13 月明かりの下で/青い向日葵 さま
No music, no life. って、某レコード販売店のキャッチコピーでしたかね。
私は音楽をまったく聴かない人間ではないけれど、音楽がないと生きていけない! というほど音楽好きというわけでもありません(^_^;)
最近は車の中くらいでしか音楽を聴かなくなりました(これって歳をとったということなのかな)が、邦楽も洋楽も聴きます。
ジャンルもわりと節操ないですね。詳しい訳ではないけれど、たまたま耳にしたのがきっかけなどで気に入ったものを広く浅く聴く感じでしょうか。
皆さんは好きな音楽のジャンルや大好きなアーティストなどのこだわりはありますか?
アーティストの中にはものすごいカリスマもいたりして、生き方そのものに憧れるファンがいたりしますよね。
カート・コバーンとかシド・ヴィシャスなんかも伝説のアーティストの一人ですね。
ご紹介する作品の主人公は、作者さまいわく「現代のシド」とのこと。
さて、どんなイケメンに出会えるでしょうか(*^_^*)
『月明かりの下で』
青い向日葵 さま
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885969409
イケメン度:★★★☆☆
イケメン属性:パンクロック系イケメン、包容力ある系イケメン
*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆
カフェでアルバイトをする大学生の
その颯真君こそが今回の鑑賞対象となるイケメンなわけですが、主人公である彼本人が語り手であるため、外見上の特徴というのは挙げられていません。
唯一の手がかりが、彩月ちゃんの『シドに似てるって思ったのよ。かっこいいなって』という台詞です。
パンクロッカーのイメージとしては、細身のレザーパンツを履きこなす長身のイケメンといった感じです。
シド・ヴィシャスも細身長身であったようなので、颯真君もレザーパンツの似合う一見頽廃的なイケメンなのかもしれません。
けれども、彼の性格はそんなパンクな外見とは裏腹に、とても穏やかな印象です。
可愛らしくて明るい雰囲気の彩月ちゃんは、イベントの帰りに抱えていた心の闇を颯真君に打ち明けます。
好きな人に自分の闇の部分を見せるのはとても勇気がいることだと思うのですが、颯真君はそんな彩月ちゃんを優しく穏やかに元気づけようとします。
「見えない傷口を癒したい。どんなに時間を掛けてでも」
「もしも痛みや苦しみがあるなら、これからは、俺にも分けてほしいと心から願った」
「苦しみとか、悲しみとか、寂しさとか、不安、喜び、いろんな感情を全部、液体をブレンドするみたいに分け合えたら」
このあたりの彼の思いや、彩月ちゃんの心の痛みや苦しみを慮るモノローグからは、彼の懐の深さが真っ直ぐに伝わってきます。
彩月ちゃんが、ゴミを拾う颯真君に『そういう真面目でマメなところ好きだなあ』と言っていることからも、パンキッシュな外見と実直で優しい人柄というイケメン的なギャップが魅力的な人なんだなと思いました(*^_^*)
心を通わせた二人のやりとりも素敵ですが、個人的にはライブ中の熱気が伝わってくるシーンもいいなあと思います。
そして、短編ではちらりとしか触れられていない、カフェのマスターである
竜胆さんもそのパンクイベントを楽しみにしているようなのですが、ライダースーツとブーツという「パンクの正装」に着替えた彼は「こういうちょっと悪そうな黒を全身に纏まとうと、彼の端正な顔と上品な佇たたずまいに突如華のようにエロスが加算されるから反則だ」と颯真君が評するようなイケメンぶり。
そんな佇まいを妄想しただけで竜胆さんのファンになってしまいそうな私なのでした(*´艸`)
(竜胆さんは本編の主人公なのだそうです)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます