お勉強と冒険者ギルド
翌日、瑞樹はビリーから貰った朝食を食べていた。昨日食べた黒いパンと干し肉だ。チーズは少々値が張るらしいので晩飯の時にしか食べないらしい。それでも元々少食なので瑞樹にとっては十分で、嬉しい食事だった。
「お前、昨日より怖い顔になってるぞ。どうしたんだ?その目の下」
「えっ、そんなに酷いですか?」
「酷いなんてもんじゃない。真っ黒だぞ」
「あぁ多分昨日殆ど寝付けなかったからかな……」
ただの寝不足かと言いそうになるビリーだったが、昨日の瑞樹の瞳を思い出し背筋に冷たいものを感じたらしく、すぐさま口を噤んで顔を背ける。それから恐る恐る視線だけ瑞樹の方へ向けるが、昨日の異様な雰囲気の瞳は随分と和らぎ、彼は不思議そうに首を傾げていた。
「ビリー、どうかした?」
「あぁいや何でも無ぇ。それよりお前こそ大丈夫か?もしなんなら寝てても良いぞ」
「ありがとう。でも大丈夫だから色々教えて欲しいかな」
「そうか、まぁ無理すんなよ。さて、まずは何から教えたものか……お前の現状ってある意味そこらのガキより悪いしなぁ」
「そりゃ仕方無いでしょ。昨日の今日で何でも知っているなんて神様でもあるまいし」
「まぁな、それよりお前は何を知りたい?お前の疑問に答えていった方が楽だろ」
「う~ん、そうかも知れないけど……いざ面と向かって聞かれると分からないことだらけで、何から聞いた物やら。……あぁ一つ思いついた、そもそもここって何処なんだ?」
「……そこからかよ、頭が痛くなるなこりゃ。まぁ良い、ここの町はニィガ。アメリアっていう国の宿場町だ。ここから歩いて四時間位の所に国王が居る王都アレインがあってな。その要衝としてまぁまぁ栄えているのさ」
「国王様、ねぇ。何処に行ってもそんなのが居る訳か」
「そりゃ居るだろ……あとついでだから言っておくけど、貴族ってのも居る。まぁ余程の事が無けりゃ特にどうこうは無いと思うが、俺達みたいな庶民への権力は絶大だから、間違っても面倒は起こすなよ? 」
瑞樹にとって国王という存在はまだ許せるらしいが、貴族という単語を聞いた途端に不愉快そうに顔を顰める。勿論瑞樹は本物の貴族に会った事がある訳では無いが、貴族というのは物語の中でも歴史の中でも良く描かれない。その為か彼の貴族に対する印象は限りなく最悪に近かった。
「貴族なんて頼まれても会いたくないね。それより他に町とかそういうのは無いのか?」
「ん?おぉあるぞ。王都の周りにはここと同じような町がもう三か所あるが、正直俺も良く知らん。わざわざ行かなきゃ行けない用事なんて全く無いしな、ただここから歩いて一ヶ月位行った所に聖都カトリアってのがあるらしい」
「らしい?何で微妙に自信無さげに言うんだよ」
「仕方ねぇだろ、名前だけで行った事なんか無いんだからよ。……あぁカトリアの名前を出したついでだ。この世界の基本中の基本を教えとく。この世界にはな、神が実在する」
その言葉に瑞樹は目を丸くしながら心底驚愕した。まさか神が在るだけの世界から、居る世界に来てしまうとは微塵も思う筈が無い。何より元の世界で神を恨みながら最期を迎えた瑞樹にとって、それは忌避すべき対象になってしまっているらしく、先程の貴族云々の話しよりも顔を顰めながら聞いていた。
「ビリー、神の話しは良いや。大嫌いだし」
「お前なぁ……好き嫌いで済ませられる程この世界の神は甘かねぇぞ?」
「どういう意味?」
「例えば……お前さっき水飲んだよな?」
「あぁ」
「昨日も火を使って飯作ったよな?」
