第17話
「わぁ、広いですね!綺麗な装飾がいっぱい!」
新入りは初めて見るもの全てに感動していた…疲れた。みなさん、こいつをどうにかしろなどふざけていると思いませんか?頭のネジぶっ飛んでるし、何か物を壊しそうですし…頭ぶん殴っていっそ奴の頭を壊すか…(悪魔的発想)
「隼人さん!これ、とっても綺麗ですね!感動ですよ!!こんないい職場があるなんて…!」
そう言い奴は絵に向かって拝みだした。…コイツヤバイ…
「あっ、ここに描かれている猫ちゃん可愛いですね!」
次の瞬間、絵がぐらりと傾き落ちてきた。まずい、こんなに巨大な絵に押し潰されたら終わりだ…!
「うわっ、隼人さん逃げて!!」
「うるさい、お前が逃げろよ!」
「無理です!もう時間がないです!!」
絵はもう目と鼻の先。くっ、こうなったら…
「!?隼人さん、何やって…!?」
「いい、から…!今すぐ出ろこのポンコツ…お嬢様に後で言いつけますから…ね!」
絵を両手で支えて、新入りが下敷きにならないようにスペースをあける。早く出ろよ、じゃないと俺がハンバーガーの肉になっちまう…
「へぇぁっ、出ます!でも隼人さんも来てくださいね!?」
彼はいそいそと絵の下から飛び出す。
これならいける…!
「おらぁぁあぁぁ!」
絵を…………投げ飛ばした。でもちゃんと柔らかいカーペットめがけてやりましたよ(汗)
「隼人さん…いろいろと凄いですね…」
「お前今ドン引きしてるだろ、言っとくけどお前のせいでこうなったんだよ!!」
全く…おかげで久しぶりに怪力を使うことになったし…
いつの間にか新入りは俺の真横まで来てて
「隼人さん凄いですね!!ぼくもあんな風になれるかなぁ…」
「お前は無理」
目をキラキラさせて言われても、この怪力は次から絶対にあいつの為に使わない…麗奈の為に鍛えてたんだよ…!!
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