すごくいい回でした。大人の小説ですね。工務店にそういう事情があるとは知りませんでした。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
昔は工務店がこういったメンテナンスに行くと、「今度はあそこを増築したい」、「二丁目の某さんが建て替えしたいって言ってたわよ。」何て言う話を施主さんが必ず用意していて、メンテに行くと言うことは、次のビジネスチャンスだったりもしたんで、こういった作業も工務店は維持できていて、施主と工務店の間にはそんなギブアンドテイクの関係がありました。
現在は施主さんの業者選択肢がたくさんあるので、何十年もメンテナンスをし続けていたお宅の前を通りかかったら、ハウスメーカーで新築してた。何てことも多々ありますし、十年以上もろくに手入れをしないで使っていたキッチンを無償で修理しろ。なんて施主さんもいらっしゃるので、「手離れ」というんですが、自社で建てた家とは早く縁を切った方がよい。なんていう風潮もあります。
現実の世界でも、田尾のような工務店は存続することがなかなか難しくなっています。
田尾さんや工務店に限らずどんな仕事もどんな人も一度は投げ出してしまいたい、不条理にぶち当たる時がありますよね。
私だけではないのだなと、勇気づけられる回でした。
これからも自分では体験できない、工務店の裏側を覗けるのを楽しみにしています。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
そのお仕事を真剣にやっていればいるほど、やめるのはつらく、勇気がいることです。今の立位置に踏みとどまる方が、ましかもしれません。
ただ、やめることを決断することで、前に進むことができればよい・・・・。なんてきれいごとを言うのも、難しいですね(*´-`)
辛い決断をした田尾さんですが、これからもいすみ達と共に、「異世界のお仕事」をつづけていきますので、引き続き、お読みいただけるとうれしいです!