とても美しく流れる文章で、1話ごとに心に響くものがありました。ススキの音……子供の頃、祖母の家でススキの原で遊んだ記憶を思い出しました。赤とんぼも飛んでいて、大切な時間でした。半端な命……細胞レベルでは人間は確かに生きたいと思っているはず。でも集合体としての意識はときどき違う思いを抱いたりしてジレンマを感じました。冷蔵庫の匂い……毎日変わるなぁと思います。確実に1日1日を生きていると実感する瞬間です。