番外編 助けて! クラリーちゃん

助けて! クラリーちゃん1~10

Twitterで宣伝も兼ねて書いている、

「助けて! クラリーちゃん」のまとめ。タイトルを付けてみました。



   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆



助けて! クラリーちゃん1『魔法のかき氷』

「クラリーちゃんお弁当忘れちゃったどうしよう!」

「はい、水属性魔法で作ったかき氷」

「わぁ! さっそくシロップをかけて…って魔法の効果が切れて消えちゃった!」

「シロップどこから出したの…。いいから学食行くよ」



助けて! クラリーちゃん2『魔法の教科書』

「クラリーちゃん教科書忘れちゃったどうしよう!」

「じゃあ次の授業で習う魔法をアイリンに使うから身体で覚えて」

「えぇぇぇぇぇ!?」

「冗談だよ。サキのところに借りに行こう」



助けて! クラリーちゃん3『魔法のヒーター』

「クラリーちゃん池で遊んでたら水浸しになっちゃったばばばばばば!」

「ウィンドヒーター。これで乾かすといいよ」

「あっだがい゛い゛い゛がぜがあ゛あ゛ぐら゛り゛ーぢぁん゛あ゛り゛がどう゛」

「お礼は乾いてから言ってよ」



助けて! クラリーちゃん4『魔法の帰宅』

「着替えるの忘れてパジャマで学校来ちゃったどうしよう!」

「…………」

「クラリーちゃん制服貸して!」

「風魔法で吹っ飛ばしてあげるから今すぐ帰って」



助けて! クラリーちゃん5『二人の壁』

「クラリーちゃぁん、あついよ~とけるよ~」

「はい。アイスウォール」

「わあ、クラリーちゃんとの間に冷たくて分厚い氷の壁が!」

「……」

「あ、消えた。ふお? 涼しい風ー! ありがとお!」

「暑いからくっつかないでよ……もう」



助けて! クラリーちゃん6『クッキープレゼント』

「クラリーちゃん、調理実習のクッキーが上手く焼けないよー」

「そればっかりは自分でやらないと。見てて、こうやって……」

「あ……真っ黒になってるよ」

「……」

「それ、サキちゃんにあげるって話してたよね」

「ごめん、サキ」



助けて! クラリーちゃん7『空を自由に』

「クラリーちゃん! わたしもチルちゃんみたいに飛びたい!」

「はい、バウンドウィンド」

「なにこれ! 風のトランポリン?」

「うん、下から強風を」

「あはは! たのしー!」

「当てて……アイリンこの魔法複製して。わたしもやる」



助けて! クラリーちゃん8『間に合ってます』

「クラリーちゃん! わたしアルバイトしたい!」

「魔法を身体で受け止めるバイト?」

「そんなバイトあるの!?」

「冗談だよ」

「なんだー。じゃ、ナナシュちゃんのお店に行こっ」

「……あそこはバイト必要ないと思うよ」



助けて! クラリーちゃん9『31日』

「夏休みの宿題が終わらないよ! クラリーちゃん属性魔法教えて!」

「この課題の呪文を10回音読、そのあと実際に10回魔法を使う。これを5セットやってきたら教えてあげる」

「わかった! やってくるね!」

「……終わる頃にはその呪文くらいは覚えてるはずだよ」



助けて! クラリーちゃん10『助けて?』

「クラリーちゃぁぁん!」

「アイリン……今度はどうしたの? またなにか――」

「おかげで夏休みの宿題間に合ったよー! ありがとう!」

「――えっ? あれ? うん……どういたしまして」


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