「そうだな」
「そういった物や商売、農作とか至る物に神が宿ると信じられているのさ。そんな信心深い信徒のだとか神に仕える司祭だとか、そういう奴を取り纏めるのがカトリアの役目なんだ。一応言っておくけど下手に外で神の存在なんか否定しようものなら殺されてもおかしくないからな、注意しろよ」
ビリーは肩を竦めながら瑞樹を諭すと、彼は恐怖からか背筋をぞわっとさせる。信じる気がさらさら無い物を無理に信じなければならない現実に、瑞樹は頭を抱えたくなってしまう。
「外では信心深いふりをしなきゃいけないのか……何か気分悪くなってきたし、話題を変えてくれないか?」
「お前、話しを聞いただけで顔を青くするなよ……まぁその気持ちは俺も少しだけ分かるぜ。俺も神だの何だのってのはどうでも良いからな。まぁそれは置いといてだ、じゃあ魔法とかそこら辺の話しでもしてやるか」
魔法。それは現代に生きた者なら垂涎の的である。瑞樹もその多分に漏れず、むしろ人よりも日常的に妄想に耽っていた為かこの日一番の食いつきを見せた。ほんのつい先程までの青白い顔、ひいては昨日の絶望一色といった様子の濁った眼を、爛々と輝かせている瑞樹の変わりように若干引きつつも、ビリーはさらに続ける。
「そんなに期待に満ちた目を向けんなよ、正直俺は魔法が得意じゃ無いんでな」
「えぇ~、じゃあここで使ってくれないのか?」
「駄目だ。俺は魔力が生まれつき殆ど無くてな、ろくに使えないんだよ」
「魔力か、何か面白そうな話になってきたな。それは生まれつき決まる物なのか?」
「そうらしいぜ。この世界で生まれた人間はその時点で何かしらの神から加護を受ける、基本的にはその属性の魔法しか使えないがな。ちなみにそれを知りたかったら教会に行けば教えてくれるぜ、本来はガキの頃にやる物だが定期的に自身の能力値を知りたがる奴もたまに居るからな。適当に金を稼いで今度行ってみるか」
「へぇ面白そうだ。……ん、そう言えば金ってどうやって稼ぐんだ?昨日みたいに路上ライブで稼ぐのか?」
「いいや、俺もそうしたい所だが現実はそんなに甘くねぇよ。ありゃ運が良かっただけで、鉄貨一枚すらあがりが出ない時だってあるからな。さてと丁度話しの切れも良いし、昼飯食ってから少し出かけようぜ。連れて行きたい場所があるしな」
「ん、分かったけど……正直やる意味あるのかそれ?昨日だって俺意外に客いなかったよな」
「おま……結構辛辣だな」
「あっごめん、気に障ったなら謝るから許して」
「まぁ良いさ。俺はな将来貴族お抱えの楽士になりたいんだよ。ここは街道上にあるからたまに貴族も通るし、物好きが目を掛けてくれりゃあ万々歳だ」
「成る程ね。頑張ってな、応援するよ。俺は質素でも生活出来ればもう何でも良いし」
「おう。さて、飯でも食おうぜ」
ビリーが目を輝かせながら語っているのを、瑞樹は自身もそんな頃があったなと思いながら酷く眩しそうに眺めていた。それから二人は節約の為黒パンのみで腹を少し膨らませた後、外へと出て行く。
「着いたぞ、ここが冒険者ギルドだ」
昼食を済ませた瑞樹は、ビリーに連れられて町の端の方にある冒険者ギルドに来ていた。身寄りの無い人間が稼ぐには取り敢えず冒険者が手っ取り早いらしい。勿論危険だが一攫千金もあるとかで存外人気な職種だとか。そうでなくても加入さえしておけば最低限の身分証明にはなるのでどっちにしても損は無いそうだ。
二人はギルドの中へ入り受付の方へ向かう。初めて見る異世界の建築物に瑞樹は興味津々なようで、つい人目も憚らず周囲を見回すと、屋内も外見と同じく木で出来た作りにテーブルや椅子が雑多に置かれている。そこには厳つい見た目をした冒険者達が何人か座っており、瑞樹をじろじろと睨み付けている。そんな視線に気が付いた瑞樹ははっとしたように顔を下に向け、ビリーに隠れるように受付けへと歩み寄る。
「おう、新人を連れてきたから登録頼むわ」
「あぁビリーさんこんにちは。新人ってそちらの綺麗な女性ですか? 大丈夫なんですか? 」
木製の受付けカウンターで座っている可愛い女性が、瑞樹に視線を向けながら見てそう口にすると、瑞樹は小声でうっと唸る。瑞樹の胸中は正直な所不安しか無かったようだが、生きていく以上は致し方無い事と何とか自身に言い聞かせていた。
「まぁ大丈夫かどうかはともかく登録はしといた方がなにかと便利だろ……それにな、こいつこのなりで男だぞ」
「えぇ!?本当ですか!?」
受付けの彼女は心底驚いたらしく、目を丸めて瑞樹の顔を凝視した。瑞樹を知らない人が見れば、そういう反応になるらしいが、そんなに驚かなくてもといった様子で瑞樹は苦笑で返している。
「まぁ良いから受付の紙くれよ」
「あっはい、どうぞ。登録料の銀貨をお願いしますね」
「あぁそうだった。おい、取り敢えず俺が立て替えといてやるから働いて返せよ」
「分かった。ありがとう」
そう言いながらビリーは銀貨一枚を渡し、引き換えに羊皮紙と鉛筆を受け取った。実物の羊皮紙を見るのも初めての瑞樹は、外の町並みもそうだがこのような細かい所でも、ここは自分のいた世界じゃないいんだなと思い知らされたようだ。
「ほれ、この欄を分かる範囲で良いから書きな」
「分かった……ごめん、この世界の文字書けないんだけど……」
何故か言葉は通じるがこの世界の文字はまるで分からず、羊皮紙に書いてある文字さえ全く読めない。瑞樹は読書好きな為こういった事は異世界ものではあるあるとして知識だけはあったが、まさか自分で経験するはめになるとは微塵も思っていなかった。
元の世界でもいきなり海外に行って現地語など書ける筈も無い、当然と言えば当然な事なのだが、現在進行形で精神的に不安定な瑞樹は自身の不甲斐無さに嫌気が差したらしく、頭を抱えるしか無かった。
「あぁん? 仕方ねえな、俺が代わりに書いてやるよ。全く面倒くせえな」
「ごめん、助かるよ」
愚痴を零しながらも優しさを見せつけるビリーは空欄を埋めていく。ただ書けるのは名前と性別、年齢だけで、他に出身地の欄もあるみたいだがまさか異世界なんて書く訳にもいかず、空欄でも問題無いそうなので瑞樹は放っておく事に決めた。
「おぅ、書いてきたぞ」
「はい、分かりました。常識お待ちくださいね」
ビリーが羊皮紙を受付のお姉さんに渡すと、ごそごそと作業を始める。引き出しから薄い鉄板を取り出し、それに先程の羊皮紙をかざすと鉄板から文字が浮かび上がっくる。初めて目の当たりにする魔法を、瑞樹はと心底驚きながらも興味深く見ていると、然程時間も掛からずに作業は終了した。
「はい、それでは最後にこれに血を一滴垂らして下さい」
そう言って渡されたのは先程の鉄板と小さいナイフだった。
「えーと、どうしてもやらなきゃ駄目ですか?」
「はい、やらないと登録完了出来ませんので」
彼女は事も無げに答えるが、色々とトラウマがある瑞樹は深い溜め息を吐くしかなかった。意を決してナイフを握り右手の親指に切っ先を近づけていく。後少しで刃先が触れるといった所で瑞樹は後ろに倒れこみそうになってしまうが、隣に居たビリーが慌てて支える。二人の様子を観察していた周囲も何事かと俄かにざわつき、受付けのお姉さんも驚きと心配が入り混じったような表情で瑞樹を見つめる。
