第2話 別れの言葉
電車から降りる。
相変わらず人の少ない駅。
降車した人間は僕だけみたいだ。
まるで「 お前は要らないよ 」と電車から追放された気分になる。
「 要らない 」
そんなニヒルな感情、人に向けるべきではない。
分かってる。
分かってるのに、僕はそれを告げないと前に進めない。自分のした罪を彼女に押し付ける形になる。
同時に僕は一生背負う。
彼女を傷付けたという過去を。
駅は静かだった。
不思議と電車を待っている人はおらず、僕だけのホームとなっている。
引き返す事も進ん事も自分で選ばないといけないこの状況。
電車は苦手だが、ホームも苦手認定しないといけないらしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます