主人公のキエコは息子を保育所に通わせるシングルマザー。
彼女の明るくて軽妙な関西弁と、十年前のロイヤル式セクハラという笑いのネタ、ガールズトークで盛り上がれる女友達の存在などから彼女が生き生きと毎日を送る様子が伝わってきますが、時折襲ってくる焦燥感や日々全力で駆け抜けている生活への無意識的な疲労など、すごくリアリティを感じさせます。
そんな彼女が再会した、超美形の外国の王子様。
エキゾチックな容貌や悲劇的な立場、そしてそんな彼がキエコの元を訪れるという非現実的なシチュエーションが彼女に夢を見させてくれます。
リアルと非リアルのバランスが絶妙なストーリーですが、最後は夢物語のように終わるのか、はたまた現実に戻るのか。
等身大のシングルマザー、キエコの選択を見届けてください!