一章
01 地下に転移はテンプレなのでは?
目が覚めたら、私は地下にいた。
何か周りが見えない。
このまま無闇に動き回って結果死亡したら元も子もないと言うかそういう未来しか見えないのでここは大人しくする。
大人しくしてる間、私はステータスが見れることが分かった。どうやら自分のステータスが見れるのは標準機能らしい。
因みに、私のステータスはこうだ。
『宿木 柊』
LV1
HP 20/20
MP 50/50
攻撃 10
防御 30
俊敏 5
積載 40
職業:不明
種族:読み込み不可
称号:異世界人 転移失敗者
所持スキル
装備
『学ラン』『スニーカー』
うん、前の世界じゃ足遅かったからこの俊敏は納得できるが、何で積載の数値が高いんだろうか?そもそも積載って何?
『ステータス詳細』
HP
体力、0になると死にます。
MP
魔力、0になると体がだるくなります。
攻撃
物理攻撃力の数値。
防御
物理防御力の数値。
俊敏
足の速さ、積載に関係して上下する。
積載
どれだけ物を持っても大丈夫かの数値。積載を越えると、俊敏が下がります。
職業
適性に合わせて確定されます。適性が未発見の場合は表示されません。
種族
どの種族に該当するか。
称号
経歴とかを分かりやすくしたもの。
所持スキル
自分が使えるスキル。
装備
現在、装備している武器、防具など。
なんだこれは。兎に角、積載の意味は分かった。
数10分後、ある程度には見えるようになった。暗やみでずっと目を閉じてある程度するとちょっと見えるようになることがある。それである。
そして地下空間はちょっとの光源があるようだ。
<スキル『暗視LV1』を使用可能になりました>
<条件を満たしたので、スキル『脳内辞書LV1』が使用可能になりました。>
ちょっと待て…『脳内辞書』って言うスキル聞いたことが無いぞ。ひょっとして神が付けてくれたのでは無いのだろうか。
早速使ってみよう。
『脳内辞書』
このスキルは自分の知識量によって内容が変化します。
知識が無い状態だと全て無記入の状態で表示されます。
アイテムならば一度でも所持、魔物ならば1体以上の殺害、スキルならば1度以上の習得経験があるならば情報が表示されます。
因みにこのスキルは常時起動スキルです。
この先LV不足により表示不可
なる程、一度でもゲットしたり倒したりしないと情報が載らないのか…これはこれで面白いな。最初から全て解ったら面白くないし。
『暗視LV1』
ちょっとの光源があれば周囲10mが薄暗く見えるようになる。
ああ、こんな感じに表示されるんだ。
周囲を見渡すと何か棒らしき物が落ちている。
そこにいき、手に取ってみる。
『古びたピッケル』
その名の通り古びたピッケル。壊れることは当分無さそう。
希少性1
何でピッケルが落ちてたんだろうか。
ひょっとしてここは廃坑か?
うーん…やっぱり薄暗くしか見えないから判断しかねる。
取りあえず周囲を掘ることにした。
初めはピッケルを振るのにも苦労したが、数10分後にはなれていた。
周囲には砕かれた石が散乱していた。
すると、何か光る石が顔を見せた。
取りあえず、周囲を壊してその石を取り出した。
<『魔光石』を入手しました。>
<条件を満たしたのでスキル『採掘術LV1』を入手しました。>
『魔光石』
魔力に反応して発光する石。
60分光らせるのに魔力を5消費する。
希少性3
『採掘術LV1』
採掘の技術。取れる鉱物系素材の量が増える。取れたアイテムの希少性×LVの経験値を付与。
魔力5で60分…少なくとも8時間は点けていられる。意外と燃費が良い。
これで採掘が捗る。
その後、数時間にわたる採掘作業によって大量の資源を入手した。
何より、蓄積鉱石によって光源を手軽に増やせるようになったのは良いことだった。ついでにそれでスキル『石工LV1』を入手できた。
『蓄積鉱石』
魔力を充填、保持できる石。この石で魔力50を保持できる。精錬によって充填容量の増加が可能。
希少性3
『石工LV1』
石、鉱石などを使う物品制作に関するスキル。
主に耐久性が増加する。
と、いった感じだ。蓄積鉱石と魔光石による簡易ランタンの作成による光源確保。
だが、満タンまで充填すると一気にMP切れになる。
だが、採掘によってレベルが上がるようなので、多少は楽になった。
『宿木 柊』
LV5
HP 40/40
MP 70/70
攻撃 15
防御 80
俊敏 10
積載 60
職業:不明
種族:読み込み不可
称号:異世界人 転移失敗者
所持スキル
『脳内辞書LV1』『暗視LV1』『採掘術LV7』『石工LV4』
装備
『学ラン』『古びたピッケル』『スニーカー』
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