「おい大丈夫か!?どうしたいきなり!?」
「うぅ……ごめん、ビリー代わりにお願い出来る?」
「あぁちょっと待ってろ、我慢しろよ……よし、終わったぞ。これで良いか? 」
「あっはい、大丈夫みたいですね。登録ありがとうございました。……あの大丈夫ですか?」
「えぇ大丈夫です、ご心配をおかけしました」
流石に登録時の血判で顔を青くさせる人を見たのは初めてらしく、彼女は色々な意味を込めて瑞樹に声を掛けるが、瑞樹は弱々しい声で返した。その後、腰が抜けたように身体が上手く動かない瑞樹は、ビリーの肩を借りながら逃げるようにその場を立ち去り帰路に着く。
帰る途中、尋常じゃない瑞樹の異変を訝しく思ったらしく、ビリーは顔を前に向けたまま彼に問いただした。
「さっきなんで倒れそうになったんだ?いくらなんでも普通じゃ無いぞ」
「実はこの世界に来る前、俺は元の世界で死んでいるんだ」
「なっ……」
その後、瑞樹はその時の事を事細かに話してしまった。運悪く心臓を一突きされたこと。流れる血の匂い、どんどん増えていく生温かい血だまり。段々身体の感覚が無くなっていく。意識が徐々に薄れていく。心に呪詛を溜め込んだそんな最期を。
ビリーはそんな生々しい話し聞いていて気分が悪くなったらしく、「あぁもういい」と手をパタパタさせてそれ以上聞くのを拒否した。でも少しくらいは元気を出してもらいたい、そんな風に思ったビリーの前に偶然一件のお店があった。
「おい、ちょっとここで座って待ってろ」
そう言ってビリーはとある店の中に入っていく。瑞樹は店内の方へ顔を向けるとそこは精肉店なのが一目で分かったのだが、今の状態でそんな生々しい光景を見ていられる程余裕は無いらしく、すぐさま外の方へ顔を逸らした後少し待っているとビリーが買い物を終えて戻ってきた。
「待たせたな、立てるか?」
「もう大丈夫。ありがとうな」
そう言いつつもまだ少し足が覚束ない様子の瑞樹だったが、これくらいなら帰るまでに調子も戻るだろうと判断したようでビリーから差し出された手を断った。それからもう少し歩き無事に帰宅したのだが、先程ビリーは何を買ったのかまだ聞いていなかった瑞樹は唐突に思い出し、その旨を尋ねてみる。
「そういえばさっき何買ったんだ?」
「あぁん? 肉屋に行ったんだから肉に決まってんだろ。ちょっと待ってろ、いま焼くから」
「へぇ意外だな、ビリーって料理出来るのか」
「俺が料理なんか出来ると思うか? 焼くだけなら多分出来るだろ」
瑞樹は正直不安だった、表情はぎりぎり隠していたが。料理の知識自体は瑞樹もは本で得ているが実際に活用したことは無く、残念ながら瑞樹もそんなに料理は得意では無い。だが、それでも自分がやった方が多分マシだろうと、何より今日はビリーに大分世話になったので少しでも礼をしたい、そんな思いが瑞樹の大部分を占めていた。
「じゃあ俺が代わりにやるよ。良いだろ?」
「ふん、さっきまでふらついてた奴に出来るのかよ?」
「それはもう大丈夫だ、それに今日はビリーに苦労をかけたからな、その礼だ」
「そこまで言うなら良いが、ちゃんと美味く作れよ?そこそこ高いやつなんだからな」
「ご期待に添えるように頑張るよ。かまどの火だけ頼む」
