第18話 異次元の函

 岡野山しょう くんは幼少の頃、よく遊んでもらったおじさんがいたという。

 両親は共働きであったため、家でお留守番をしていると、どこからともなくそのおじさんがやってくる。

 ニンマリと笑み、「やあ」と挨拶してそばにどすんと座る。 

 日によってどこから家に入ってくるかは違っていた。

 玄関から呼び鈴を鳴らす日もあれば、窓や裏口から入ってくる場合もあった。

 時には押入れや、台所の床下収納のふたを開けて親しみのある笑顔を見せることもあった。

 まだ翔くんは幼かったので、おじさんがどこから現れるのかは気にならなかった。

 ただ友だちのいない自分の相手をしてくれることが嬉しくて、他のことは疑問に持たなかったという。

 おじさんはいろんな珍しい物を見せてくれた。

 七色に光るきれいな宝石のようなサイコロを出して近づけてくる。

「なに? これ」

 六面それぞれに、おかしなマークが描かれていた。

 ふった出目によって、周囲の風景が変化した。

 部屋の中にいるのに、いきなりまわりが野外になる。

 空を低く暗雲が流れている荒野になったり、陽炎ゆらぐ砂漠になったりした。

「すごいすごい! これってどうなってるの?」

 ぐるりを見渡し、感嘆の声をあげる。

 小さなオアシスのそばに、背がこぶ状に隆起した動物がたたずんでいた。

「ラクダだ!」

 指を向けて喜ぶが、どうも形がおかしいので眉をひそめる。

 首から先が千切れていた。

 翔くんは少し驚いたが、こういう変わった生き物がいるんだと解釈し、まじまじと眺める。

 首なしラクダは水面に喉を差し込み、ストローのようにコッポコッポと音をたてて水を吸い取った。

 吸うたびに音が鳴り、首がポンプみたいに上下に動くので、それが滑稽に見えて翔くんは笑う。

「ねえねえ、この景色ってどうやってうつしてるの?」

 おじさんは微笑むだけで種明かしをしてくれない。黙ってサイコロを振った。

 次はどこに行くのだろう。

 期待に胸がふるえた。

 砂漠が消えて、どこかの壊れた街並みが広がった。

 紛争地みたく建物は崩れ、血をまいて惨たらしく死んでいる人がそこかしこに転がっている。

 バラバラになった男女の死体の群れを見て、翔くんはあ然とした。

「この人たち、どうしてこんなになってるのかな……?」

 悲しい気持ちがやってきた。

 乾燥して変色していた臓物に手を伸ばそうとしたところ、遮るようにしてサイコロが転がった。

 突然、SF映画で見るような、巨大なロボット兵器が目の前にあらわれた。

 どうやら二列になって行進しているらしい。

 ドシドシ地響きをたてて勇ましく通り過ぎてゆく姿を、翔くんはあんぐり口をあけて仰ぐ。

「すごいよおじさん! ボクこんなカッコいいロボ見たのはじめて! これってどんな手品なの?」

 瞳を輝かせて質問する翔くんに、おじさんは満足そうにウンウンうなずいた。

 サイコロをつまんだまま大きく腕を振りかぶると、景色は消え、もとの部屋にもどる。

 それからズボンのポケットからサイコロと入れ替わりで、マッチ箱をぬき出した。

「なんなのそれ?」

 今度は何がはじまるのだろうと興味を示して訊ねるも、翔くんを惹きつけるみたいにして背中に隠してしまう。

「見せて! 見せて!」

 あぐらをかくおじさんの脚にとりすがり、せっついた。

 すると目の高さに持ってきた。

「中に何かが、入ってるの……?」

 その問いにニッコリとうなずき、引き出しをそろそろと半分だけスライドさせた。

 中にいた物が、奥の暗がりにサッと引っこむ。

 翔くんは虫がいるとあたりをつけ、わくわくしながら指先を差し込んでみると……、

「痛い!」

 噛みつかれた。

 びっくりして泣きそうになった。

 けれどもおじさんに手で頭をよしよしされて、機嫌をとりもどす。

 そしてマッチ箱の奥から、小さな女の子の顔がひょっこり飛び出した。

 引き出しのふちに両手をかけて、翔くんをしげしげと観察している。

 肌は雪のように白く、髪型はハチミツ色のショートカットだった。

 花みたいないい香りがただよってきた。

 衣服はなにもつけておらず、ただ翔くんを見ながら誰だろうという感じにまばたきをしている。

「こんにちは!」

 翔くんは明るい声であいさつしてみた。

 こういう女の子は絵本で見たことがある。

 背中に羽根はないけれど、きっと妖精さんだ。

 しかしどうやら言葉が通じないらしい。

 少女の口からは、今まで聞いたこともない言葉のつづりが発された。

 それでも翔くんは、「どこから来たの?」とか、「名前はなんていうの?」などいろいろと喋りかける。

 女の子は小首をかしげ、また見知らぬ異国みたいな言語を口にのせるだけだった。

 だが翔くんはそういった障壁などまったく気にならなかった。

 友だちになりたいために、笑顔を浮かべ、ふたたび指をゆっくり近づけてみた。

 今度は噛みつかれなかった。

 女の子は、翔くんのひとさし指に細腕をのばし、小さな手でうけとめた。

 それから顔をかたむけ、遠慮がちに微笑する。

 仲良くなれた!

 そう思った瞬間、おじさんは少女の頭をおさえつけ、引き出しをスコンと閉じてしまった。

「あぁ!」

 翔くんが悲しげな目を向けると、おじさんは黙ってマッチ箱をポケットに差し入れる。

「もう一度見せて! さっきの子に会わせて!」

 とりすがって懇願するも、ダメだよ、というふうに瞑目してかぶりを振った。

「そんなぁ。せっかく友だちになれそうだったのに……」

 肩を下げて、しゅんとしたまま落ち込んでいると、おじさんはおどけた顔で一本指を立てる。

 カッターシャツの胸ポケットからエンピツをとり出し、ぶらぶら揺らして見せた。

 正確にはエンピツではなかった。

 ペンシル型のミサイルだと、おじさんは手ぶりで説明する。

 ついで翔くんに窓を開けろと指示した。

 女の子とのやりとりを遮られ、まだ気落ちしていたが、しかたなく立ち上がって指示に従う。

 するとペンシル型のミサイルのお尻から白煙が噴き出した。

 おじさんが何のてらいもなく指でつまんでいると、今度は炎が激しく噴射された。

 先っちょを外に向けた刹那、物凄い勢いで加速し、煙の尾を引いて青空の彼方へと消えてゆく。

「うわぁ!」

 ヤケドするかと思った。

 翔くんは残された排気煙にケホケホと咳き込む。

 おじさんは能天気な顔で、ひさしを作り、片ひざ立ちの姿勢で空を仰いでいた。

「どこまで行ったの?」

 その質問に、つくえの上にあった地球儀をつかみ、指先を太平洋におしつける。

「そんなに遠くまで行ったの? すごいね。あんなにちいさいのに」

 ……翔くんは知らなかったが、その日から連日、太平洋上で起こった謎の大爆発について、テレビや新聞紙面が賑やかになった。


 そういった感じにおじさんはほとんど毎日家にやってきて、いろいろと珍しい物を披露してくれたという。

 翔くんは正直者なので、もちろんおじさんのことは両親に話した。

 よく遅くに帰宅するため、翌日の朝ごはんを食べながらおしゃべりした。

 テレビ画面では、洋上の大爆発についてニュースキャスターがいかめしい顔つきで原稿を読んでいる。

 どうやら付近で操業していたマグロ漁船が巻き込まれたらしい。

 船は乗組員もろとも溶けて、蒸発してしまったと報じていた。

 そこの海域だけ水温が上昇し、異星物じみた奇形の魚介類が大量発生しているという。

 事態解明のため集まった専門家諸氏は、謎が解けず頭を抱えるハメとなったようだ。

「それでね。そのおじさんとってもおもしろいんだ」

 翔くんはお茶碗を置いて、水仕事をしているお母さんの背中に話しかけた。

 母親は黙ったまま食器の音をカチャカチャいわせている。「へえ」とも「ふぅん」とも言わず、聞こえなかったかのように手を動かすだけ。

 さっきからずっと喋っているのに何も答えてくれない。

 食器洗いが忙しいのかと思って、今度は広げた新聞で顔を隠しているお父さんに声をかけた。

「このまえなんてね。ボードゲームやってたらね、お金もらえるところにコマがとまったら、ホントにお金が天井から雨みたいにふってきたんだ。なんかスゴクない?」

「はははっ、そうだな」

 父は新聞から視線を切って、飛んできたハエに目玉を追随させている。

「でもボク、お金よりも弟か妹がほしかったんだけど」

「そうだな」

 翔くんは、水分を吸収しすぎてぶよぶよになった白米の盛られたお茶碗と、お湯だけの味噌汁そっちのけで懸命に語っていた。

 なのにお父さんはこっちを見てくれない。

「あとトランプみたいなカードゲームもやったよ! おじさんがどれでも一枚ひけって言うから『弟か妹ができる?』ってきいたんだ。でもおじさん、とってもこまった顔になってね。それはムリだよって、かわりにこんなモノをくれたんだ! ねえ見てこれ。なんなのかな?」 

 翔くんの手の平には少し大きい密閉型の試験管。

 透明な液体の中で、タツノオトシゴみたいな物体が、丸めた短い手を動かしている。

「お父さん。これってなんの生き物か知ってる?」

 突然、母親が無言で腕を振りかぶり、持っていたお皿を壁に叩きつけた。

 陶器の砕け散る音にびっくりして、翔くんはそっちを見る。

 ……沈黙の間があった。

 母親は破片を拾わずに、また水場に向かい食器を洗う音を出しはじめた。

「ボクこういうの見たことないんだけど、名前ってなんていうのかな?」

 テーブルに手をつけてお父さんのほうに前のめりになった。

「部屋に図鑑があったじゃないか。それを使って自分で調べてみなさい」

 ハエはどこかに去ったようだ。

 新聞を眺めながら抑揚のない声で答えてくれた。

「うん、そうだね。じゃあ調べてみるよ! それで今日は、いつごろ帰ってくる?」

「さぁどうかな。あそこにいる人に訊いてみなさい」

 手にした箸先を、台所のほうに向ける。

 なぜ母に問うのかおかしく思ったが、素直に父の言うことに従った。

「お父さんっていつ帰ってくるの?」

 無言の背中がこっちに向いたままだった。

 水道の勢いが増して、絞ったママレモンをグルグル回した。

 桶から盛りあがった泡がシンクからこぼれ、足もとを濡らしていく。

 お母さんは食器洗いに夢中のようなので、翔くんは視線をお父さんのほうに戻した。

「今日もおじさん来てくれるかな? 一回会ってみるといいよ。きっと仲よくなれると思うんだ」

「そうだな」

「いつ帰ってくるの?」

「そろそろ仕事に行ってくるよ。じゃあな。えーっと……」

 畳んだ新聞を、一口もつけていないお茶碗とみそ汁の上にのせて、椅子から立つ。

「翔だよ?」

「そうだな。翔だ。じゃあ行ってくるよ。えーっと……」

「翔」

「そうだそうだ。翔だ。じゃあな。えーっと」

 翔くんは電話台にあったマジックペンを使い、やぶった新聞紙に自分の名前を書いて渡した。

 受けとって一べつした父は、去り際にそれを丸めてゴミ箱に落とした。

「行ってくるよ」

「いってらっしゃい! はやく帰ってきてね」

「ああ」

 ゆるめていたネクタイをキュッと締めて、食卓から出て行った父を見送った。

 膝立ちで手をブンブンふり終った翔くんは、椅子にちゃんと座り、お湯だけの味噌汁に口をつけた。

 台所の窓が大きな音をたてて開く。

 母親が外に向かって固唾をブッと吐き飛ばした。

 翔くんは、箸と茶碗を持って問いかける。

「ねえ、お父さんって今、どんなお仕事してるの?」

 食器と水の音だけが響く……。



 あれから三日も過ぎているのに、父親は帰ってこない。

 母は毎晩おそく家に戻ってくるが、拾ってきた猫の死体のほうが大事らしく、翔くんの食事はほったらかしだ。

 そのため遊びに来たおじさんにお腹が空いたと訴えると、背中から食べ物を出して食べるよううながされる。

 すすめ通りそれをとって口に入れると、なんとも言えない味が広がった。

「これってなんていう食べ物?」

 翔くんはくっちゃくっちゃと噛みながら正面であぐらをかくおじさんに訊ねた。

 だけど微笑むばかりで教えてくれない。

 気にせずどんどん食えと新たな部位を差しだしてくる。

 翔くんの手や口辺はどす黒い血で汚れていた。

 まるでラズベリージャムのようである。

 生のまま食べたので食あたりしないか心配することもなく、慣れてくるとそれなりに食べられる味になってきた。

 骨に達するまでかじって咀嚼してゴクリと飲みこんだ。

「お肉もいいけどボク、野菜も食べたいな」

 ティッシュで口をぬぐいながら、余った骨をしゃぶっているおじさんに頼んでみた。

 するとそこへ母親がドアをあけて入ってきた。

