第34話 決心

「はい。リンゴジュース」


「ありがとう……ございます……」


 なんとか立ち直った僕は、アケルさんから小さい紙パック上のリンゴジュースを手渡される。これは、昼食についている奴じゃなくて、アケルさんが気遣ってくれて、直接僕に差し入れてくれたものだ。ここはありがたくいただこう。


「そっか。ネルス君、アレだけケガしてたから、いったい何があったかと思ったら、よりにもよって被災者だったか……」


「黙っていてごめんなさい……」


「いやいや、謝ることじゃない。なかなか聞くタイミングがなかったとはいえ、メンタルケアが遅れたこちらの配慮不足だ。申し訳ない」


「アケルさん……」


 アケルさんは申し訳なさそうに、目を伏せ、頭を下げる。

 いやいや、アケルさんは何も悪くはない。何も話さなかった僕が悪いんだから。


「クルミ村に関しては、ディーフが全面的に動いている。なんでも、行方不明者がいるとかいないとか」


「はい。たぶんそれは、僕の事だと思います。本当はディーフの人とテンドールに行く予定だったので」


「そうだったのか……。じゃあ、早く治さないとね。というか、ディーフに知らせておくよ」


「あ……はい。そうしていただけると助かります」


 本当は副団長アレンさんと共にテンドールに行く予定だった。でも、結局今に至ってしまった。アレンさんにも迷惑かけているだろうし。早く合流した方がいいよね。となると、いつ頃退院できるのかが気になるところだ。


「あの、アケルさん。僕はいつ頃退院できそうでしょうか?」


「そうだね……。一応治療も検査も終えたけど、まだ出すわけにはいかないね。包帯は明日には取れそうだけど、心の包帯はまだとれていなさそうだし……3日ってとこかな」


「そう……ですか」


「でも、3日あればディーフの人たちもここに来れるだろうし、好都合だろう。それまでは安静にしよう」


「そういう事なら助かります。わかりました。しばらくお世話になります」


 退院したら、アレンさんと合流して、そしてとりあえずはテンドールに向かう。そこで、もしかしたら一年前のサンライト襲撃事件の記憶に関して。何よりも、クレアって人の事を思い出すかもしれない。そして、赤い人の事も。

 まずは記憶を取り戻す。それが、今僕がしなきゃいけない事。悲しくないと言えばうそになるし、正直、まだ皆の死をうまく受け止められているわけじゃない。レイタやホノカの事を思い出すと、目頭が熱くなって、胸の奥が震えてくる。

 でも、そうしていても二人が戻ってくるわけじゃない。

 それに、分かったから。二人が僕を助けてくれた理由が。だから、それを成し遂げるわけにも、ここで立ち止まるわけにはいかない。


「ところで、さっき話そうとしていた、昨日のリンゴの差し入れの件なんだけど……」


「あ、はい」


 リンゴの差し入れの件……? という事は、一体だれが持ってきてくれたのか分かったのかな。


「今日ももしかして、オレンジがあったかい?」


「はい。とってもおいしかったです! ごちそうさまでした」


「あ、いや。僕ではないんだ。差し入れたのは。まして、配給でもない」


「え……それじゃあ一体どなたが?」


「差し入れをしていたのは、先月からうちで住み込みで働いている臨時スタッフ。ミーナ君だ」


「え……ええ!?」


 ミーナって言うと、昨日僕が酷いこと言って追い返してしまった人……。

 あの人が……?


「ミーナ君とは、もしかして面識がある……か。君の事を連絡してきたのは彼女だし」


「はい。それで、色々と僕の事情を話したのですけど、ちょっと……昨日は僕も気が動転していて……。彼女には酷いことを言って、追い返してしまったんです。恩人なのに……」


 アケルさんはそれを聞くと、何やら小声でこう呟いた。


「そうだったか。それで、陰ながら差し入れを……。なるほど。合点が行った」


「あーえっと……アケルさん?」


「あー、すまない。ちょっとした推理をしていた。なんで彼女が差し入れをし始めたのか……ね」


 そう言うと、アケルさんは眼鏡をクイっと上に上げ、位置を調整した。


「あの、聞きたいんですけど、ミーナっていったい……?」


 そもそも、昨日は肝心なことを聞き忘れてしまった。それは、僕らを襲ったあのゲルマという魔獣について。そして、僕に刺さっていたあの杖について。ミーナは明らかに何かを知っている感じだった。

 でも、詳しく聞きそびれてしまった。それどころか、追い返すという酷いことを……。


「そうだね。ちょっと長くなるけど、でも、今の君には話しておいた方が良さそうだ」


 ん? 今の僕には……? それってどういう事だろうか。まあ、聞けばわかるかな。


「じゃあ、お願いします」


 アケルさんはコクリと頷き、僕にこう話す。

 でも、それは僕にとっては衝撃の事実だった。


「彼女もね、実は君と同じく、被災者なんだ。魔獣による……ね」


「え!?」


「少し前、マージルで魔獣の襲撃があったのは知っているかい?」


「はい。知ってます。街の壊滅まではいかなかったけど、でも、大魔法使いとして有名な秀才、シュウトさんが亡くなってしまったんですよね……」


 シュウトさん。あの人は僕のクルミ村にも来たことがあって、その時はホノカに魔法を教えてくれた。そして、魔法を使う時のイロハについては、ホノカを通して僕にも伝わった。そのお陰か分からないけど、先日、僕もついにあの魔法をコントロール出来たくらいだし。


「実はね。ミーナ君は……シュウトさんの妹なんだ」


「なっ……!?」


 ミーナが……シュウトさんの妹!?


「幸い、あの街は無事だったけど、でもミーナ君はそうでもなかった。大切なご兄弟が失われてしまったのだから」


「………」


「シュウトさんとは、生前面識があってね。何度か、うちのMCを手伝ってもらう機会があったんだ。その時に妹さん……つまり、ミーナさんの話を聞くことがあったんだけど、どうやら、通っている学校で色々あったらしくて……。当時、彼女は心が酷く傷つき、ふさぎ込んでしまい、家に閉じこもってしまっていたそうだ」


「そう……だったんだ……」


 ふさぎ込んでいる中で、家族を失った……。それだけでもかなり辛いはずなのに。

 でも昨日、ミーナはそんな素振り一つも見せなかった。


『今の君は、身体だけでなく、心も大きく傷ついている。両方を癒すには時間かかるだろうけど、人に話すことで、多少は楽になったり、落ち着いたりすることだってある。私で良ければ、いつでも話を聞くからね』


 今思えば、あんなこと言ったのはミーナもそうだったからなのかな……。

 ミーナだって、色々と辛かったはずだよね……。

 でも、彼女はそんな素振りを見せずに僕を励まして……。


「そんな彼女にとって、兄さんの死はひどく辛い事だっただろう。でも、それにも関わらず、彼女は今、うちのMCで短期間の予定ではあるけど、住み込みで働いている。自分の夢を追いかけるために」


「ミーナの夢……ですか」


「うん。彼女はね、最高の魔法使いになることを夢に一生懸命頑張っているんだ。なんでも、お兄さんが亡くなる直前に、そう背中を押されたらしい。それで、世界中を回って、いろんな知識と経験を得て、魔法を学ぶ。ミーナ君は、今はその道中なんだ」


「ミーナも、自分の夢を……。しかも、お兄さんの死を乗り越えて……ですか」


「そう。だから、もしかしたら君を見て、決して他人事には思えなかったんじゃないかな。彼女も魔獣によって家族を失った身。きっと、君の気持ちが痛いほどわかったんだろう」


「…………」


『関係のない人に、そんな風にされても……その、迷惑だから』


 昨日、ミーナに対して放った言葉が脳裏をよぎる。

 僕は、なんて見当違いなことを言ってしまったんだろうか。何も知らないのは僕の方じゃないか。


「それで、君の事を心配したんだろうけど……。そっか。ネルス君は彼女に強く当たってしまったんだね……。納得がいったよ」


「あの、アケルさん。僕、なんてことを……」


「君を責めているわけじゃない。君だって辛かっただろうし、詰まった上代の中で、彼女の行動がかえって迷惑に感じてしまうのは、無理もない」


「…………」


 ミーナも傷ついていたんだ。魔獣によって。被害者だったんだ……。僕と同じように。

 それにもかかわらず、僕は無頓着なことを言ってしまった。ミーナを追い返してしまった。ミーナの優しさを無下にしてしまったんだ……。


「リンゴも、オレンジも、そして……」


 アケルさんはそう言うと、一旦この部屋を出る。そして、すぐに戻ってくる。けど、手にはある物を手にしていた。あれは、メロン?


「そして……このメロンも。果物全般は、リラックス効果にはうってつけだ。たとえ追い返されたとしても、それでも、ミーナ君は、君の事が放っておけなかったんだ」


「ミーナ……」


「まあ、だから、すぐにとは言わない。けど、一回でいいから、もう一度彼女と話をしてくれないか? きっと、君の為にもなるだろうし、何よりも、彼女の優しさを汲んであげて欲しい」


 アケルさんはそう言うと、持っていたメロンを右隣のテーブルにそっと置く。メロンは、リンゴやオレンジの時と同じように、食べやすい大きさに切ってあって、そして皮もしっかりと剥かれていた。メロンの皮は剥きずらいのに……。

 それでも、皮が向かれて、食べやすい大きさに切ってある。なんだか、その行為自体が、ミーナの僕に対しての心遣いや優しさを表していた。

 ……謝らなきゃ。ちゃんとミーナに謝らなきゃ。そして、話そう。色々と。


「あの、アケルさん、今からミーナを……」


 と、僕が言いかけたその時。


「アケルさん! 大変です!」


 部屋の入り口に、看護婦さんが切羽詰まった様子で現れる。看護婦さんの表情は青ざめていて、息も切らしていた。

 アケルさんは眉間にしわを寄せ、その看護婦さんの方へと振り向く。


「外に……なんか大きな光の壁のようなものが……! しかも、魔獣が現れて……」


 なっ!? 光る壁!? しかも魔獣も!?

 そ、それってもしかして、あの時の……!?


「落ち着きたまえ。まずは、患者たちの安全確保を。ここから一人も出さないように」


「で、ですが……!」


 アケルさんのそのセリフに対し、看護婦さんは声を震わせながらも僕らにこう告げた。


「ミーナちゃんが、街の人を守るって言って、一人で……外に……」


「なっ……!?」


「…………」


 僕は目を見開き、アケルさんは拳を強く握る。

 光の壁。魔獣の出現。それは、僕がこれまでに何回か経験した出来事。そして……。


『じゃあ、ぶっ壊れるがいい! ククク……クヒャーーーッハッハハハハハハハ!!』


「くっ……!」


 あの時の事が鮮明に思い起こされる。

 僕に絶望を突きつけた、最悪の出来事。それが再び、この町で起ころうとしているのかもしれない。



 それから数十分。



 MC内で全員に待機するよう指示が出て、僕は部屋の中でじっとしていた。

 アケルさんはスタッフに指示するべく、この部屋から出て行った。

 そして、他のスタッフの人たちもさっきから方々と走りながら駆け回っている。

 そんな騒々しい様子を、僕は右拳を握りながら黙って見ていた。

 アケルさんには絶対にここから出るなと言われた。外の様子は分からないけど、魔獣がやってきている。何よりも、例の光の結界。あの結界がある限り、外部とは干渉できない。クルミ村の時と同じ結界なのかどうか、普通なら判別つかない。でも、僕には分かる。あの時と同じ結界だ。

