《補足》港町線の各駅とデータなど

ここで簡単に廃止時の港町線のデータを公開しておきます。


1067mm軌間、直流1500Vでの電化、全線単線。




倉武  くらたけ  0.0km  停車場、起点。JRとの接続駅


0.6km


泉町  いずみまち 0.6km  停留場


1.5km


二反田 にたんだ  2.1km  停車場(交換可能、変電所所在)


2.0km


稲場  いなば   4.1km  停車場(交換可能)


2.2km


高和  こうわ   6.3km  停留場


1.7km


港町  みなとまち 8.0km  停車場(交換可能、車庫所在、駅長所在、変電所所在、運転・電力指令室所在)


0.7km


港中町 みなとなかまち 8.7km 停留場


1.7km


二高前 にこうまえ 10.4km  停留場


1.5km


磯前  いそさき  11.9km  停車場(交換可能、変電所所在)


1.3km


塩ケ崎 しおがさき 13.2km  停留場


1.4km


前浜  まえはま  14.6km  停車場、終点。



累計キロ程;14.6km


線路等級は、旧国鉄(鉄道省)の線路等級で言えば「簡易線」(本線最小曲線半径160m、分岐付帯曲線半径100m、最急勾配35‰以下)準拠。ただし、軌条は40kg(一部本線に37kg、側線には30kgあり)に道床厚さを増した上で交換してある…という設定。


※軌条(=レール)は、1mあたりの重さが単位と言うか指標です。

当然数字が大きくなれば重くなり、重量のかさむ列車や運転本数の多さにも対応できるようになります。


分岐器は本線#10(一部#8)構内はそれ以下もあり


※#数字はポイントの番数(分岐するまでの長さ)を表しています。

ちなみに、縮尺にかかわらず鉄道模型で市販されているポイントは#4~#6相当の品物が一般的です。



閉塞方式は単線自動閉塞式。

各交換駅の場内信号機は警戒(YY)現示が可能なため、同時進入可能。倉武、港町(両方向とも)、前浜の場内信号機には誘導信号機を併設。

各交換駅の出発信号機は3位式(G・Y・R)。各交換駅間は中間閉塞あり。


※閉塞とは、線路を区間ごとにブロック分けして、そこには原則1列車しか入れさせない仕組みのことです。

すごくざっくりした説明ですが、(行き違いが出来たり線路が分かれたりする)駅に入るための信号機が「場内信号機」、出るための信号機が「出発信号機」、駅と駅の間にある信号機が「閉塞信号機」となります。(他にもありますが、この話には直接関係がないので、ほかは割愛します)


信号機のG・Y・Rはそれぞれ、青・黄・赤の灯色を示し、港町線の場合は以下のような組み合わせになります。


出発信号機 G(進行=その区間で許された最高速度で進むことが出来る)、Y(注意=時速45キロ以下)、R(停止)

閉塞信号機 G(進行)、Y(注意)、R(停止)

場内信号機 G(進行。倉武と前浜は終点なので無し)、Y(注意)YY(警戒=時速25キロ以下。行き違いがある場合に先に駅に進入する方のみ表示)R(停止)


各駅の所に、「停車場」「停留場」と書いてあるのは、運転取り扱いの面でのカテゴリ分けで「停車場」は出発・場内信号機があって、行き違いや入換のためにポイントがある駅、「停留場」はそれらのない駅ということです。




ATSは完備。機能は国鉄のATS-S型に近いもの

列車無線はタクシー用無線機を改造したものを各車輌と駅員所在駅、技術部門事務所に設置。他に携帯型無線機を乗務員区、技術部門事務所、港町駅等に常備。基地局は港町駅構内にあるもので全線をカバー。


トンネル:無し 橋梁:めぼしいものはほぼ無いものの、築堤区間に築堤崩壊防止の避溢ひいつ橋あり。




などと作者は妄想してみましたが、如何でしょう?

足りないものはあると思いますし、話の都合上変わる部分はあるかと。

もちろん「これから」はいろいろと変化は生じます。


2018/08/23/0300に解説を追加しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る