弁当
数ヶ月後、無事に退院出来たが、他の生徒に比べ授業の進度がだいぶ遅れてしまった。周りの生徒も最初の内は好奇心からか、病み上がりの私に対し、気配りも見せず質問攻めにしてきたが、時が経つとそんなことも忘れてしまったかのように興味を無くした。
「どうしたの?考え事?」
教室で売店で買ったパンを食べていると、花子さんが弁当を持ってきて目の前に腰を下ろした。周囲の目を気にするつもりは全く無いが、花子さんは鈍感なところがある。成績優秀、容姿端麗な彼女に目をつけている男子は多い。これで俺が複数の男子を敵に回したことに間違いはない。
「いや、あの時のことを考えていた」
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