 僕の右半身がさっきから痺れているから。ビリビリっとした感覚が、魔獣出現の知らせを聞いた辺りから僕を襲っている。この感覚は、クルミ村の時と同じ。そして、いつかの林間学校の時もそうだった。

 間違いない。あの結界だ。そして、たぶんあの結界は僕を痺れさせる能力を持っているんだ。どういう原理なのかは分からないけど。


「はぁ……」


 廊下を走りながら行ったり来たりするスタッフの慌ただしい様子を見て、僕は思わずため息が出る。

 ……皆大変なのに、僕はこのままジッとしていてもいいのだろうか。

 外には魔獣が現れている。もしかしたら人々が襲われているかもしれない。助けを呼ぼうにも、あの結界がある限り難しい。だから、結界の中にいる僕らで何とかしなきゃいけない。それを、この町の人たちは知っているのだろうか。

 いや、たぶん知らない。そんなことは。そのことを知っているのは、きっと、僕だけだ。

 それに……。


『ミーナちゃんが、街の人を守るって言って、一人で……外に……』


 ミーナが外にいる。街の人を守るために、きっと戦っているんだ。それに、あの結界の事もある。

 もしかしたらたった一人で……? ダメだ、そんなの危険すぎる! 誰かが助けに行かないと……! でも、そしたら誰が?

 ギルド警察はいるのだろうか? いや、いるとしてもたぶん数人だ。僕が知っている限りでは、この町にギルド警察の拠点はない。少なくともディーフは。記憶が正しければ、拠点があるのはこの町の近く。

 そう、港町ナミルだ。ナミルならまだしも、結界が覆っているのはこの町。これじゃあ、ギルド警察はアテにできない。それにここのMCの人は、治療専門だ。闘い慣れている人がいるとは思えないし。

 くっ! このままじゃまた町が……!


『今はそれ以上に世界中を見て回りたい。そして、魔獣の手から人々をこの手で守るんだ!』


「………っ!」


 夢の中で言っていた、かつての僕のセリフが頭をよぎる。

 そっか。いや、そうだよ……。

 ……何を黙って考えているんだ僕は。考えるまでもなく、やることなんて一つじゃないか。

 クルミ村の時と同じように、今度はこの町が襲われている。このままなにもしなかったら、またあの悲劇が繰り返されてしまう。そんな事、あっちゃいけない。

 頭が重くなって、息が苦しくなって、胸の奥に冷たいナイフが刺さったような、苦しい感覚。目頭が熱くなって、身体がただただ震える。そんな感覚。

 あんな風になるのは僕だけで十分だ。あんなに辛い感覚を、何の罪もないこの町の人たちに体験させるわけにはいかない。何よりも……。


『そして、俺たち3人。全員で夢を叶えようぜ。それが、俺たち3人の夢だ!』


 世界を見て回って、そしてこの手で、いろんな人たちを魔獣の手から守る。それが僕の本当の夢。こんなところで黙っていたら、レイタに、ホノカに、怒られてしまう。

 僕のこのチカラは、誰かを守るためにある。ホノカにも言われた。

 だから、僕は……!


「よし……」


 ベッドから立ち上がり、気合いを入れるためにも、大きく息を吸う。結界の影響か、右半身に激しい痺れが襲ってきたけど、それでも僕は自分の身体に鞭を打つ。

 大丈夫。これくらいどーってことないさ。今度こそ守るんだ。この手で。この町を、人々を、そして、僕を励ましてくれた、僕の恩人ミーナを。

 その決意を胸に、僕は部屋の入り口を開けて、廊下へと出る。

 すると……。


「どこへ行くんだい? ネルス君」


「んな!?」


 後ろから、聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り返ってみると、そこにいたのはここの医務長のアケルさんだった。


「はぁ。気になってきてみれば、やっぱりか」


 僕が外に行こうとしているのを察したのか、アケルさんは深くため息をついた。


「君はまだ療養中の身。医務長としては、君をここから出すわけにはいかない。絶対にね。ふざけるなよ、ネルス君」


「で、でもこのままじゃ町の人々が!」


「……って、いつもならきっぱりとそう怒鳴りつけるんだけどね」


「え……?」


 いつも……なら? それってどういうこと?


