第14話 ミトルス、君に決めた
「薄情にも俺のもとを去ったんだ」
「・・・僕と一緒にいるところも見られてるし、わざと無茶な事を言って気にしないようにしてるって思われたんだと思うよ。誤解解いてあげても良いけど、実際彼女は国にも重要だし、家庭もあるしね・・・村の解放された娘に聞いて、本人の希望は優先するけど・・・仲介あげても良いよ?」
普通に恋人とか、難易度ルナティック過ぎる。
「いや、奴隷購入からのハーレムは黄金パターン。それは間違い無い。それに、隷属しているって関係性が無いと、俺の容姿では難しいからな。だから次の奴隷を狙うよ」
「・・・とりあえず、本人死亡時に奴隷解放の契約にして契約を継続するか・・・というか、関係解消は良いのだけど、何故局所的に誤解を招く表現するかね・・・普通にやればちゃんと恋人関係になれると思うんだけど・・・」
ラックルは思案するように続ける。
「そうだね・・・あの娘とか・・・奴隷狩りに捕まった段階で色々されちゃうから、経験無い娘が良いなら・・・」
ぶつぶつ言うラックル。
いや、奴隷買うから大丈夫だって。
「後は・・・僕とか・・・って馬鹿、何を言ってるんだ」
本気で何を言ってるんだ。
必要なのは異性だと言ってるだろうが。
「僕だってあんな迫られ方したら・・・うん・・・えっと・・・うん」
戻って来い。
「おい、ラックル」
「ふぁ、ふぁい?!」
驚き過ぎだろう。
「次の娘を目をつけたから、手に入れるのを手伝って欲しい」
「あ、もう目標見つけたんだね。良いよ」
「何だか条件が変わっていて・・・紅水晶銀を3kgとか要求されてね」
「・・・ああ、彼女か。確かに美人だよね」
また知り合いのようだ。
彼女・・・ミトルスは、奴隷市場で見つけた訳ではない。
工房の作業奴隷として働かされていたのを、工房閉鎖に伴い払い下げるという事らしい。
「・・・出来れば、その技術を活かして国で働いて欲しかったけど・・・紅水晶銀を集めるのは難しい」
「お金で買い集めるならどのくらいになるんだ?」
「買い集めるのは難しいね。それだけの量となると、自分で探さないと」
ふーむ。
「なら、紅水晶銀を集めたい。手伝って欲しい」
ラックルに手伝って貰わないと厳しい。
「了解だよ。ラフィエルの件は申し訳無かったし、こちらの取り分は少なめ、金品とかでも良いよ。・・・後、出来れば、ミトルスには鍛冶をさせてあげたり、エルフの村の手伝いさせてくれると嬉しい」
その条件は問題ない。
金品は全てラックルとかでも良いかな。
だいたい、ラックルも自分の為にお金使った訳ではないしね。
「ハーレムに入った娘の自由を束縛する気はないよ。必要な時は往来等でも、その身体を差し出して味あわせて貰うけどね」
「・・・言い方。まあ、紅水晶銀の説明をするよ。紅水晶銀は、ダンジョンの宝箱、鉱石の採掘、ボスの撃破・・・このあたりが一般的だ。宝箱は、海賊船ダンジョンが良いと思う」
「じゃあ、とりあえずそこに行こうか」
海賊船・・・
沈没船とかなら、幽霊とか出るのかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます