ある日N
無視したらまじで死ぬ気がするような脳のサインに従って寝る
凍れる日照った日差しは縁側に屋根に障子に心の中に
きみの居るそこはどうやら山の上薄い空気を肺腑に詰めて
街灯の光湛える朝霧に湿る部屋着が肌に張りつく
亡き祖母に布団をかけてから起きる夢の階下でおやすみ、ばあちゃん
午睡明け見知った闇と久闊を叙する春先空腹のまま
ほんとうに消したと思う君ならあのとき「うん」と答えていたら
手の込んだ迂遠を尻目に強い歌詞強い言葉を笑えずに泣く
床の上転がる肢体に胡乱な目ティッシュを割いてこよりをつくる
赤色のドアキーを手に分け入ったさあこいここに悪意が満ちる
手を放す後ずさりつつ目を見張る悪意は赤い色をしている
いつでも止められたそれでも止めなかった怖いと言えなかったから
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます