第6話 チュートリアル(3)

目を覚ました伍堂の視界へ入ってきたのは覗き込んでいるパウエルの顔だった。寝起きの未だ朦朧としているところに人の顔があったものだから、酷使された喉をさらに痛めつけるような金切り声を出してしまったとしてもなんらおかしくはないといえよう。


「おっとと、驚かせてしまったことは素直にすまないと思うけれどそんなに飛び上がらなくたっていいじゃないか」


 指摘されまだ寝ぼけた頭で部屋をぐるりと眺め回し、ゆっくりと深呼吸をしたところで頭が目覚め始めた。記憶ではベッドの端に倒れこんだ気がするのだが、今の伍堂は奥宮に背中をぴったりとくっつけて、太陽の香りがする布団で身を守ろうとするように丸まっていた。


 頭が目覚めたといっても、心臓は未だ高鳴っている。それを落ち着かせるために息を吸い、吐きながら布団を放り出してベッドの縁へと腰を下ろした。


「講義を始めたいと思うのだけれど準備は……そうだな、出来ていないね。といってもそんな難しいことをやろうとは思っていなくてね、ちょっと年寄りの話を聞いてやろうか。そんな軽い気分でまずは話をしたいと思う、というわけでベッドではなくてソファに座らないか?」


「すみません……」


 枯れた喉から出る声は小さなものだった。ハンゲイトの訓練により酷使された足と腕は悲鳴をあげていた。痛む二の腕を擦りながらソファへと座るとパウエルもその向かいへと座り、二人に挟まれているローテーブルの上には何冊もの本が積み上げられていた。


 どれも革で装丁された本で、表紙や背表紙にはやはりアルファベットに酷似した文字が記されている。これは何の本だろうかと尋ねるように、本からパウエルへと視線を移す。


「歴史、動物学、植物学。もちろん魔法の本も持ってきてはいるのだけれど、読めるだろうか?」


 試しに一番手近にあった本を手に取り、傷めてしまわないように慎重になりながらページを捲った。植物の本だったらしく色つきで精細な植物の図がページ一杯に書かれている、例のアルファベットのような文字も記されているのだが読めそうに無い。


 文字が読めないとはいっても、色彩に富み写真のように精細な筆致で描かれた植物の図は伍堂の好奇をくすぐるには充分すぎるものだった。すぐに次のページを捲りたい欲求があふれ出てくるのだが、パウエルの質問に答えるのがまず先である。


 開いたときと同じよう、注意しながら本を閉じると首を横に振った。


「ふむ、そうか。では簡単な問題を出すから、それを解いてみせてくれ」


 パウエルが差し出したのはA四サイズの黒板とチョークだった。黒板には既にチョークで簡単な四則演算の問題が書かれている。数字と算術記号に関して言えば、日本とここも変わりは無いようでそのことに胸を撫で下ろしながらチョークを手に取る。


 四則演算を行うことぐらいなんてことは無いのだが、改めて取り組むとなると緊張が思考を鈍らせてくる。計算の順番は掛け算と割り算が先だったはずだけれど、本当にそうだったろうか。


 学校では確かにそのように習っている記憶があるにも関わらず、不安に思いながら黒板に回答を記入しパウエルへと渡す。落ち着き始めていた心臓の鼓動がまた早くなり始める、黒板を眺めているパウエルの動きが酷く緩慢なものに感じられた。


「正解だ。これが出来るということは、君も学校に通っていたのかね?」


「は、はい……一応、は」


 それ以上は尋ねないでくれと念じる。大学を中退したことを答えないといけないような質問はされたくなかった。


 念じた甲斐があったのかどうかは分からないが、パウエルは何かを決めたように頷くと黒板を消してしまう。


「今ので講義の内容は決まった、やはり読み書きを覚えてもらうことにする」


「読み書き、ですか?」


「あぁ読み書きだ。それが出来るようになれば君にものを教える必要はなくなりそうだ、知りたいことが出来れば君は本を読んで調べるということが出来る人間だと思うからね。それにイヤリングとチョーカーが何かの理由で使えなくなったときにも、読み書きさえ出来れば何とかなるかもしれない。そうだ、どうせだったらそんな道具なしで話せるようになってみないか?」


 すぐに返事を返せず、今もつけているイヤリングとチョーカーに手で触れた。そういえばこの二つは一体何なのだろうか、一種の翻訳装置であると推測しているが本当にそうなのだろうか。


 気にはなっていたが流されるままで、質問の機会が見出せずにいた。今ならば聞いてみても良いのではないだろうか。


「ずっと、なんとなくで付けていたのですけど。このイヤリングとチョーカーは、どういうものなんですか? たぶん、その言葉を通じ合わせてくれる翻訳装置じゃないかと思ってるんですけど」


「おや誰も教えてくれていなかったのか。しかし無理もないか、タイミングもなかったろうしね。君が察している通り、そのイヤリングとチョーカーは自動翻訳装置といって差し支えない。イヤリングは聞こえてくる言葉を自動的に君の知る言葉へと変換し、そのチョーカーは君が発する言葉を相手の知る言葉へと変換する。便利だろう?」


 言葉が出ない。片耳のイヤリングを外し、それを手の平に乗せてじっと眺める。小さな宝石が光を浴びてきらりと輝いた。


「その状態だと生の言葉と翻訳された言葉とが両方聞こえて面白いだろう?」


 パウエルの言うとおり、イヤリングの付けている側の耳からは日本語が聞こえるが、外した側の耳からは英語のようなドイツ語のようなものが聞こえてきた。


 そうではないかと察してはいたのだが、このイヤリングの機能を改めて説明してもらいそして実感すると形容できないほどの衝撃を感じずにはいられない。あまりの衝撃の強さに手の平に上にあるイヤリングをただじっと、馬鹿みたいにあんぐりと口を開けて眺めるしかなかった。


「そのイヤリングとチョーカーは高価なもので、珍しいものではあるのだけれどもゴドー君の住んでいたところに似たようなものは無かったのかな?」


 口を開けたまま首を横に振る。


「そうなのか何だか意外だな。その二つのアクセサリは私が作ったものではないから詳しくないのだけれどもね、どちらも小さいとはいえど宝石が付いているだろう? その宝石に込められた魔術が言語を翻訳しているのだね」


 イヤリングを指でつまみ窓から差し込んでいる光に透かしてみる。小さな宝石の中に傷のような白く細い線が見えた、さらに目を凝らしてみれば白い線が模様と形作っており、伍堂の目にその模様はある種の電気回路のようにも見えた。


 感嘆のため息しか出てこない、結局このイヤリングが翻訳を行っているということ以外にはわからなかったのだが、それでも未知の技術を結集して作られたものだということは理解できた。おそらく高価という言葉ではすまないほどの価値があるだろうことも理解できる。


 そんなものを今まで何の気なしに身に付けていたのかと思うと身震いしてくる。外したイヤリングを耳につけなおそうとしても、それの価値を実感してしまうと手が震えて付ける事が出来ないどころか落とさないようになるので必死だ。


 パウエルはそんな伍堂をみながら自慢げとも得意げとも取れる笑みを浮かべながら胸を張っている。自信ある姿を見せられてしまうと伍堂はさらに萎縮してしまい、手の震えは酷くなりそうな気さえしたがなんとか付け直すことが出来た。軽く引っ張ってみてそう簡単には取れないことを確認して胸を撫で下ろす。


「魔術って凄いんですね……こんなのどう言えばいいのか、言葉が見つかりませんよ。魔術って何でもできるんですか?」


「大体のことは出来るはずだけれども、出来ないとされていることもある。生物の完全なる蘇生と時間を巻き戻すことがそれだ、この二つ以外はほとんどのことが出来るんじゃないのかな。もしかしてゴドー君、君まさかとは思うが魔術を覚えたいとか言うんじゃないだろうね?」


 不機嫌そうに眉間に皺を寄せるパウエルだったが、伍堂は少しの照れくささから顔を熱くしながらも小さく頷いた。使えるようにならないかもしれない、頭の片隅にはそうあったが目の当たりにしてしまうと好奇心が湧き上がってくるのを止めることはできない。


 パウエルの視線が伍堂から離れ横を向いた。手で覆って隠してはいたが指の隙間から覗き見える口元は動いている、独り言を呟いているのだが何を言っているのか伍堂の耳にまで届くほどの声量ではない。人がよさそうなパウエルのこの不意な態度に伍堂の心はざわめきだす。


 彼に対して言ってはならないことを言ってしまったんじゃないだろうか、それとも他に失礼なことをしてしまったのか。だとしたらどの発言なのだろうか、それともあの態度がいけなかったのだろうか。そんなことばかり脳裏に浮かんでは消えていく。


「もし覚えたいというなら教えるのも構わないのだけれどもね、今からいうことは内緒にしておくれよ。エプスタイン卿お抱えの魔法使いがこんな発言をしたと知れたら、どうなるかしれたものではないからね」


「はい、絶対に誰にも言いません」


 信じて欲しいために力強く言い切って首を縦に振る。パウエルはすぐに喋ろうとしない、伍堂の目をじっと見たまま、まだ悩みを抱えている様子であったが大きく息を吐き出した。


「魔術というのはだね修練を積んだからといって誰でも同じことができるわけではないのだよ。それにまた、同じ魔術を使っても人によってその効力に差がある。わかりやすく具体的な例を述べるとしようか。例えば、そうだね物を燃やす魔術があるとする。魔術というのはだね、行使するという意思を込めた呪文と、力ある図形を紙や布あるいは地面に描写しなければならない。AとBの二人がいて、二人とも全く同じ呪文と同じ図形を使っても効力が異なる。Aは森一つ燃やすぐらいわけない効果を発揮することができても、Bは小枝一本燃やすのがやっとだったりする。そういうことなのさ」


 分かりやすい説明をしたつもりのパウエルは鼻から息を吐き出すと、身体を休めるようにソファの背もたれへと身体を預けて腰の前で手を組んだ。説明を受けた伍堂はというと、パウエルが何を言わんとしたのかその要点をいまひとつ掴み損ねている。


 同じ魔法を使っても、術者が変われば効果の大きさが変わる。パウエルはこれをさも悪いことのような雰囲気を漂わせているのだが、それがどうして悪いのかが腑に落ちないのだ。魔法に関してはずぶの素人の伍堂だが、同じ魔法を使えど効力が違うのはなんとなくではあっても当然な気がしており、それが当たり前なものだから悪いことと思えなかった。


「私も魔法使いだからね、こういったことを言うのはまずいんだよ。君が誰にも言わなかったとしても、良心というべきかプライドなのか分からないのだがね、口に出すことすら抵抗があったりもする。あぁそうだ、これは特にこれといったものもないつまらない話なのだがね、火打石ってあるだろう。私はあれがとても素晴らしいものだと思う、それがあれば誰だって同じように火を起こすことができるんだからね」


 独り言を言うようにパウエルは横を見ながらも、時折伍堂に視線を向けてゆっくりと喋る。彼の言葉が終わり、次の言葉が待っても出てこなかったところで伍堂はパウエルの意図を理解し、ようやく頷くことができた。


「そういうことなのだよ、学び研究する分には立派な学問なのだけれどね。いざ実践しようとなるといささか問題がある、私たちは君に実践的なことを教えるよう命令されていてね。もちろん君が望むのであればやぶさかではないし、魔法使いとして大いに喜ぶ。ただ、今しがた述べたようなところでお勧めはしないしできないといったところだ。ただそれはそれとしてだ、やはりその場合でも読み書きは必要となる」


 ローテーブルの上に並べられていた本の中から、薄い一冊をパウエルは手に取りその表紙を伍堂に見えるよう机の上に立てた。擬人化された動物の姿が、色彩をふんだんに用いて描かれているそれは子供向けの絵本だった。


「聞き逃していたかもしれないからもう一度言っておくとしよう。魔術には意思を込めた呪文、そして力ある図形を描画することが必要だと私は述べた。それができる様になるには、やはり読み書きが出来なければならない。ゴドー君の選択肢を増やすためにも、読み書きを覚えることこそが私との勉学において優先すべき事項だ。納得してくれるね」


 嫌だと騒ぎ立てるはずが無かった。パウエルの説明はもっともなことばかりで、伍堂からすればぜひそのようにして欲しいとお願いしたくなるほどである。


 ただ言いたいことも一つだけあった。パウエルが手にしているその子供向けと思しき絵本のことだった、パウエルはその絵本を読み書きの教材として使おうとしているのだが、伍堂にはそれが癪に障る。


 伍堂は今年で一九歳になる青年なのだ、この国で使用されている言語はまったく知らない。そういう点では幼い子供と同じであり、否定する気は起きない。ただ伍堂にはもう完成されつつある、あるいは完成している思考回路がある。それがあるために子供向けの絵本を教材として使用すると言われると、自尊心が傷つけられたような気がするのだ。


 嫌なことは嫌だというべきだし、子供向けの絵本よりも他の本を使ったほうが効率が良いに違いないと伍堂は考えていた。目の前に多くの本を置かれ、魔術の話をされたがために知的好奇心は強い刺激を受け、伍堂を性急にさせていた。


 膝の上に置いていた拳に力を込める、やや下を向いて息を吸い込む。顔を上げる。腹に力を入れる、音を喉から外へ、発声しようとしたができなかった。喉でつまる。また息を吸い、声を出そうと試みるも結果は同じ。


 理由は分かっている。その絵本を教材にするのをやめて欲しい、この言葉を口にするのが怖いのだ。もっといえば発言するのが怖いわけではなく、その発言を受けたパウエルがするだろう反応を想像すると恐ろしさがこみ上げてくる。同時に、わけもなく自身が矮小な気がしてくるのだった。


「前に余所の国から来た客が私に読み書きを教えて欲しいと言って来たことがある、彼にもこの絵本を見せたのだが渋い顔をされたことを今も鮮明に思い出せるよ」


 伍堂の表情、仕草からその内面を察したのかパウエルは苦笑ではあるものの浮かべ、肩を揺らす。


「絵本だからといって馬鹿にしてはいけない、いやそれよりも絵本だからこそ良いんだ。それも子供向けが良い、何故なら子供には正しく美しい文というものを教えなければならないからね。様々な文章を読みなれた大人には単純、そして単調と思える絵本の文だからこそ、言語を学ぶのにはちょうど良い教材となる。騙されたと思いながらやってみてくれないか、それにこれは私の好きな絵本でね、君にも読んで欲しいのさ。好きなものを誰かと共有したくなる気持ちは、君にだってあるだろう?」


 渋々ではあったが賛同すると、パウエルは立ち上がる。どうするのだろうと見ていれば、彼は絵本を持ったまま伍堂の隣に腰を落ち着け、テーブルの上に絵本を広げた。好きな絵本と言っていたのは本当のようで、ページには手垢が付いているし隅は擦り切れていた。


「両耳のイヤリングを外してくれるかな、読んでいる内容が分からないと言いたいだろうけれども勉強だからね。それに発音を覚えて欲しいというのもある」


 素直にイヤリングを外し、万が一落としてしまわないようにと手の中に握りこむ。パウエルが何かを言ったが、イヤリングを外した伍堂にはその意味が分からない。どんな反応をすればよいのか見当も付かずに俯きかけたが、パウエルは満足そうだった。


 彼の指が絵本へと向いたので、視線をそちらに戻す。伍堂が胸に抱いている不安を余所に、パウエルの朗読が始まった。


 伍堂の不安はまったくの杞憂であった。細かなところはわからなくとも、絵本の大筋は不思議と理解できたのである。擬人化された動物たちが、悪い魔法使いに立ち向かい、そして倒す物語だった。


 絵の力が大きいのもあるがそれだけではない、場面にあわせ抑揚と緩急をつけ、動物たちの心情を表現する情感豊かなパウエルの朗読が、伍堂に絵本の物語を訴えかけてきたのである。気づけば伍堂の視線は絵本に釘付けにされており、悪戯心を起こしたパウエルがページを繰る手を止めると、彼の顔を見上げて次をせがんだ。


 動物たちの物語は大団円を向かえ、しめやかにパウエルが最後の文句を語り、本が閉じられた。伍堂は背もたれに体を預けて息を吐き出した、パウエルの語る物語に集中したために少しとはいえ疲労があった。


 大作映画を見た後と同じ満足感を感じながら、手汗で塗れてしまったイヤリングを耳につける。


「面白かっただろう?」


 絵本だからと馬鹿にしていた伍堂はすぐに素直には慣れなかったが、嘘は吐けない。目線を下に向けながらも、こくりと頷いた。


「感想を伝えて欲しいところだな、さっきも言ったとおり私はこの絵本が好きだ。読むと心が躍るし、勇気付けられる。君がどう感じたのか、この絵本のファンとして君の感想が知りたい」


「上手くは言えないのですけど、わくわくしました。童心に返った、と言えばいいのかな。早く続きを、と思いましたし内容はわかったけれど……自分の力で、ちゃんと読めるようになりたいな、と」


 感想を言った後、パウエルは何も言わない。頬を緩め目じりを下げながら伍堂を見ていた、かと思えば唐突に背中を強く手の平で叩く。強い力ではなかったが突然のことだったために伍堂はむせて、ベッドから転げそうになってしまった。


「そうだろうそうだろう。童心に返った、か。うん、そうだろうな私もこの本を読むと、いつもそうなる。幼い頃の私は寝る前に母によくこの本を読んでくれとねだったものだ、ただ読んでもらうと興奮してしまい眠れなくなってしまってね、そのうちに母も読むのを嫌がるようになるほどだった。いや、私の話なんてのはどうでもいいことだった。ではその気持ちを忘れないうちに、少しずついこうか。まずはアルファベットからだ」


 パウエルは黒板を手に取ると、チョークで白い文字を刻んでいく。


 片耳だけイヤリングを外し、チョーカーも外す。パウエルが黒板に書いた文字を読み、伍堂が続いてそれを読む。中学校の英語の授業が思い出された。あの時は英語なんて覚えてどうするのだ、という反発を教師に対して覚えたものだったが今はそれがない。


 絵本を読むという目標があるせいだろうか。それともパウエルの深く響いてくるような声のせいだろうか。なんであれ、パウエルのこの語学授業は伍堂にとって苦痛にはならなさそうである。

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