5.恋愛

 確率の擬人化をもとに作ったもの。


 主人公 レイ(零)

  確率0の擬人化。何をやっても失敗。無駄だと知りつつも努力だけはしている。

  ルックスはいいが、ファッションに関しても頑張っても失敗するため、元の良さが隠れている。

  姉に全ての才能を持っていかれた、と思っているが、恨んではなく、誇りに思っている。


 主人公の姉 モモ(百)

  確率100%の擬人化。何をやっても上手くいく。頭脳明晰、運動神経抜群。非の打ち所なし。

  レイとは双子。ルックスはいい。さらに、ファッションセンスも素晴らしく、どんな服も完璧に着こなしている。

  妹を心配していて、色々と手を貸している。


 クラスメイト アタル(中)

  確率50%の擬人化。

  いつも頑張っているレイのことが好き。

  いたって平凡な、いわゆるラノベ主人公。

  レイではなく、アタルを主人公にするのもあり。



 ストーリー

 クラスどころか、学校中の人気者のモモ。それとは対称的に周囲には人がいないレイ。

 休み時間にはモモの回りには人が自然と集まってくる。そして、レイは基本、一人机に向かって勉強をしている。たまに話しかけてくる友人と他愛ない会話もすることもある。

 そして、その話しかけてくる人物の中の一人がアタル。

 あるとき、アタルは質問をする。どうしてそんなに頑張るのか、と。レイは、わたしは何をやってもダメだから、と答える。そして、頑張っても無駄なんだけどね、と自嘲気味に話す。アタルは、そんなに頑張れるのはすごいと思うよ、と本心から口にする。

 この日からレイはアタルのことが気になり始めた。

 そして、アタルを目で追い始めた。すると、アタルは他の生徒とは違って、モモとは話さず、男友達か自分としか話さないことに気づく。

 その事を勇気を出してアタルに聞くと、頑張ってるレイを応援したい、と言われる。

 嬉しい、けれど、自分の恋は叶わない、そう思って、その場から逃げ出してしまう。

 追いかけるアタル。階段の踊り場で追い付き、一言。それに、俺、好きだから、と。

 レイはアタルがモモのことが好きで、話しかけられないから自分と話す、そう思った。だから、モモに伝えるね、と無理に笑って、けれどそれも失敗しながら言ってその場を再び立ち去ろうとする。

 けれど、腕を捕まれ、俺が好きなのはレイだ、とはっきりと目を見て言われる。レイはその言葉を信じられなかった。

「わたしのことを好きになるわけない。わたしの恋が実るなんてあるはずがない。彼氏なんて、できない。だって、わたしは確率0のレイだから」

 アタルはその言葉を聞いてレイも自分のことが好きだと知る。そして、逃げ出そうとするレイを抱き締め、耳元で囁いた。

「なら、レイにも0、だよね?」

 その言葉にはっとなって、顔を上げるレイ。そして、アタルはゆっくりと顔を近づけ唇を合わせた。



 断念した理由。

 電撃の擬人化コンテスト応募用に考えたけれども、ネタが出てきたときには時すでに遅く、締め切った後だったから。それ故に書く意欲が失われたため。


 追記事項。

 レイを主人公にしたため、少女漫画的な流れになっているけれども、アタル主人公だと多少話は変わる気がします。また、モモの出番が無さすぎる点など、再考の余地有り。

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