第112話 【番外編】 SFとは

「先輩、SFって何ですか?というかここは何処です?」


「説明の為の特別エリアらしい。」


「へえ。メンドクサイですね・・・。」


「いいから、進めてやれ、作者涙目だぞ。」


「なろうコン1次予選すら通過しなかった、屑作者でしょ?」


「お、おいっ・・・。本当の事言ってやるなよ。」


「だって面倒じゃないですか?」


「まあ、そうだが、何か作者に対して棘がないか?」


「そんな事ないですよ?出番が少ないからって怒ってません。」


「怒ってるんだな・・・。」


「僕の立ち位置って、主人公の後輩ですよね?」


「ああ、そうだな。」


「出番少なくないですか?」


「それを言ったら、俺が少ないからなあ・・・。」


「先輩、主役ですよね?」


「多分な・・・。」


「後から出てくる人、出てくる人に出番奪われてませんか?」


「まあ、ほら、そういうもんじゃないか?」


「先輩、主役なのに怒らないんですか?」


「いいか、カラット。毎日の俺の行動を考えてみろ。」


「最近ずっと、鯉や鮒釣ってますよね?」


「ああ。偶に弟子に教えてたりしてるけどな。」


「全然、絵にというか、物語になりませんね。」


「釣り番組だったら、いいかもだがな。」


「釣り番組を小説にしても、誰も読まないですよね?」


「あれは、絵があって初めてなりたってるからな。言葉じゃ駄目だろ。」


「お前たちはまだいい。」


新たな人間が現れた。


「どうしたんですか?シンゲンさん。」


「誰?この人。」


「武者たんとこのGMさんですよ。」


「ああ、クレインちゃんとこの。どうも初めましてタイマーです。」


「初めまして、シンゲンです。」


「ここの出会いって、本編に関係あるんですかね?」


ねーよ。


「さあ?」


だから、ねーって。


「それよりシンゲンさん、いきなりどうしたんですか?」


「俺の出番は、初期メンバーで一番少なすぎるような気がする。」


「何?初期メンバーって?」


「僕たちのβ時代のパーティーメンバーです。」


「へえ。」


「確かにシンゲンさんは、リアルもないし、メインストーリーもないですよね。」


「うむ。いつもが、ギルバルトやクレインのついでだ。」


「武者たんのキャラが予想以上に濃すぎましたね。」


「うむ・・・。」


「まあ、まて二人とも、ここって、愚痴をいう所なのか?」


「作者の懺悔コーナーでしたっけ?」


「なるほど。」


シンゲンが納得した。


「いや、違うだろ。アレだ、アレ。SFの説明だろ。」


「面倒じゃないですか?何で今更?最初からSFに設定しとけばよかったんでは?」


「仕方ないだろ。ジャンル適当にして、なんか新人賞募集してたから、軽い気持ちで応募した為に3か月設定弄れなかったんだから・・・って俺が言う事でもないが。」


「そうですよ。大体、普通SFってわかるでしょ?」


「作者はわからなかったらしい・・・。」


シンゲンが言う。


「どんな、馬鹿なんですか?」


「スペースファンタジーって思ってたらしい。」


「ああ、よくある、よくある。」


「何、先輩、作者の味方になってるんですか?小学生でもないですよ。」


「ほら、あったろスター戦争とか。」


「何百年前の話ですか・・・。」


「ああいうのをSFって思い込んでる人、結構いると思うぞ?」


「居ませんよ。」


「居ないと思う。」


「じゃあ、アレだ。作者がアレだったんだな。」


「はっきり言ってやった方が、作者の為ですよ?」


「創作意欲なくしたら、どうするんだ?」


「どうせ出番なんてないから、どうでもいいです。」


「いやいやいや、カラットにもあるだろ?次の無制限のデュエル大会とか。」


「いつあるんですかね?それ?」


「さ、さあ・・・。」


「何か学園ものに急展開してますよね?」


「だ、だな・・・。」


「先輩は出番あるからいいけど。」


「羨ましい・・・。」


「で、出番つっても特別講師みたいな・・・。」


「僕なんて、出る気配もないですよ?」


「俺は、確実にない・・・。」


「・・・。」


「それに今回、この作品1次予選にも引っかかりませんでしたよね?」


「ああ。」


「作者は、これでリミッター解除したんでは?」


「?」


「学園ものまっしぐらになっても、失うものはないかと。」


「マジでか?」


「その可能性はある。」


「なら、カラット。今日の出番は数少ない出番なんじゃないか?」


「はっ!!」


「なるほど。」


「シンゲンさん、SFって何ですかね?」


白々しく最初のセリフに戻るカラット。


「ふむ。SFとは、サイエンスフィクションと言って、科学的な空想に基づいたフィクションの総称の事だ。」


「お、俺のセリフ・・・。」


「なるほど、ゲームの中はファンタジーだけど、それを作り出してるVR機が科学的空想だから、この作品は、SFに分類されるわけですね。」


「うむ、その通り。」


「って、これだけですか?」


「みたいだ。」


「・・・。」



SF変更後、見事この作品は、部門別で日間2位、週間2位を果たすのであった。

それは、また別(他サイト)のお話。

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