見知らぬ景色
何がトリガーになったのか。気付いたら、周囲の景色が一変していた。先ほどまで神社にいたはず…。思考が追い付かない。これは夢なのかもしれない。きっと、参道を通った後、本殿辺りで眠ってしまったのだ。
深い闇が覆う世界。光りも音もなく、自身の息遣いだけが聞こえる。身体がなんだか少し軽く感じる。浮遊しているような感覚だ。一瞬目の前で何かが光を発した。あれは、鳥居…?私が見知っているような形式ではない。色も形も何か違和感がある。近付いていくと、複数の鳥居が一列に並んでいるようだ。ここを通っていけば出口がある?不安ながらも歩みを進める。この時、周囲に蠢く影に私は全く気が付いていなかった。
最後の鳥居の前に辿り着くと、鳥居とは別に大きな扉がそびえ立っている。その大きな扉は誰の力も借りることなく、自然と開き、そして鼓膜を焼き尽くすような光を浴びた私は、気を失った。
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