第15話 高校
中学三年生になってクラス替えがあった。
前田さんとは一緒のクラスではなかった。
話す事は結局、無かったし彼女を見掛ける回数も極端に減った。
こういうモノなんだろうと思う。
ずっと見ていた前田さんは山本が居なくなって、幸せな筈だ。
今まで、普通に過ごしたかった中学生活を取り戻す事が出来る。
僕はもう用済み。
僕が居れば、山本を思い出す事になるかもしれない。
出来る限り、彼女から離れよう。
姿を見せない様にしよう。
高校生になれば、嫌でも別々だ。
会う事も無い。
そう。
そう思っていた。
けれど、彼女が同じ高校を受験していたのは、僕が高校生になってからだった。
また彼女と同じクラスなってあそこまで驚いた事は生きて来た中で初めてだった。
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