第15話 王都騎士団の質が、あれ程まで落ちていようとは……

 騎士団たちの退出を確認すると、王が声を掛ける

『ノリト殿ミオ殿、重ね重ねすまぬな。

王都の…… 騎士団の質が、あれ程まで落ちていようとは……

我は情けない。

誠に、申し訳なく思う…… 』


『私からも謝罪を、この様な事になるとは…… 一部の魔法師とは 』

王とアイギスが謝辞を述べるが、ノリトはかぶりを振った。


「陛下にアイギス殿、 その様に謝られては……

それに、私達二人の売込みには持って来いの状況ですので。

本気は出しませんので死者などはでませんが、それなりに見ごたえのある物には出来る…… のかなぁ 」

ノリトは少し不安になった。

騎士たちの実力がどうなのかが……

「(心配だ )」


そんな三人の遣り取りを、ハラハラとしながら様子を伺う女性が二人・・・・・居た。


「シャルル皇女殿下…… 何を? 」

その突然の出来事に、ノリトは焦った、

シャルル皇女がノリトの傍まで来ると、ノリトの機械で出来た両の手をとり、


『ノリト様、家臣が無礼を働き、誠に申し訳御座いません。

是非とも、あの者達の目を覚まして下さいませ!

遠慮などは要りません……

地獄を・・・見せてあげて下さいませっ…… 』


その言動に…… 皆は姫をだた見詰める。

周りの者達も息を呑み、二人を見詰めた。


「シャルル皇女殿下、 お気になさらずに。

それに…… 地獄はいささか過激すぎますれば…… 」

ノリトは余りのギャップに、言葉遣いがおかしくなったようだ。


「にゃおっおぉ!!…… やっぱり、シャルル姫様、良いにゃぁ! 」

ミオも興奮の余り、言葉がおかしい…… いや、何時もか!?。


『う、うむっ…… まぁ、その様にしても構わんが、

シャルルよ、一体どうしたのじゃ? 』


シャルル皇女は王の問いに、我に返った!

自身の両手を見、次いで目の前のノリトの鐵の顔・・・を見て。

『ふにゃぁぁ…… 』

顔を真っ赤に染め上げ、恥ずかしさからか俯いてしまった。


ノリトは予想通りの反応に固まった!

「やれやれだにゃぁ! やっぱりノリト・キュンはまだまだですねぇ 」

ミオが二人の反応に弄りを入れた!


次の瞬間、ミオは背筋が凍る感覚に囚われた。

恐る恐る、視線をノリトへと向けたが! 鬼がいた!

「もっもうぉ、冗談だにゃ……ぁ 」


ビキッッ!!! 


突如、破砕音が響いた!?

ノリトの足元・・には、またもや、放射状にひびが入っていた。

「おっと、 少しつまずいてしまった様です。

さて、そろそろ移動しませんか? 

と、どちらへいけば宜しいのでしょうか 」


『うむっ、アイギスよ二人を案内して貰えるか?

我もすぐに向かう故な 』 


「ミオ、落ち着いたら俺と・・訓練だね 」

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