第9話 接触2

自衛隊の基地の中

青年は大佐たちと話をしていた


君に協力させて欲しい

協力?

君はまたメグミちゃんと闘うのだろう?

そうだ

我々がそれをサポートしよう。

それは やはりメグミちゃんはこの国に対してよくない存在だからか?

滅ぼしたほうがいいのか?


その結論はまだ出ていない

しかしこちらからの接触に対してメグミちゃんは友好的とはいえない態度を取った

接触は続けていくが君とも接触していかないとな


結論を急がずまずは話をしよう

君は2度メグミちゃんに挑んでいるね


そうだ


その理由は?


メグミちゃんがこの星を滅ぼすと言われたからだ


誰から?


それはいえない


なぜ?


それもいえない


ふむ


どうやら君たちは我々が知り得ないことを知っているようだ


しかし、我々も君の知らない事を知っている

それは戦い方だ

君はメグミちゃんにくらべ戦闘においてあまりに幼い


まだ闘いになってない!


その通り!

君はメグミちゃんと戦えてすらいない

それは絶望的だ


逆にメグミちゃんはなぜあれほどに闘いに対して巧者なのか不思議だが


とりあえず闘いになるまでの道筋を我々が立ててやろう

どうだ?


そうだなまずは戦わないとな


そしてもう一つ君は情けをかけられている

君はメグミちゃんに生かされている

それはわかっているか?


ああ


その理由はわかるか?


わからない


よろしい

では先に訓練室に行っていてくれ


青年は部屋を出て行った


ゴウダ大佐


サキザキ君ご苦労

うむ、どうやらこちらは脈があるようだな


現状メグミちゃんに対して武力行使を行うことは安易だ

勝てる保証もないしメグミちゃんが起こした事象でまだ死人は出ていない

それよりも今はまだ情報収集を行う必要がある

あの青年にたいしても


人間としての二人の情報はあらかた調べ終えた

後は直接の対話と二人の持つ特殊能力の解明が必要だ

二人は互いに闘うことを望んでいる

我々が実行しなくてもその闘いを観察することで情報を得ることができるだろう


しばらくは現状を維持しつつできれば対話による解決を図る!


はっ!!


彼には用意していた陽動作戦を提案してみようか

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