第4話 公園
熱々のコロッケは、もう既に冷えているだろう。
コロッケの魅力は冷めても美味しい所だ。
など、言える筈も無く、熱々のコロッケの方が美味いに決まっている。
コロッケ屋のおばちゃんに申し訳ない気持ちでいっぱいいっぱいだ。
帰り道、僕に余力があるなら購入を検討しよう。
さて、随分と随分と回り道をしてしまった。
自分の中に嘘を嘘で塗り重ねてしまった。
この公園に何度、足を運んだんだろうか?
けど、今になっては足を運んだ事が大きな罪に感じてしまう。
僕の犯した罪は彼女を愛した事。
彼女に愛された事。
愛が罪になる。
人が人生の中で何度、罪を愛を繰り返すんだろうか?
秋の夜空を見上げても答えはない。
あるのは、寒々しい綺麗な星空だけだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます