10 私から見た、龍野君/有原ハリアー さま
この企画で実に様々なイケメン鑑賞をさせていただいておりますが、ここまでで思うことは「イケメンに明確な定義はない!」ということですね。
前話で話した “絶対美ならぬ絶対イケメン” の考え方とは正反対のようにも思えますが、この二つは共存するように思います。
誰もが認めるような “絶対イケメン” が存在する一方で、ごく限定的な人物だけが “イケメン” だと評する人物もいる。
周囲からはイケメンであると認められていなくても、誰かがその人の中にイケメンたる要素を見出して評価するならば、彼はもうイケメンなのではないでしょうか。
今回ご紹介する彼も、そんな限定的なイケメンなのかもしれません。
私から見た、龍野君
有原ハリアー さま
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885931483
イケメン度:★★★☆☆
イケメン属性:孤高系イケメン、内に秘めた熱血系イケメン
*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆*・゚・*:.。.*.。.:*・☆
彼が “絶対イケメン” なのか “限定的イケメン” なのかは正直判断がつかないんですよね。
なぜなら、このお話(というかモノローグ)に龍野君ご本人は登場しないから。
さらには、彼が現在どこで何をしているのか、この語り手のヴァイスという少女とどのような関係なのか、彼が何を目指してそこまで努力を重ねているのか、そういった背景はまったく語られていないのです。
これは本編を読まなければわからないことなのだと思いますが、今回の自主企画は本編を読まなくても独立した作品として楽しめることを条件としているので、このままこのモノローグだけで彼を鑑賞させていただきたいと思います。
彼との過去のやり取りを回想するヴァイスですが、その言葉を挙げると
「卑劣な所業から私を守ってくれた」
「私に仇なす者を追い払ってくれた」
「傭兵集団に襲われた時、たった一人にも関わらず、助けてくれた」
など、彼の正義感の強さが窺えますね。
さらには、彼女と離れ離れとなる際に
「一人で走って、私を泣きながら見送ってくれた」
「最後の一呼吸を絞り切る勢いで、私を呼んでくれた」
とあるように、非常に情熱的なところもあるようです。
そしてそして
「私がこっそり龍野君の様子を伺っていた時、たった一人で黙々と腕立て伏せをこなしていた」
ここ!(笑)
いや、笑うところじゃないのかもしれないんですが、黙々と腕立て伏せをこなす少年を陰からこっそり見つめる少女の絵を想像したら妙にシュールでツボってしまいました( *´艸`)
「たった一人で読書に没頭していた」(←まあ読書は普通一人で没頭するものですよね、というツッコミはおいといて)など、彼は黙々と何かに打ち込んだりするひた向きさもあるようなんです。
彼の目的が何かはわからないにせよ、彼女の目線で語られる龍野君はまぎれもなくイケメン要素をもった少年ですよね。
「謙虚な、そして、強く気高い龍野君が好き」ときっぱりと言ってますように、彼女の瞳に映る龍野君にはこれからも輝き続けてほしいなあと思います(*^_^*)
アオハルかよ!!(謎の締め)
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