楽しみにお話を追いかけております。
ずいぶん前に亡くなった大工だった祖父が若い頃、大抜擢され初めての上棟式の際、
兄弟子に意地悪されて、柱のほぞの寸が合わず作業が中断し、
真っ青になったそうです(笑)。
正装の場で親方にぶん殴られて、顔を腫らしながらほぞを切り直し、
何とか式を終えたそうですが、
最終確認を怠ったせいで親方や施主さんに恥をかかせてしまい、泣き出したいほど悔しかったと、
苦笑いしながら数十年前の出来事を懐かしがっていた白髪頭をかく表情を、
思い出してしまいました。
ドワーフさんたちのためにも、現代世界の工法と、異世界技術が
この先もいい形で交わり根付きていくことを祈りたくなります。
物語の続きを、楽しみにしております♪
作者からの返信
引き続き、お読みいただいており、ありがとうございます。
御祖父様のお話し、いつも楽しみに読ませていただいております。
現在は効率化され、あくまで作業のただの一工程といった感のある上棟作業ですが、一昔前は、大人数を集めて、一気に行う作業だったため、上棟作業を仕切るというのは、技術はもちろん、統率力や仕切りの能力、段取りの技術や体力も必要な、重大な仕事の立場でした。
ただ、その作業の性格上、若すぎてもだめで、年を取りすぎてもだめなので、体力も経験も充足している時期の、大工や鳶の「組」の中でも、若手のホープが仕切るのが通例でした。
ですので、最初に上棟を任される者は、同期の職人に嫉妬されることも多かったそうです。
御祖父様の場合、親方に重大な役をまかされたので、兄弟子のやっかみもあったのかもしれませんね。
餅まき、懐かしいですねぇ。
子どもだったので、たまに入ってる5円玉をお小遣いにしていました♪
今じゃあんまりしなくなったのかな?
作者からの返信
昔は新築すると、ご近所の方も喜んでいただけたので、上棟式も盛り上がったんですが、最近はご近所のお付き合いが希薄だったり、土地を購入して建てる方が多いので、上棟式をやるのは迷惑だ。と言われる、世知辛い状況になってます。
数年前、餅まき。というか、包装したお菓子を蒔く上棟式をやったら「うるさい」と警察に通報した方がいたらしく、パトカーを呼ばれたことがあり、それ以来、うちではやってません。
私も異世界に行ったら、いすみ達のように、思いっきり上棟式をやりたい、今日この頃です。