第7話top5と戦闘
煙がもくもくしていてなにが起きているかわからない状況だ、 だが煙の中から聞き覚えの声が聞こえて来た。
「よくここにたどり着いたな」
その声はまさしく能力持ち、 能力無し関係なくみんなが憧れるtop5の一人。 重量 芳樹の声だ。
「重量 芳樹top5の一人がなんでここに!」
「話はあとでとりあえずは大前君を助けることが優先だ」
二人の手を引き立ち上げる。
「いてててびっくりした!」
「死んだかと思った」
さっきまでもくもくとした煙はもうない今見える光景は敵と重量 芳樹が戦っているところだ。
「私がこいつを引きつける! そのうちに中に入って救出を......それと私のことは先生と呼んでくれたまえ!」
(そんなことより戦闘に集中しろ!)
俺はみんなの手を引き中に入る。 みんな先生のことが心配で一度振り返るがそれは自分たちも同じ立場だ。
「先生大丈夫なんかな」
「あの人は強いから大丈夫だと思うぜ、 それよりあの人がいなければ今頃俺たちは......」
「それより早く進もう」
俺ら四人は奥に進んで行く。
「また聞くけど中には四人ほどだよね?」
「おそらく......」
(大前 雄大を除けば三人かな)
「とりあえずみんな離れないように」
---
(こいつ強い! 留美殺されちゃう! こいつを無視してあいつらと楽しもう!)
一瞬戦闘が止まり敵が後ろに下がって行く、だがそれを見逃さずにtop5の力を魅せつける。
「どこ行くつもりだ?」
そう言い敵に触れた
「どこにもいかないよ! 少し留美疲れたから休憩!」
そういい肩に乗せた手を避けて走り出すがもう手遅れだ。
[ドン!]
「なにこれ! 重いよ重いよ!」
重量 芳樹の能力は重力、 触れた相手に自分が思う通りの重力をかけることができる。
「これ以上暴れるともっと痛いことをするよ?」
敵はドMなのか抵抗する。
「しかたない」
[ドン!]
「死ぬ死ぬ死ぬ! 留美死にたくない!」
---
「なんの音だ?」
「おそらく上で戦っているな......キルリーそいつをよこせもしあいつが突破された時用にだ」
キルリーは大前を監視できなくなり悲しそうな顔をする。
「キュートのお顔見れない」
(助けが来たのか?)
---
「あそこに入口があるで!」
「やっと付いたのか?」
俺は一人一人に指示を出す。
「恐らく中に敵は最低三人いる増田君能力発動しといて、 京川さんは増田君に能力を、 若井さんはここにいて、 俺は救出に当たる」
みんな俺の指示には何一つ文句が出なかった。
「行くぞ!」
---
「奴らが来たなじゃ俺は行くぜ」
何も言わずに顔を上下に振る。
「おそらく教師ではなく生徒だな......案の定留美は突破された不味いな」
俺たちはドアの向こうに入る。
「よく来たな生徒よ、 教師が先に来ると思ったが生徒の方が有能だったか?」
そこには大前 雄大がいた。 ほかに周りを見渡してみると敵は二人だけらしい。
「俺たちのクラスメイトを返せ」
奴は高笑いをする。
「返せと言われて返す奴がいるか......そうだ少し質問させてくれ」
敵からの以外の言葉で俺たちは驚いた、 やけに動くと大前が殺されてしまう可能性があるので言うことを聞く。
「なんだ?」
「上に留美って奴がいたと思うんだがキチガイ女......あいつ結構やり手なんだがどうして突破できた?」
ここで嘘をつくわけにはいかず正直に答える。
「あの人は今俺たちの先生と戦っている」
首をかしげる。
「教師いるのになぜ来ないんだ? 君ら未熟者に助けることができると?」
焦っている様子を見せずに話をする。
「来ている先生は一人だ......」
さっきよりでかい高笑いをする。
「なるほどな他の教師と生徒は騙されたのか......だが気に食わねえなぁ......それなのになんでお前らと上にいる教師はちゃんとアジトを突き詰められたんだ? 能力なんだろうけど未熟者にしてはやるねぇ......だが俺は気に食わねぇ」
奴は後ろを向きそれが合図だったのかいきなり背後に敵が現れた。
「すまんなー若き英雄よここでさらばだ!」
「風君危ない!」
そういい刃物が見えた。
(やっべ!)
刃物を俺に突き刺そうとした瞬間先ほどより小さい煙が立つ。
「藍井!」
殺されると思い目を瞑ったが何も起きなかったので目を開ける。
「藍井無事か」
増田の能力により助けられたのだ。 京川さんもホッとした様子だ。
「おいおい失敗るなよー台無しじゃねえか」
(さっきの奴能力持ちか)
「どうする?」
増田にどうするか言われたが俺はまた嫌な気がした。
(......もしかして)
「京川さん捕まって」
そういい京川さんに手を差し伸べた。
それと一緒に奴が現れて再び突き刺そうとするが止める。
「なんで俺がいる位置がわかったんだ?」
すぐさま答えた
「勘」
その間に京川さんはこちらによる。
「勘かー流石だな」
「そんなことないです」
そんな話をしているとボスらしき人が歩き出す。
「そんな話している暇あったらやれよ!」
それに続くように横にいる女性も一緒になって言う。
「そうだそうだ! やれやれ!」
さっきまで気にもされていなかったキルリーだがボスと目が合う。
「お前がやらないならキルリーお前行け」
欲しいものを買ってもらったばかりの子供の目みたいだ。
「私がやるね!」
---
「ここなのか?」
誰かの喋り声が聞こえる。
「誰かしら?」
そういい顔を覗かせると重量 芳樹と敵が話している。
「何やってるんだ?」
ずっとぴょんぴょんジャンプしていた跳躍が変なことを言い出す。
「やましいことをしているんだよ!」
舞楽と矢代は声を合わせる。
「んなわけあるかい!」
「とりあえず近づきましょう」
その足音に気づいたのか重量 芳樹が振り向く。
「四人はもう中にいるすぐに行ってやってくれ」
(ということはあの四人は今戦闘中?)
「わかりました。 では跳躍君、 矢代君、 砂井さん、 明日雨君、 立花さん、 今まで以上に気を引き締めていきますわよ!」
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