第24話 リーン、君に決めた!
「慰めてくれてたのかなあ・・・」
リーンがぽふ、と俺に頭を寄せてきた。
く・・・可愛いなあ・・・
書き込んだ?
ステータスだろうか。
名前:リョータ
種族:人間
レベル:672
職業:アークウォーロック
ステータス:
筋力:SS
体力:S
敏捷:S
器用:S
魔力:EX++
幸運:C
固有スキル:
鑑定SS
異世界言語理解SS
スキル:
魔力操作EX++
剣術C
杖術SS
魔法適正:
攻撃魔法EX++
補助魔法SS
回復魔法Z
属性適正:
火EX
水SSS
風SSS
地SSS
光SSS
闇SSS
聖SSS
魔SSS
羊EX++
時EX
契約:
「王女様、さっきの山羊の言う事は信用出来そうです。恐らく、反故には出来ないでしょう」
「ふえ?!」
リーンが驚いて見上げる。
・・・可愛そうに、羊の皮を被った何とやら、と契約させられてたのか。
そりゃ破れないし、契約得意だよね。
というか、ノーリスクで美味しい所だけ持って行っただけだよね。
--
エルフの里に、助けたエルフ達を送り届ける。
行きは3時間程だったのに、帰りは3日。
やはり人が増えると大変だ。
エルフの王女様とも会い、感謝され。
ラフィエル夫妻にも感謝された。
く・・・旦那もイケメン。
エルフの間で、軽く英雄扱いだ。
これなら王女様もワンチャンあるんじゃないだろうか?
リーンと二人きりになれるタイミングを作り・・・いよいよ・・・
あー、でも此処で良く失敗するからな。
慎重に。
「王女様」
リーンに呼びかける。
「リョータ・・・二人の時は、名前で呼んで欲しいな?」
・・・くっ。
早くも脈なしの気配がしてきた・・・だが、めげない。
「リーン・・・」
リーンの肩を掴み、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「うん・・・」
覚悟を決めた様な顔で、こちらを見上げるリーン。
単刀直入に。
「俺のハーレムに入り、その美しい身体を好きにさせて欲しい。その柔らかい唇で、俺を受け入れてくれ。身体さえ差し出せば、心は不要だ」
リーンが困った様な顔をする。
駄目っぽい。
「えっと・・・多分、キスさせろって事だよね。良いよ。後、最後のは多分気を遣って言ってるんだよね。ちゃんと心も向けるよ。後・・・妾はもって良いので、正式に結婚して、王になるか、僕が女王になって横で支えてくれないと困る、よ。僕は唯一の王位継承者だからね。言動も、公の場では少し気をつけて欲しい」
えっと・・・要約すると・・・
「・・・駄目か」
がっくりと膝をつく。
「駄目じゃないよ?!」
リーンが跪き、俺の肩を揺らす。
「リーン・・・」
「う・・・?」
「今は脈が無いようだが・・・俺はきっと、お前に気に入られてみせる。お前が自分からハーレムの一員にして欲しいと言うまでな」
「脈有るよ?!むしろ脈しかないよ?!今すぐでも言うよ?!」
リーンは理解が追いついていない様子だ。
涙目で俺の肩をぐらぐら揺らす。
いくら魔法使いタイプでも、この程度の攻撃なら耐えられる。
「誓おう。リーン、キミを絶対に俺のハーレム第一号にしてみせる・・・だから、それまで待ってて欲しい」
「待てないよ?!」
やべ、待てないらしい。
頑張ってどんどん大きな偉業達成しないと。
「また会いに来るよ、羊に乗って。リーンの心を動かせるような大きな事をして、ね」
そう言うと、立ち去る。
「ちょ、リョータ、待って、待って?!」
リーンの心地良い声音を聴きながら。
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