赦されるなら、殺せるか?

 少しばかり眩しく感じる陽の光に目を瞬かせながら歩いていく。

 行く宛など存在しない。何があろうが心が動くことなどないと、理解しているつもりなのに、どこか奥底で期待でもしているのだろうか。

 東京の道は、そんな俺を認めないかのように騒がしく、そしてせわしない。

 真横右側でブンブンと排気ガスを蔓延させる輩を横目にしてると、対向から歩いてくる学生たちが、昨日あったことであろう話題を挙げながらすれ違う。ふと振り替えって彼等の後ろ姿を眺める。

 俺自身が死者の霊となって、まるで別次元の世界を覗いている感覚。それくらい別の世界の住人になった気分だ。まったく吐き気がする。

 心の傷は時が治すというが、代償に世界に置いてけぼりにされる。ああ、そうか。『大』勢の人が『小』物の僕を覆い隠しているわけだ。よく『大は小を兼ねる』というけど、『大は小を顧みない』が合ってる気がしてきた。御冗談を。小さいものの代わりに大きいもので覆おうが、完全な代わりなどなり得ないくせに。

 思わず鼻を鳴らして自嘲して、再び歩き始めた。また対向から誰かが歩いてくる。スーツ姿の頭頂部の禿げた男。サラリーマンだろう。嫌な現実を見た気分だ。ああ、また吐き気。すれ違った瞬間妙な匂いの香水が鼻につき、更に助長した。

 思わず空を見上げてみたが、ちらほらと見えるだけだった雲がいつの間にか上部一面を覆っていた。

(あー……雨降るんだったっけか?)

 折り畳み傘を持ってくるのを忘れたことに気付いたが、帰る気にもなれずとりあえず少し先にある駅前のカフェにでも立ち寄ることにした。

 広場が近くにあり、店前の通りにも人がまばらに歩むその場所は、少しばかりの明かりが照らす静謐な空間を提供してくれる。極めつきに珈琲も旨いという穴場になるように生まれたかのカフェだ。いや、雰囲気的に喫茶店と呼ぶべきか? まあどうでも良いか。珈琲には人一倍煩い……という訳ではないが、少しでも嗜む人間にとってはうってつけと言っても過言ではないだろう。

 そんなことをぼうっと考え込んでいるうちに、小さな雨粒が右手の甲に当たった。

 回りが傘を差し始めたのを皮切りに、少しばかり速歩をより早めた。

 ドアベルが景気良く鳴り響く店の扉をくぐり抜けたすぐ後には、豆を挽いたばかりの香ばしい匂いが、先ほどの香水の臭いから慰めてくれた。店員の案内で外の通りが目と鼻の先の窓際のカウンターに腰を下ろした。

 店主の今日のお勧めを頼んだので、今丁度挽いている珈琲を持ってくるだろう。頬杖をついて外の様子を眺める。

 本降りになり始めたのだろう。辺りの道には大小の水溜まりを形成して、道行く人に片足を突っ込まれたり避けられたりしている。

 雨の日くらい出歩くのは避けたらどうだと思わなくもないが(人の事を言えるわけでもないけど)、そんな思いも露知らず。道行く人は雨にも我関せずと歩みを止めない。

 雨は心を安らげると聞くことがある。それ以外にも、心理学の中ではよく雨に関する影響の話があるらしいが、あの人々の様子を見る限りでは、それも怪しく思えてくる。

 かく言う俺は、まるで存在すら認知することなく、どうでもいい出来事でしかない。

 だが、存在する意味はあるのだろう。

 例えば……。





「……………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?」




 丁度その場で、包丁で人を刺したところで、すぐに血を洗い流してくれたりだとか。

 そんな例え話がふと浮かぶほど、目の前の現実は正確に現実であると理解できるほどのものではなかった。




 果たして、誰が予測できるのだろうか。

 たまたま自分のいるカフェの目の前で、包丁で人を刺すシーンに遭遇すると言うのは。




 そして、俺は次に現れたこの光景を、生涯忘れることはないだろう。













「きゃあああああああああああああああ!」


「なんだぁ!? なんで!?」


「……は?」

 最初は何を言っているのか、まるでわからなかった。

 だが、徐々にその意味を理解し始めて、結局思考は止まってしまった。

 要約するのであれば、これはこういう意味だ。

『目の前で人が刺されたにも関わらず、それが何故起きたのか。誰がやったのかわからない』

 これがミステリー小説ならば、何かしらのトリックがあって然るべきだが、残念なことにそんな面白味のあることなど起きていない。

 いや、起きていないから異常であると理解してる。



 

 というよりも、



 顔もわかる。特徴もわかる。いや、その瞬間が自身の網膜に焼きついてしまったかのように全てが鮮明に理解していた。

 男性。中肉中背。男にしては妙に長い髪をぼさぼさにしていた。黒の下地に白の英語のロゴの入った(内容までは流石に見切れなかった)パーカーに薄汚れたジーンズ。靴は灰色のスポーツシューズ。右手で包丁を持って背中を一突き。加害者、被害者共にしばらくの静止後、加害者がそれを引き抜くと、被害者が目をカット開いたと思えば、その場に前のめりに倒れていった。その後、加害者は包丁を道端に投げ捨てて呆然としている。

 そう、のだ。

 犯人は立ち去らない。その場を立ち去らない。ただ彼自身が起こした目の前の現実を見つめていた。

 それなのにだ。

「何が起こったんだ!?」

「わからない! とにかく救急車を!」

「誰がやったんだ? 周りに人はいたんだぞ!」

!?」

 目の前にいる。殺った奴がいる。でも誰も見向きもしない。誰もそいつを見やしない。誰もが無視している。まるでいないかのように。

 気付いているのは俺だけらしい。

 目の前で殺人が起きたことによる店内での騒ぎをBGMを聴きながら、内心の動揺を何とか抑えるように息を吸って吐きを繰り返した。

(どうすべきなんだ?)

 思考の一点はそこだった。

 この状況を見る限りでは、間違いなく異常が起きている。

 目の前にいる人物が認識できない。それも俺以外の人全員がだ。

 冷静になって考えるなら、間違いなくその男を告発すべきだろう。

 だが、懸念材料が残る。一つ目は、周りの人々が犯人がいるという状況に気付いていないことだ。

 通常であれば、通り魔が起きた時には犯人はその場にいるはずだ。しかし、周りの人々は犯人がいることに気付いていない。無論、被害者に怯えて逃げ出す人々もいた。しかし、それ以上に人命救助にその場に残る人々もいる。そんな中で犯人がそこにいることを伝えてしまえば、犯人は身近にいる人々にまで危害を加える可能性が高い。その危険を冒すべきなのか判断がつきにくい。

 二つ目は、現状の異常に対する懸念。

 犯人が目の前にいるのに見えていない。認識できていない状況が俺以外に起きている。そんな異常事態の中、俺が声高らかにその状況を指摘したところで周りの人々はそいつを認識できるようになるのか。もしならなかったとした場合、俺自身はもちろん、周りの人間に被害が及ぶ可能性が高まる。俺自身が狙われたならば逃げるだけだが、俺が指摘してなお犯人を認識できなかったなら、周りの人々は犯人に気付かない状態のまま、つまり、警戒心のないままに腹の空かせたライオンの目の前に放り出されたような状況に追い詰めてしまうことになる。

 つまりは、この異常に下手に首を突っ込んでは俺だけでなく周りを巻き込む可能性があまりにも高すぎる。

 騒ぎは大きくなっていく。とにかくその場から走り去ろうとする者。人命救助しようにもやり方がわからずただ呼びかける者。逃げもせず人命救助もせずただおろおろと惑う者。犯罪者はただ無表情で立ち尽くすまま。サイレンの音が遠くで聞こえる。早いとは思うが手遅れだろうと、どこか冷めた感情が芽生えた。それ以上に、俺はあの事件の張本人をどうするのかを考えていた。

 先程まではデメリットを考え続けていたが、今度はこの状況に対するメリットを見出そうとしていた。

 現状では犯人の存在に気付いているのは俺だけ。しかし、逆を考えるならば、相手側にはそれは気付かれていない可能性が高い。どういった手法かはわからないが犯人は何らかの方法を使って自身の存在を消している。だからこそ人通りの多い場所での堂々とした犯行を行ったのだろう。もしそうならば、認識できる俺は予想外であろう。自分の犯行は気付かれていないと安心しきっているだろう。それならば俺が不意打ちで奴を確保することも可能かもしれない。

 殺人犯の確保。一般人ならばそんなことを考えることはないだろう。我が身の命の方が惜しくなるだろうな。

 だが、俺はそれでも奴の確保、および制裁を望んでいた。俺自身の手でだ。


『やめろ! やめてくれぇ! 死なせないでくれ! ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


 ………………………………。

 それは俺の罪に対する贖いたいというただのエゴでもあるだろうし、殺人という行為そのものに対する嫌悪感と憤怒からくる、言わば若気の至りに等しい行動出しかないだろう。それでも、今この瞬間。犯人が俺にしか認識できない。俺にしか解決ができないであろうその不可解極まりない状況に、冷静に常識ある行動をするには俺の未熟さから考えたならば無理な話だったと後から後悔するだろう。

