2ページ目 建設開始! JP-10 湖畔
港に建材を持って来たのはいいが…彼ら作業員は途方に暮れていた…
「サンドスターでコーティングされた建材を持ってきたのはいいけど…どこから作ればいいの…?」
「とりあえず中村橋さんに聞こうか、どこにいるんだろう中村橋さん?」
「あ、あそこにいる!中村橋さーん!」
「はいはーい?どうしたー?」
「ちょっとこっち来てもらえますかー?」
「わかった!今いくよ!」
「この鉄道、どこから作りましょうか?」
「うーん…こういう時にこそ『作者』じゃない?おい作者!」
【なーにー?どったのー?】
「ぅおっ、この声が『作者』の声か。」
「本当に頭の中に直接聞こえるような感じなんだね。」
「者張鉄道ってさ、どこから作ればいいかな?」
作者は悩んだ末、こう口に出した。
【うーん…やっぱり作りやすそうなのは「へいげん」じゃない?】
「じゃあそうするか。ということでお願いします。」
「わかりました!」
【じゃあの。】
「じゃあの!」
〜その頃図書館では〜
「助手、この本によるとジャパリパークには昔『ジャパリ鉄道』という鉄道があったみたいなのです。」
「しかし博士、『ジャパリパーク』にあったとしてもこの『キョウシュウエリア』にあったとは限らないのです。」
「あれ?助手、『キョウシュウエリア』って今立っているここのことですか?」
助手は一瞬後悔したが、観念して口を開いた。
「そうなのです。図書館のそこにあったぱんふれっと?に『キョウシュウエリア観光マップ』というのが書かれていてその地形・位置が全く一緒だったので多分そうかと思うのです。」
「なぜ教えてくれなかったのですか!?」
「その方が博士をからかいやすいかと思ったのです。」
「次からはちゃんとわかったことは教えるのです。いいですか?」
「しょうがないですね。わかったのです。」
と言いながらも怒った博士に対して可愛いと思ってしまう助手だった…
〜その頃港では〜
「『へいげん』から作ると言っても、どの駅から作ろうか…?」
「やっぱりこの土地をよく知ってる建築のスペシャリストがいるところがいいんじゃないか?ここで建築するのは初めてだし。」
「とすると…
「そこまで移動するぞ!」
「わかった!」
移動中…
Now moving...
「よし、ついたな!」
「さて、建築始めるか!」
「先に駅から作るか。」
「設計図みたいなのはあるけど…駅ごとに特徴つけたいよね!」
「わかる!」
「湖畔の特徴って…?」
「どうしたっスか?」
「いや…湖畔の特徴を…って!アメリカビーバーさんじゃないですか!」
「私たちも手伝いたいであります!」
「オグロプレーリードッグさんまで!」
「あ、おれっちたち名前長いっスからおれっちはビーバーで」
「自分はプレーリーでいいでありますよ!」
「でさ、本題に入るんだけど、『湖畔』の特徴や『ここだけのもの』って何かあるかな?」
「やはりビーバー殿と一緒に作った家であります!」
「ただそれを駅舎にすると紛らわしいし…」
「トンネルにしてみてはどうスか?」
「あぁ…地下駅ね。確かにさばくの上を通すのは暑すぎるし…バイパスの近く通したいし…ここから地下に持ってこうか。お願いできる?」
「わかったっス!」
「ちなみに、駅の原案はこんな感じね。」
「わかったであります!では、ビーバー殿、早速指示をお願いしたいであります!」
「そういえば、釘って使えなくない…?」
「そうだね、あの二人のやり方を真似ないといけないね。」
「ビーバーさん達、何か手伝える事があったら言ってくださいね!」
「わかったっス!」
〜数時間後〜
「できた…!」
島式ホームが二つ、計2面4線の地下駅ができた…
「手伝ってくれてありがとうね!」
「こちらこそお役に立てて光栄であります!」
「このトンネルの雰囲気こそ『ザ・こはん』だよね!」
「ありがとうね、手伝ってくれて!」
「あの…」
「ん?」
「もしよかったらでいいっスが…その『てつどう』を完成し終えるまで手伝わせてほしいっス…」
「実は最近、建築の依頼が全く来なかったでありますから…久しぶりに建築できると興奮して…こんなチャンス滅多にないでありますから…」
「少し相談してみるね!」
「お願いするっス。」
決まるのにさほど時間を要さなかった…
「こちらとしても、地元のフレンズがいた方が安心できるし、お願いできるかな?」
「あ…ありがとうであります!」
「あれ?今回ご挨拶しなかったっスね。」
「流石にもう挨拶は控えるであります。」
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