第12話 お買い上げ

その後も、適当に敵を散らしつつ、宝箱を回収。

下層にも降り、更に進み・・・


「あ、祭壇の宝箱があるぞ」


ラックルを促すが、


「・・・あれはやめよう。あそこに見えるの・・・スフィンクスだ。流石にあれは勝てない」


いけると思うけどなあ。


「一撃攻撃してみて、駄目だったら逃げるというのは」


「ああいうのは、戦闘開始と同時に逃がしてくれなくなるんだ。却下」


むう。


「でもあの宝箱立派だぞ?」


「知ってる。でも駄目」


鑑定してみよう。


スフィンクス

 レベル:400

 強さ:極めて強い

 魔法抵抗:極めて高い

 物理抵抗:極めて高い

 備考:鑑定が嫌い


「ナゾナゾに答えたら通してくれないかな?」


「あれはそういうタイプじゃなさそうだね・・・ん?何だか動いてない?」


「鑑定したら、備考に鑑定が嫌いって書いてあったし、それでじゃないかな?」


「ふーん・・・ん?」


何故かスフィンクスがこっちに向かってくる気がする。


「ねえ、それってひょっとしてスフィンクスを怒らせた・・・?」


ラックルがこわごわ聞く。


「おい、スフィンクス!答えは人間だ!」


スフィンクスの出す問題は、答えは全部人間って聞いたことがある気がする。


動きは止まらない。

確実にこちらに向かっている。


「リョータ!逃げるよ!」


ラックルが駆け出す。

一撃だけ試そう。


3倍掛け、色欲増魔デウスブースト


ゴウッ


青白い光が俺を包む。


「リョータ、無理だって!」


ラックルが悲鳴を上げる。


飛んで火に入る夏の羊スターライトバーン!」


俺の叫びと同時に、炎に包まれた羊がスフィンクスに飛び・・・スフィンクスが咆吼と共に飛び上がり、羊を躱す・・・躱された羊が背後から噛みつく。


ギアアアアア


羊とスフィンクスの壮絶な戦い。


ゴアアアアアアア


羊が吐いた炎が、スフィンクスを包む。


ジャッ


スフィンクスが光の槍を放ち、羊を貫く。


ギアアアア!


羊の鋭い牙がスフィンクスに食い込む。


ゴアアアアア!


羊が放った次元弾が、スフィンクスを滅多撃ちにする。

そして・・・


ドスン


スフィンクスが倒れる。


財宝

 価格:二億G


リドルシューター

 種別:弓

 威力強化:極めて強い

 付与:鷹の目、梟の目

 価格:四億G


「良し、倒したぞ!財宝が二億G、弓がリドルシューター、四億G、鷹の目と梟の目を付与」


ラックルが口をパクパクさせている。

ちゃんと声を出さないとおっちゃん分からないよ?


「ラックル、宝箱を頼む」


「・・・うん」


ラックルが宝箱と格闘。

そして。


財宝

 価格:五十億G


ディヴァインアーマー

 魔法抵抗:極めて強い

 物理抵抗:極めて強い

 重さ:軽い

 価格:五十億G


天雷の剣

 切れ味:極めて高い

 軽さ:空気のよう

 威力:山のよう

 掲げる:天雷を呼ぶ

 価格:五十億G


水竜の剣

 切れ味:極めて高い

 威力:海のよう

 掲げる:洪水を呼ぶ

 価格:五十億G


「財宝が五十億、鎧がディヴァインアーマー、物理と魔法抵抗が極めて強く、軽い。五十億。剣が天雷の剣と水竜の剣。天雷の剣は軽くて強い、雷を呼ぶ、五十億。水竜の剣が強い、掲げると洪水、五十億」


「え・・・ご・・・」


事態についていけないのか、目を白黒させるラックル。


「要約すると、上手く売れば二百億Gを超えるから、分けても百億Gを超える。これでラフィエルを買える」


「・・・凄いね・・・見た事もない大金だ・・・というか、半分貰っていいの?」


「当然だろ。一緒にやったんだから」


「百億・・・それだけあれば、沢山の仲間が助けられる・・・」


目を潤ませるラックル。


「優しいな、ラックルは」


「ふえ?!」


「じゃあ、昨日と同じように、俺がダンジョンの外まで運ぶから、換金は任せた」


リュックから羊が顔を出し、財宝を食べていく。


「え・・・あ・・・うん・・・というか何で羊・・・」


まずはハーレムの一人目。

とびきりの美人を手に入れた。


名前:リョータ

種族:人間

レベル:241

職業:見習い魔導士

ステータス:

 筋力:A

 体力:B

 敏捷:B

 器用:B

 魔力:SS

 幸運:C

固有スキル:

 色欲増魔デウスブースト 0/3

 鑑定A

 異世界言語理解B

スキル:

 魔力操作SS

 剣術C

 杖術A

魔法適正:

 攻撃魔法SS

 補助魔法A

 回復魔法Z

属性適正:

 火SS

 水S

 風S

 地S

 光S

 闇S

 羊SSSS

 時S

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