第4話 井戸端板 GX最前線

スレッド【こちらGX最前線】


「で、どうよ?」


「どうもこうもないだろ。」


「開かずの扉があきましぇーん。」


「どうしようもないな、あれ。」


「3ヶ月放置って、運営は何考えてんだ。」


「差を無くそうって事じゃね?」


「んだんだ。」


「前線組に引退者出ちゃうだろ。」


「勝手に引退しろ。俺は忙しい。」


「今更、何してるんだ?」


「堅松樹集めてる。」


「杖か?」


「杖だな」


「杖だろ。」


「釣り竿用だが?」


「ば、馬鹿言うんじゃないっ!」


「何だそれ?」


「あれだろ?一番多く売ってくれた人と釣りデートしてくれるっていう。」


「ここで言うんじゃないっ!」


「削除お願いします。」


「削除しれっ!」


「このお馬鹿がっ!!」


「何処のブスがデートしてくれるんよ?」


「ほれ つ」


「な・・・、ローラたんだと。」


「急用が出来た。」


「ふざけんな、堅松樹集めに行く気だろっ!」


「今更行ったって、沸いてないがなw」


「俺が一杯拾ってやった。」


「俺も」


「俺もw」


「まあ、それは置いといて、扉あかねえよな?」


「・・・」


「おい、誰か反応しろよ><」


「すまん、倉庫確認してた。」


「俺も」


「俺も」


「堅松樹の在庫確認してた。」


「どんだけ、釣りデートしたいんだ、お前ら。」


「死んでも」


「人生かけても。」


「嫁捨ててでも。」


「そこは捨てちゃ駄目だろ・・・。」


「というか、いつから釣りゲームになった!」


「確かに・・・。」


「開かないから、しょうがないべ。」


「だな。」


「鍵なのか材料なのか、まったくわからん。」


「材料なら、可能性低いだろ。」


「確かに。」


「鍵だと思うが。」


「誰か開けてくれよ。」


「他人任せか。」


「しょうがないだろ。」


「そうだ。そうだ。」


「堅松樹集めが忙しいんだから。」


「堅松樹拾いが忙しいんだから。」


「くっ・・・。」


「くっ・・・。」


「良かったなお前ら、好敵手できて。」


「たかが釣りデートに、アホらしい。しかもゲームだぞ。」


「マジでアホが多いな。」


「ほんと、ほんと」


「これでもか? つ」


「ガタっ」


「ガタタっ」


「ガタタタっ」


「何、この密着度は?」


「相手は誰?」


「仙人だろ。」


「ピエロの集会所はここですか?」


「誰がピエロだっ」


「誰がハンサムだっ」


「それ一文字もあってねえだろ。」


「いいかお前ら、お前らの大事な堅松樹は最終的にはこの男に行くとは思わんのか?」


「ありえるなあ。」


「ぬぬぬ、俺のローラたんを!」


「俺のだっ!」


「俺んだけどな。」


「ないない。」


「出た。俺のアイドルは処女的な意見が!」


「いや、そもそも仙人のロッドに堅松樹が使われてんだろ。」


「えっ」


「えっ」


「仙人様はお強いの?」


「カンピオーネから巻き上げたらしい。」


「アホな、あいつPvP、ここ最近負け無しだろ。」


「ここ最近どころか、いつ負けたんだ。」


「無敗だな。」


「だな。」


「それでこそのカンピオーネだ。」


「カンピオーネって魔拳士だから、武器いらんし堅松樹いらねえだろ。」


「まあ、それは確かに」


「そろそろデュエル大会あるしな。」


「あるねえ。」


「カンピオーネの優勝で決まりでは?」


「無冠の帝王は?」


「出ないだろ?今回は限定戦だし。」


「あの人、無制限しか出ないしな。」


「うむ。」


「攻略ギルドから誰か出るらしいがな。」


「マジで?」


「マジマジ。」


「今回何が限定されてるんだ?」


「防具だな。」


「だな。」


「盾無し、防具R2以下だったかと。」


「それカンピオーネの出来レースじゃね?」


「お前ら最前線組の意地みせろや、ごらっ!」


「無理」


「無理」


「だって、カンピオーネも最前線組だろ。」


「そうだ、そうだ。」


「んだ、んだ。」


「そんな事より。」


「そうだ、鍵だ。」


「鍵だろ。」


「いや」


「?」


「??」


「???」


「堅松樹の沸き待ちやめろよ、お前ら・・・」


「っていうお前も待ってンだろ。」


「・・・」

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