第4話
そういえば、明日はわたくしの主、北条 麗奈様のお誕生日でした…いや、勿論、なにもプレゼントを用意してないわけじゃないですよ??ですが…お嬢様の好みがあんまりわかんないのですよ、はい。とりあえず、なにか好きなものを聞き出してこねば…
「お嬢様って女の子らしいものとかが好きなのですか?」
「え、いきなり何よ…そりゃそうよ。ファンシーなものとか、コスメとか?あと可愛い動物ね。」
ファンシーな要求がきましたね…お嬢様はこんな男がファンシーショップで一人目を光らせて悩んでるのをどうと思いますかね…
「そういえば、隼人この間わたくしを騙して歯医者で治療させたわよね?許さないわよ」
きっ、と睨み付けてくる。
「いえ、何のことでしょうか?」
「あんたはクビよ!!このペテン師!!!!!!」
「お父様からの命令ですので、そんなこと無視できるわけないでしょう…」
イライラとしたように足を組む。ふん、と鼻を鳴らし
「いいわ、次騙したら給料減らすわよ。」
「そしたらストライキ起こしますね。」
大きなテーブルを挟み、睨み合う…
「ところで今日の夕飯は…」
「話を逸らすな馬鹿執事!!」
罵声を浴びせられ、クッションを投げつけられる。ぶっちゃけ、何気に痛い…
「あんたなんかより、猫がいた方が楽だわ!!」
ムキになったのか、怒ったように部屋に戻るお嬢様。
「…猫ねぇ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます