デジャヴ
病床に横になりながら、テレビをつける。退屈だ。回復にはまだ時間がいるようで、長期の入院を強いられている。それにしても、ろくな番組がない。
「こんにちは。具合はどう?」
花子さんが見舞いに来た。週に何度かこうして見舞いに来てくれている。流石、優等生だ。母親も仕事の合間を縫って見舞いに来るが、話し相手がいるだけでも退屈しのぎができて良い。部活もあって大変なのに、花子さんには頭が上がらない。退院したら、何かお返しをしなければならないだろう。
「…次のニュースです。昨日、警察が捜索する中、山林の一角で行方不明の高校生と見られる男性を保護したと報告がありました。高校生は行方不明だった一年間の記憶が全く無いようで……。警察はなんらかの事件に巻き込まれたことも視野に…」
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