失踪
「俺はお前たちのためにも忘れない。ここで起きたこと、お前たちと出会ったことを」
目が覚めると横になっていた。誰かの声がする。
「目が覚めたかね?」
白衣の男が視界に入る。
「きみは神社の石段付近で見つかった。何か覚えているかい?」
確かに、神社に行った記憶はある。しかし、なぜ病院のベッドに横になっているのか分からない。
「……」
言葉が出ない。
「きみは一年間行方不明になっていた。ご両親の通報から警察も全力で捜索をしていたが、事件に巻き込まれ命を落とした可能性も視野に入れられていたようだ…」
一年間…?その間の記憶が全く無い…。俺は神社に行き、それで…。それで、どうしたんだ…。?
力無い眼で病棟の天井を見つめていた。
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