そう言って瑞樹は準備を始める。道具は壁に掛けてあった大分使い古されたフライパンがあったので、それを手に取りかまどに置く。後は油が欲しいと、辺りを探してみたがそれらしい物は全く見当たらなず、ここの主人に聞いてみようと瑞樹は後ろを振り向きながら口を開く。
「なぁ、油って無いのか?」
「うちにそんな立派なもんあると思うか?」
「なら獣の脂身でも良いんだが」
「だからそんなもん……いや待てさっきの肉屋にあったな。……どうしても無いと駄目か?」
「駄目」
「分かったよ。買ってくれば良いんだろ全く」
何だかんだ言いながらも優しいビリーは、愚痴を零しながら買いに走って行った。それを見送った後瑞樹は他に使えるものがないか色々と探し回ると、ジャガイモのような物があったのでそれも使おうと思い、皮を剥いていく。次に調味料を探してみたが塩しか無い、胡椒でもあればとも思ったがもしかしたらこの世界では貴重品なのかもしれない、そんな事を考えながら下ごしらえをしていると丁度良いタイミングでビリーが帰って来た。
「おら買ってきたぞ」
「あぁ、ありがとう」
ビリーから獣脂を受け取り本格的に調理を始める。まず手始めに獣脂を熱して油にする。その中に塩で軽く下味を付けた肉を入れる。厚さ一センチはありそうな、大分食いごたえのありそうな肉を焦がさないように注意深く確認し、程よく焼けたら木皿に移す。その後、肉の旨味が出たジャガイモを投入し、軽く炒める。折角だからとパンも少し炙って温める。
「よし、出来たぞ。さあ食ってくれ」
「ふん、見た目は良さそうだな。味も……まぁ美味いな。お前料理上手いんだな、ほんの少しだけ見直したぜ」
ビリーは憎まれ口を叩きながらも豪快に肉へと齧りつき、満足そうな顔で咀嚼している。ただ焼いただけだが、そういってもらえるのは瑞樹も嬉しかったようで彼に負けじと肉を頬張る。暫しの間咀嚼音が小屋に響いた後、ビリーは「あぁそうだ」と唐突に何かを思い出し瑞樹にある物を手渡す。それは先程のギルドカードだ。
「しかしなんだってカード作るのに血を流さなきゃいけないんだ?」
瑞樹が忌々しそうな顔でそれを持ちながら不満を垂れると、ビリーは苦笑しながら答えた。
「まぁそのカードに触って裏側を見てみな」
「裏?」
ビリーの言うとおりにすると、なんと無地だった裏面に何かの紋章が浮かび上がってきた。
「おぉ、何だこれ凄いな!」
「お前って本当に分かりやすいな。それは登録者本人が触らないと浮かんでこないようになっていてな、万が一落としたり盗まれたりした時に成りすましを防ぐ為にあるんだよ」
「へぇ、魔法って凄いな」
「ちなみにその色にも意味があって、その鉄色が低級つまり最低で俺も同じ色だ。次が銅の中級、その次が銀の上級で、最後が金の最上級だ。まぁ最上級なんて滅多に輩出されないらしいがな」
「ふ~ん、それは何で?」
「俺も詳しくは知らねぇけど、何でも伝説級の何かを討伐するのが条件らしいぞ」
「伝説、かぁ。俺には全く関係無いね」
「俺にも無いな。そもそも伝説級の中身が何だろうと対峙したくねぇし。さぁて、そろそろ寝るか。お前も良い加減カードばっか見てんなよ。良く飽きないな」
「そりゃ初めて魔法っぽい物を見れば興味だって湧くさ。まぁ寝ようか、俺も何か疲れちゃったし」
もぞもぞとベッドに入り込むビリーは、蝋燭を消す間際に明日は近くの森に狩りに行くと付け加えた。狩りという言葉に何故か瑞樹は一抹の不安を感じたようで、その日も暫く眠る事が出来なかった。
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