「正直に言おう。今、町にはギルド警察が駆け付けていない。そして、人々は襲われる一方だ。このままでは、この町はいずれ、クルミ村のようになるだろう」


「…………」


 そっか。やっぱり……。


「ギルド警察が来ていない理由。クルミ村にいた君なら知っているかなと思ってね」


「はい……。町を覆っているという結界。アレは外界との接触を断ち切ります。だから、外からは助けは来ません。クルミ村の時もそうでした」


 僕がそう話すと、アケルさんは、やっぱりかといわんばかりに、眉間にしわを寄せて、頭に手を当てる。


「だから、僕らだけで何とかするしかありません。じゃないと、この町は……」


 これ以上は僕の口からは言いたくない。あの時の事を鮮明に思い出したからだ。それを言ってしまったら、クルミ村のようになってしまいそうで、それがとても怖い。

 だから、それだけは絶対に回避しなければならないんだ!


「アケルさん。お願いです! 僕を行かせてください! 僕はまだまだ半人前ですけど、でも、戦う事は出来ます! この町の人々を守りたいんです!」


 僕はアケルさんに頭を下げる。この町を救う方法。それは、あの結界を張っている魔獣の首謀者を見つけ出して、倒すことだ。それしか方法はない。


「お願いします! 僕を行かせてください!」


 今一度、アケルさんにお願いする。すると、想いが通じたのか、アケルさんはこう答えた。


「今回の件はイレギュラーだ。だから、僕個人もどうしていいのか、どれが正しいのか、見当もつかない。僕の役目は、MCの患者を守ること。だから、MCの医務長としては、本来なら君を外へ出すことは絶対にできない。でもね……」


 アケルさんは一息つき、こう続ける。


「僕はリアサのMCの医務長である前に、この町の一人の住民だ。この町が魔獣によって侵されていくのは、黙って見ていられない。だから……」


 アケルさんは、右掌を上にした状態で、目を閉じ、そして何かを唱え始める。すると、青い光と共に、アケルさんの右掌にそれが現れる。


「それって、僕の衣服!?」


「ここの患者の荷物は、全て僕がこの保管魔法で管理している。当然、君が来ていた衣服もね」


「そんな魔法が……」


 モノを預かって保管する魔法。すごい。こんなの初めて見た……。そう言えば服がないと思ったら、まさか、そんなところにあったなんて。


「医療服じゃ思うように動けないだろう。だからこれを着ていきな」


「アケルさん……!」


 アケルさんはそう言って、僕に衣服を渡す。

 よかった。どうやら、許可が下りたみたいだ。

 ちなみに、貫かれて、破けていた僕の服はいつの間にか直っていた。まさか、これもアケルさんが?


「君の衣服も直しておいた。今じゃ新品同様になっているだろう。リアサのMCのちょっとしたサービスさ」


「アケルさん……!」


 すごい、すごいよ! そんなこともできるだなんて!


「町を頼んだ。ネルス君。ただ、何かあったらすぐにここへ帰ってくるんだ。いいね?」


「はい。分かりました!」


 よし、そしたらやることは一つ。僕の持つ精一杯のチカラで、魔獣の手から人々を守る。今度こそ守るんだ! この手で、皆を!


「おっと、それからもう一つ……」


 アケルさんは、そう言うと、再び右手を掲げる。そして、何かを目を閉じ、何かを唱え始めた。

 そして、アケルさんの右手には、青白く光らせながら、ある物が出現した。

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