第2話 別れの言葉

電車から降りる。

相変わらず人の少ない駅。

降車した人間は僕だけみたいだ。


まるで「 お前は要らないよ 」と電車から追放された気分になる。

「 要らない 」

そんなニヒルな感情、人に向けるべきではない。

分かってる。

分かってるのに、僕はそれを告げないと前に進めない。自分のした罪を彼女に押し付ける形になる。

同時に僕は一生背負う。


彼女を傷付けたという過去を。


駅は静かだった。

不思議と電車を待っている人はおらず、僕だけのホームとなっている。

引き返す事も進ん事も自分で選ばないといけないこの状況。


電車は苦手だが、ホームも苦手認定しないといけないらしい。


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