 いやに自分を客観視する思考が脳の片隅で鎮座し続けるが、それを理解したうえで理性による制止を振り切った。

 気付けば俺は、お釣りはいりませんと書いたペーパーナプキンと千円札を置いて、そのまま店を後にした。ばたばたと客も店員も慌ただしく動き回っているので、俺のことは気付かなかったようだ。

 犯罪者は俺が店を出ると同時に歩き始めた。俺は現場付近に放置してある包丁に手を伸ばす。雨のおかげか、刃の部分に血は殆どついていなかった。

 俺が包丁を持っても、誰も見向きもしない。どうやら、犯罪者だけでなく使った凶器までも認識できないようだ。何故俺だけが認識できているのかは依然わからないが、ひとまずは奴をどうすべきか考えなくては。

 犯罪者は雨に濡れるのも気にしないで歩いてゆく。俺はその後ろを距離を取りつつ付いて行く。

 付いて行って付いて行って、雨に濡れて濡れて。何事も起こることはなかった。

 どんどん人通りの少ない道を選んでは進む。

 人通りのあるところでないと状況は不味いかとも考えたが、すぐに思い直した。

 どうにも奴の犯行は俺以外に認識できない。だが、俺の強硬は認識されるだろう。したがって訳もわからず暴行を加えようとする暴漢に見られても仕方がない。俺の立場がただ悪くなるだけの可能性は高いだろうし、認識されないことをよしとして自分、ひいては周りに被害を加えられては元も子もない。敢えてに誰もいない状況の方が、俺にとっては都合がいいかもしれないと思い直した。

 とうとう奴の歩みは薄暗い裏路地へと向かった。

 間違いなく危険だ。引き返せという警告が頭を過ぎるが、不思議と恐怖はない。ここにきて妙に俺の芯で燻り続けていた感覚を自覚した。昂りだ。何に対してかはわからない。犯罪を許さない正義感か。それとも自分のトラウマに起因するエゴに等しい嫌悪感か。

 いずれにせよ、俺は正気を失っているのは確かなのだろう。そのまま奴の入った裏路地に付いていくくらいには。

 雨模様でただでさえ暗いのに、更に狭く街灯もほとんど無い路地裏では視界にある物を視認するのは難しい。それに加えて、明るい色の少ない奴の服装が難度を上げている。


 故に、曲がり角での待ち伏せに気付くのが遅れてしまった。


 そのままどう接触するのかを考えつつ曲がり角に差し掛かった頃、胸元に伸びてきた手に掴まれ、そのまま強引に引っ張られた。その時点で状況のまずさに気付いて、服を掴むその手首を掴み返す。だが勢いそのままに遠心力でぐるりと奴を中心に回されて、壁に叩きつけられた。

 ぐっとひきつった声を上げると、目の前の男が話しかけてきた。

「なにつけてやがる」

 やはり気付いていたらしい。俺は億劫な態度で答えた。

「さて、何のことやら。とりあえず痛いから放してくれないか?」

「適当に喋んじゃねぇ。てめぇあの現場からつけてきてただろ? 何故気付いた?」

「現場? ……ああ、さっきあった通り魔のことかい? そりゃあんな騒ぎになってるんだから気付かないわけないだろ。面倒ごとになると思って、119番通報してる人もいたからそのまま帰るところだったんだよ。ここもなかなかの近道でね。よく使うのさ」

「嘘だな」

 せっかくの長文を4文字で切って捨てやがった。男の手は服から離れて今度は首を掴んできた。爪を立てるな、鬱陶しい。

「もしそんな事件を見たのならまだ犯人が捕まっていない状況で、こんな襲ってくださいとでも言ってるような場所を通り抜けるか。ましてやまっすぐ帰ろうとする人間がぐるぐると遠回りするような道、選択もするわけがねぇ」

 ふむ、意外と頭は回るらしい。危機的状況のはずなのに、俺は何故か平静を保ちながら言った。

「…………なら、もしつけてきたと言ったなら、どうする気だ?」

「殺す」

 成る程。単純明快ではあるな。悪手でもあるが。

「少なくとも今すぐ殺される理由が思い浮かばないんだけどね」

「あの現場の犯人だと知っての行動だろ?なら秘密を知ってるのなら殺さなきゃならないだろうが」

「だけどあの場で気付くことができたのが俺だけだ。その理由を確かめるのが先決じゃないのか?」

 超常的な現象で巻き起こした事件に、イレギュラーがいる。この場でそのイレギュラーを殺すことは単純かつ有効な手段だ。だが今後もまたイレギュラーが起きてしまう可能性はあるだろう。今後の異常が起きないように対抗策を練る必要があるだろう。だからこそなにも聞かずにただ殺すのは悪手だ。故に、それさえ相手が理解すれば、俺の延命に繋がるだろう。加えて、その超常現象の真相を垣間見える可能性もある。要するに、相手の失言を誘うための罠だ。危険を承知で情報が少ない上での唯一のアドバンテージを使って、相手の弱点を知ろうと考えた。結果は、予想外の展開になったが。

「馬鹿かお前は? 同じ持ちなんだろ? だからあれが見えたんだろうが」

 ニヤニヤと笑いながらこちらを嘲笑う男に思わず、は? と声を上げてしまった。

 そんな様子を見た男は、さらに馬鹿にするように笑ってみせる。

「そうか。てめぇは知らねぇってことか。ならお役ごめんだ。とっとと死んで奪わせろよ」

 話は終わりと言わんばかりに、首を千切るかのように強く握りながら、もう片方の手を後ろに伸ばしてなにかを取り出した。

 折り畳み式のナイフだ。比較的小型だが、何度も刺されれば死ぬだろうな。俺はふと呑気にそう思った。

 気道が押さえ込まれて息苦しい。目の前の視界がちかちかと妙に眩しくなった。

 この場で死ぬのか? いや、そんなわけにもいかない。今死ぬわけにはいかない。

 死ぬのはまた今度だ。

 相手は首を絞めている方の腕をぐっと伸ばして身体を離している。男がナイフを突き刺そうと腕を引いた瞬間を狙い、彼の股間に蹴りを入れた。抵抗されるのが予想外だったのか、そのまままともに喰らい、両手を離してそのまま患部に手を遣る男に右フックを加えようとした。だが、それ以上に早く男は予備のナイフを取り出して俺の左太ももに突き刺した。痛みというよりも、火を直接肌にあてられたかのような熱が患部を襲う。

 熱い、熱い、熱い。そう身体の危険信号に恐怖を感じつつも、雨に濡れながら思うことじゃないなとふと冷静に無駄なことを思う。その冷静さがあったからこそ行動できたのだろう。刺さっていたナイフを掴んでは抜き、そのまま相手の腹部に刺してやった。

 男は苦悶の表情で俺を見遣る。

「てめぇ……」

 そう呟くと、俺の頭を勢いよく殴りつけてきた。一発、二発、三発。やがてこの先を数得るのが億劫になるほど思考が鈍ってきている。だから思わず、手元にぶつかった何かを必死に掴んで、それを勢いよく彼に向って突き刺してみる。殺されない為の抵抗のつもりだった。

「は…………」

 息が思うように出来なくなったかのような声を発して、男は横に倒れる。

 よく見てみると、彼の取り落とした折り畳みナイフが、ちょうど胸の中心部に深々と刺さっていた。

「きゃああああああああああああああああああぁぁぁぁ!」

 唐突に左から女性の悲鳴。そちらを向くと太った女性が立っていた。

 ああ、犯罪者だなこれは。冷静な言葉が俺の頭で生まれるが、内心の動揺は半端ない。

 状況だけを見てみれば、完全に僕が彼を殺傷したとしか思えない状況だ。言い訳のしようがない。何故こんな裏路地に現れるんだ。どうにも間が悪い。

 とにかくテンパっている中で、女性は震える指先を倒れた男に向ける。

「ああああああなた! なんてことを! さ、さ、殺人っ!」

 呂律が回っていない口調でも、言いたいことは予想がつく。冷静になんとか事情を話すべきなんだろうが、動揺している俺は、実に間抜けなことを口走った。

「ああ、これは撮影だから大丈夫ですよ。映画の撮影。死んでませんから」

 我ながらなにを考えていたのだろうか。誤魔化すにももっと良い手はあっただろうに、こんな陳腐で騙すことのできやしないような言い訳を……。


。吃驚しましたよ!」


 …………は? 何を言い出すんだこの人。

 そんな僕の思惑など知る由もなく、女性は破顔した。

「撮影の邪魔をしてしまいましたね。ごめんなさいねぇ」

 そう言ってさっと背を向けて立ち去ってしまった。

 俺は唖然としていると、倒れ伏していた男が呟いた。

「へ……へへ、へ……それ、が、お前、の免、罪ってやつか……」

 そう言い残して、がくりと力が抜けた。

 死んでしまった。

 いや、僕が殺した。


『やめろ! やめてくれぇ! 死なせないでくれ! ああぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


「う……」

 思いっきりその場に吐き出したい気持ちをとにかく抑えて、俺はその場から逃げ出した。

 この時点で俺は多くのミスをしてしまったことを後々知ることになる。

 そして、途方のない、途轍もない醜い争いへの始まりでもあった。

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