シャーペンをガリガリ鳴らして、土を掘り起こし撥ねとばすブルドーザーの気分で教科書の英文を和訳し、新規の単語をピックアップしていると、トントン、と机の角を叩かれた。


「やっ」


 おはよう、の代わりにそう発声して、机を叩いたそいつは俺の前の席に座る。

 顔面に無数のにきびを乗せた男は馬場だ。

 そいつ、馬場は梅雨の湿気にうねる髪を無造作にかきあげて、雨がどうどうと降りしきる窓の外を親指で示した。


「今日小テストあったっけ?」


「ないよ。宿題ができてねーの」

「草場、いつも思うけどよくそれで特進クラス入れたよな」

「俺は運を味方にする男なんだよ。で、窓の外がどうした?」

「いる?」

「何が?」

「モノじゃなくてヒト」

「誰が?」

「長野だよ、チョ、ウ、ノ」

「長野ね。雨でけぶっててわかんね。でもいるんじゃない?」

「かな」


 いいよなぁ、あいつはさ。

 大きなため息とともにぼやいて馬場は俺のノートに突っ伏した。


「バカ、宿題できてねーって言ってるだろ」

「見せてやるよ」

「いらない。前のでこりた。なんだよ、農業に従事したアダルトビデオ産業が都心部の経済を下支えしたって。妄想だらけの上に、二、三行文章すっ飛ばしてたぞ」

「頑固だな。借りとけよ。ハゲんぞ。あーあ、オレも草場も長野くらい頭良ければさ、人生イージーモードだったのに。何が不満であいつはタバコを吸うのかね」

「知らねー」


 馬場の下からノートを引っ張り出しながら、窓の外、校庭の隅へ目を凝らす。

 白いシャツを着た高等部の生徒が五、六人たむろしている。

 毎朝の光景だ。

 その筆頭が特進クラスに唯一在籍する長野。

 幼等部から大学までエスカレーター式に上がれるこの学校に幼等部から通う、この学園で純粋培養された百パーセント〝中の人〟。

 俺のように中等部からだと中の外部組、と呼ばれるのだが、長野は中の人、と呼ばれ、この学内の雰囲気を形成する最大派閥に属することになる。

 中の人は全体の一割であるが、彼らに近い環境に身を置いて来た小の外部組を含めると過半数を占める。

 そのほとんどが学業成績の振るわない、だけど天下取りの気分で生きている素行の悪い生徒だ。

 特進クラスは偏差値が右肩下がりで不良学生の掃き溜め化し、受験で競争力を落とし続ける現状を打破しようと三年前高等部に新設された。

 中等部まではバカもかしこも不良も真面目もごった煮状態のクラス分けだったから、長野の友好関係はほぼほぼ箱入り、しかも大人たちから黙殺された不良で構成されている。


 雨がふと緩んで、たむろする彼らの姿がよく見えるようになった。

 俺の視力は二.〇を超えているので、校舎の三階からでもだいたい彼らの行動が見える。


 五、六人だろう高校生の中に長野がいるという確信はなかったが、足元にある何かを取り囲んで蹴り飛ばしたり、吸っているタバコをこすりつけたりしているから、多分親玉の長野も近くにいるんだろう。


 柱に左肩を預けるようによりかかり、腕を組んで、面白いともつまらないとも語らない冷えた目で、タバコをくゆらせながらイジメのショーを見下ろしているはずだ。


 俺も一度、彼らのターゲットになった。

 理由は彼らを恐れなさすぎたから。

 一姫が護衛につけてくれていた刑事のオカさんと元ヤクザのワンさんが彼らを一掃してくれたので、事無きを得たが、鍛えていたつもりにも関わらず翌日から三日間、俺は筋肉痛に悩まされた。

 俺が体を鍛えているのは、いざという時自力で対応するためというよりは、オカさんやワンさんに乗っ取られても筋肉痛で悩まないための基礎づくりであり、格闘技や喧嘩殺法はさっぱりだ。


「マジあいつらうぜえ」


 苛立ちが口からこぼれ出る。

 イジメなんて程度の低いものを特進クラスに来てまで見させられるとは思わなかった。


「オレたちにゃどうすることもできないよ」


 俺のノートの端で器用に折り紙をしながら馬場が首を振る。


「クラスの九割以上はやめてほしいってさ、思ってるけど」


 その言葉の後に続く文言は予想がつく。あいつらクラスの外でやってるから、とか、止めようとした俺らが逆に目をつけられたらヤバイし、とか。


 長野はイジメグループのリーダーだが、グループのメンバーは粗方よそのクラスに散っている。

 特進クラスの自治が届かず無理に制しようとするなら闇夜の返り討ちを覚悟しなくてはならない。

 それなら、この状況を苦々しく思っても関わらないのが懸命だ、と半端に頭の良い俺たちは思ってしまうのだ。

 俺だってオカさんやワンさんがいると言えど数で殴られたら勝てないのは理解している。


 だから、俺は思ってしまうのだ。


 学費の半額免除と優秀な教師、優れたカリキュラムに惹かれて入った特進クラスだが、さっさと転校してしまいたい、と。



 朝礼が始まる直前になって、俺の隣の席がようやく埋まった。

 これが今一番の頭痛のタネである。


 ポタポタではなくボタボタと白い床に水滴を落としながら席に着いたのは浅岡だ。


 濃密な雨と土の匂い、硝煙のようにからむタバコ臭さ、そして不穏な血の気配。


 ちらり、と見やると彼の頭部は柔らかそうな髪が雨でずぶ濡れになりベッタリと貼り付いており、制服も黒ずんで体にまとわりついていた。

 半袖のシャツから伸びる華奢な腕には包帯やガーゼが泥だらけになって巻きつき、新しい根性焼きで真っ赤になった皮膚の中央に不恰好な水ぶくれが増えている。


 ここまで酷い状態になったのは初めてだ。

 普段は傷が一つ二つ増える程度に留まっている。


 横目で伺っていると、斜め前方から白い何かが飛んできて、俺の机に引っかかる。

 バスタオルだ。

 飛んで来た方を見やるとら長野が顎をしゃくって指図している。

 浅岡の体を教師に指摘されないよう、そのタオルで拭いてやれ、という事らしい。


 逆らうとどう絡まれるかわからないから、宿題の手を止めて浅岡の頭部にバスタオルをかぶせる。

 小さく呻き声が聞こえた。

 そのまま教室から引きずり出す。

 いくら傍観を生業とする教師でも、この姿を見たら口を挟まないわけにはいかないだろう。

 そうなると事態の悪化を招きそうで面倒くさい。


 両の手に収まるくらい小さな頭を乱暴に拭く。

 これで長野に次いで学年三位の脳みそが詰まっているというのだから腹が立つ。

 どいつもこいつもバカばっかりだ。


 くだらない。


 ほんとうに、くだらない。





◆・◆





 放課後。


 怒りに任せて椅子を乱暴に引く。

 荷物を図書室の大机にドサドサと置いて突っ伏した。

 斜向かいに座っていた上級生の女子生徒がぎょっとしたようにひそひそ話を中断する。


「なにあれ」

「さあ」


 そんな会話が耳に届いて、しばらく後、ひそひそ話が再開された。


「夜一九時四四分の歩道橋の話なんだけど、その時ね、学校から遠い方の階段を南に降りたら突き落とされるってマジかな」

「試して見たら?」

「えーやだよーマジ落とされたらどうすんの」

「それって怪談? 幽霊?」


「いや、幽霊ってより、まだ犯人がうろついてるらしいよ。特に日曜日が狙われるらしいの。あの辺お年寄りしか住んでないから、誰も出歩かなくて、目撃される心配もないし。実際何人か突き落とされたって人もいるんだって」

「わーこわー。あ、だからかな、あそこにおいてある花、いっつもきれいなの」

「犯人が供えてるって言うの?」


 ガタガタと椅子を引く音がして誰かが向かいに座った。


「見て、ケンカかな」

「シッ」

 ケンカ? 嫌なものを感じて顔を上げると浅岡が向かいにいた。

 濡れていたシャツは脱いで長袖のジャージを着込んでいる。

 ジッパーは鎖骨あたりで留め、襟を開いていた。片方の頰には大きめの絆創膏。


「くしゅん」


 朝のことで体を冷やしたのか小さくくしゃみして、ばつが悪そうに俺へ視線を向ける。


「ごめん、席が他になくて」


 荷物をまとめて立ち上がりかけた彼の腕を掴む。

 彼の肩がぴくり、と跳ね上がり、俺は慌てて力を緩めた。

 浅岡は我慢強く無表情を保ったままだが、腕全体が怪我に覆われているから、相当な痛みが走ったはずだ。


「いいよ、別に。ここ使えば」

「ごめん」

「謝んなくていいよ」


 浅岡は、杭に繋がれた首輪に気付いた犬のように絶望的な色を顔に滲ませ、腰を下ろしなおした。


「浅岡も自習? なんで? 家でやった方がはかどるんじゃないの?」


 我ながら妙な質問だなと思う。


「そう、かな。家でもあまり変わらない、と思う」

「ふうん? 俺は姉貴に邪魔されそうでさ。双子だから学校は同じなんだけど。まだこっちのがマシ」

「そうなんだ」


 浅岡は最低限の相槌を打ち、化学のプリントと筆記用具を机に並べる。

 カチカチとシャーペンを鳴らす。


「親はなんも言わないの?」

「うん、大丈夫」


 顔をこちらに向け、目を合わそうとするが、まるで俺の眼球が氷でできているみたいにツルツルと視線が滑って合わない。

 瞳の焦点がウロウロと虚空をさまよう。


「大丈夫って?」

「共働きで……二人とも夜勤とかあるから」

「じゃあ、今日は夜勤?」

「うん」

「な、浅岡さ、学年三位じゃん。いつ勉強してんの?」

「え? 時間があれば、かな」

「やりたくないって思ったことは?」

「ええと」


 彼の額から冷や汗が一筋流れ落ちる。


「あまり、ない。やってたら、落ち着くから。他のこと考えなくてすむし。嫌味、かな?」


 シャーペンを握る手がぎゅっと力を加えたのが見て取れた。


「なるほどなって思ったけど、別に嫌味じゃない。両親は勉強しろって言うんだろ?」

「わからないけど、言う方かも」

「やっぱり。ああ、ごめん、邪魔して。な、邪魔ついでにさ、勉強教えてよ」

「え?」

「結構バカなのに無理矢理特進入ったからさ、今成績ヤバイんだよ。勉強もなかなか集中できないし」


 浅岡は信じられないと言った風に目を丸くして俺を見、すぐに視線を斜め下に逃がした。

 唇を一度噛み締め、両手でシャーペンをいじる。


「僕が? 僕が教えて大丈夫?」

「学年三位だろ? 俺なんかクラスビリから数えて三位くらいだぜ? 全然大丈夫」

「そう」


「手始めにさ、そのプリント。その6番の(3)の問題がわかんないんだけど」

「どの辺りで躓いてるの?」

「おう。地味にムカつくな」

「ごめん」


「いや、いいよ。これ、浸透圧の平衡問題じゃん。(2)で大気圧中の溶液柱の圧力を水銀の重さと大気圧あたりの水銀柱の高さを利用して出す、それから、(1)で求めた浸透圧があるから(2)と等号で結んで分子量を出すだろ? なのにさ、溶質の重さが合わない理由がわかんないんだけど」

「それ、電離度忘れてない?」

「あっ」


「だいたいの計算問題は注意深くやれば解けるよ。問題文に出てきた条件と数値を書き出していけば、取りこぼしが減ると思う」

「なるほどなぁ。ありすぎて何がどこで必要な条件かもわかんねーんだよな。頭が追いつかない」

「仕方ないと思う。さすがエスカレーター校の特進クラスというか……高一の今やる範囲じゃないし。カリキュラムが先に進みすぎてるから」

「おう」


 いやお前高の外部組だろ、という突っ込みを飲み込む。

 半年以上も先に進んでいる授業とのハンデをどうやって埋めたのか気になったが、きっとただただ時間の許す限り勉強した結果なんだろう。


 U字管という閉鎖空間で、半透膜を介して溶媒と溶液が互いに押し合う。

 半透膜は溶液分子は通過できるが、溶媒は通過できない。


 ここにエントロピー増大の法則がある、


 と中学の時、春の特進クラス向け補習授業で化学教師が黒板に当てたチョークの先を欠け散らしながら言っていた。


 大きい方から小さい方へ高い方から低い方へ、気圧も熱も流れて行く。

 例えば宇宙の膨張、例えば細胞の水素ポンプ。ひとつの閉鎖空間においてそれらはエントロピーを増大させ、混じり合い、それらを構成する単位の統率は乱雑さを増して行く。

 極限まで至れば反応は平衡状態となり、変化する力を失う。

 学校も同じだ。

 だからこの学校は小中高と新規に生徒をとり、変化を志向するのだと。


 だけれども。

 俺は少し考える。


 もし、学内の生徒と学外の生徒の出会いの化学反応が、目の前のこれという結果をもたらしたなら、ずっと閉鎖空間だった方が何億倍もましなのではないか。


 カリカリと静かに問題を解く浅岡を見やる。

 集中している。

 淀みのないペン運びだが、式を盗み見るときれいに整頓された記述から丁寧に途中式を追いかけているのがわかった。

 乱暴に解を出して減点を稼ぎまくる自分とは大違いだ。


 丸みを帯びた頭部や柔らかそうな頰、長いまつ毛が肩の動きに合わせてゆらゆらと揺れている。

 首も細く背も低く、高校一年生と言うには目元や口元にあどけなさが残り、外見から言うならスクールカーストの弱者と呼ぶのがぴったりだ。


「わからないところある?」


 俺の視線に気づいて彼は顔を上げた。


「いや」


 言いかけて、ふと不思議な気持ちになった。

 違和感。


 浅岡の両頬を両手で挟む。

熱い。

突然のことに行き場を失ってまっすぐ俺を見る目は充血していた。

額と額を合わせる。

一姫と基礎体温が一緒だからこの方法で測定するのが癖なのだ。


 彼の額は湿っていて、互いの皮膚がぺたりと張り付く。

消毒液や軟膏のケミカルなにおいが鼻の奥をガツンと突いた後、微生物と鉱物が互いに溶かし合う雨や土の腐臭が追いかけ、最後彼の汗と血のにおいがじんわりと立ち上って来て、怒涛のようなにおいの襲撃に一瞬視界がクラクラした。


「おま、めちゃくちゃ熱いぞ。風邪引いてるんじゃ……帰るぞ」


 どうせ、大丈夫、帰らない、と言うだろうと思い返事を待たずに立ち上がると案の定浅岡は絶句した状態ですがるような目を俺に向けて来る。


「ほら、早く」


 説得する、なだめる、手順を踏んだ方が良いのはわかっているが、浅岡相手にそれをした所で結果は決まっている。

俺の意のままに、だ。


 彼はそれ以上抵抗することを諦めたのか感情を押し殺した無表情で勉強道具を片付け始めた。





◆・◆




 最近、この歩道橋を渡る時、妙に緊張する。



 俺と浅岡はそれぞれ片手に傘を持ち、形だけ会話をしながら並んで歩いていた。


 空には夜の藍が広がり、2ダース程のシジュウカラがバサバサと頭上を夜の方角へ飛ん行く。

太陽高度は2度未満。

灼熱の火の玉が、ビルとビルの狭間を熱されたガラス球みたいに溶け落ちていく。


「ここを夜の七時四十四分に降りると誰かに突き落とされるらしい」

「ここを?」

「うん。最近この噂、よく耳にするんだよ」


 被害に遭った当人の名前も明確でないのに、噂は急速に広まっていた。

一日何回聞くだろう。

曰く、三年の先輩が塾へ向かう途中に。

曰く、一年の誰それが部活から帰る時に。

警察が再捜査に乗り出した様子もなく、噂だけが具体的な形を持って迫って来ている感じが、とてつもなく気味悪い。

何かしら霊が絡んでいる気がするのだ。

例えば、あの突き落とされて死んだと言う去年の三年生の残留思念が目撃された、とか。


「岳優人、だったかな。去年の三年生がこの階段から突き落とされたんだと」


 南へ向かう階段を、浅岡より一段先に進みながら説明する。


「その時は警察も出て来て結構大々的な捜査活動も行われたらしいけど、いまじゃ全然。犯人はもう遠くに逃げたんじゃないかって言われてたんだけどさ、また戻ってきてるんじゃないかって噂」


「怖いね」


 当たり障りのない相槌しか浅岡は打たない。


「なあ、浅岡の家って、風邪薬とか解熱剤、ある?」

「多分、ない」

「じゃあ、薬局よってこ」


 薬局で適当な薬とレトルトのお粥を無理矢理俺の財布から買い、近くの公園のベンチに座って休むことにした。


「親はいつ出勤すんの? 後どんくらい?」


 腕時計を確認して浅岡は、三〇分くらいかな、と答える。


「じゃあここで時間つぶそ。勉強して頭使うなよ。悪化するかもしれないし」

「……うん」


 十分ほどで彼は体力に限界がきたのか、うつらうつらと船を漕ぎ始めた。

学校で手酷いいじめを受ける状況下、クラスメイトの隣でも緊張は抜けないはずなのに、眠気に勝てないということは、彼の精神力でもってしても制御できないくらい体調が悪いということだ。


 うな垂れるように首を落とし背中を丸めて左右に揺れる浅岡を、日没後、街灯が点り始めた公園で見守る。


 ほんとは肩か膝を貸してやりたいし、ジャージを着ていて暑くないのか、それとも寒気がやばくないのかきいてやりたい。

なんで親に相談しないのか、怪我の具合がどうなのか、保健室はちゃんと活用してるのか、もしかして自分で手当てしてるんじゃないだろうな、とか質問責めにしたいぐらい疑問は山ほどあるし、まだ家に帰りたくないと言う彼を俺の家に連れ帰れば一姫始め家族は喜んで風呂や晩御飯くらい振舞ってくれるだろうとも思う。


 俺にだって、人並みの善意はあるし、心配する気持ちもある。

今だって良心の呵責に胸が痛む。


 けど、誰かを助けることはやりたくない。

人助けをしたら、必ず巻き込まれるから。

彼の事情に首を突っ込めば、きっと一気に全身を飲み込まれ逆らうことのできない渦に翻弄されるだろう。


 そっと浅岡の首元に手を伸ばす。肩を叩きかけた手を寸での所で握る。

代わりに汗や雨でガチガチに固まった髪のたばをつまみ、指先でほぐした。


 がんばれ。


 口の中だけで言いかけた言葉も飲み込んだ。


 彼にかけるに相応しい言葉は、絶対に、これではない。


 きれいにつむじから渦を巻く彼の頭頂を見つめながら言葉を探したが、三〇分が経過しても、俺はその気配すら掴めなかった。


 きっと、俺がこの時かけてやるべき言葉は、「がんばらなくていい」その一言だったはずなのに。

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