「あっ、お母さん。おかえりなさい」

 翔くんは、腐った匂いをはなつ血でベトベトになった手を、カーペットにこすりつけつつ声をかけた。

「すぐにここから出なさい!」

 呆然と立つ母のうしろから、見知らぬおばさんが姿を見せて厳しい顔つきで叫んだ。

 誰? と母に目線で問いかけた。

 おかしな服装のおばさんは前に出てきて、両手をいろんな形にせわしく組みはじめる。

 何をやってるんだろうと翔くんがポカンとしていると、おばさんに手首を握られ無理やり立たされた。

 腕の痛みに顔をしかめる翔くん。

「この人はだれ?」

 今度は声に出して訊ねた。

「いいから早くこの家から出るんです!」

 怒りをふくむ声音が飛んできた。

 廊下の向こうから若い男たちが走ってきた。

 すぐさま翔くんを抱きかかえ、血生臭い姿のまま外に連れだそうとする。

「待ってよ。おじさんもいっしょに行こうよ!」

 あぐらをかいて、こっちをニヤニヤ見ている姿に手を伸ばす。

「早く車に乗せなさい!」

 おばさんは険しい目をして、顔じゅう汗でびっしょりだ。

 追い払うように手をふったあと、男の何名かが詠唱に加わった。

 母親が壁にもたれた状態で、ズルズルと身体を滑らせ床に突っ伏した。

 翔くんは家の前に停めてあったワゴン車に積み込まれた。

 それからお札のたくさん付いた麻縄で縛られた。

 スライドドアが勢いよく閉められ施錠する音が聞こえた。

 何がなんだか分からないまま後部座席で身をくねらせる。

「おじさん! おじさん! たすけて!」

 幼い声で必死に助けを呼ぶが、おじさんは来てくれない。

 するうち、開けっ放しの玄関から灰色の煙が昇ってきた。

「ああっ!」

 窓ガラスに顔を寄せて目をみはる翔くん。

 家のあちこちの窓から煙が出てくる。

 火の手がどんどん広がり、近隣住民の通報で消防車が臨場したのは、それから十五分後のことであった――。

 



 話し終えた岡野山翔さんは、自嘲めいた笑みを浮かべた。

「土地と家をあわせて二百万ほどだったらしいです」

 そう言ってこっちに目を上げた。

「念願のマイホームを手に入れたかったのは分かるんですが、値段をもっと疑うか、せめて下調べくらいはして欲しかったですね」

 亡き両親を責めるように大きくため息をつく。

 安物買いの銭失い。

 両親は金銭だけでなく、命まで失ってしまったようだ。

「外で徘徊していた母を偶然、霊媒師が見つけましてね。すぐに異常だと見抜いたようです」

 燃えた家の中から火傷を負って出てきた助手の一人が、のちに経緯を話してくれたらしい。

 他の助手や霊媒師、それに母は鎮火後の瓦礫の中から炭になって発見された。

「父は消息不明のままなんです。でもね――」

 眉目を寄せて彼はこう告げる。

「なんとなく心当たりはあるんですよ。……だけどそれを認めてしまったらきっと、自分は拒食症になると思うんです」

 岡野山さんは、苦渋に満ちた表情を浮かべた。

 ――結局そのおじさんは何者だったんですか? 

 いちばん疑問だったことを彼に投げかけてみた。

 わからない……、というふうに首をふる。

 ほどなくして、口を開いた。

「これ、うろ覚えなんですけど」

 そんな切り出しのあと、神妙な顔つきになる。

「引っ越した初日に、居間で両親と一緒にくつろいでいたんです。そうしたら突然、二人が立ち上がって和室のほうに歩いて行きました」

 岡野山さんは話しつつ、身体をよじって棚からジップロックを取った。

「急にどうしたんだろうって気になって、あとを追ったら畳を剥がしていたんです。それから二人で床下の土を掘り始めました」

 袋の口をあけて、指でつまんだ物をアクリル製の水槽に落とした。

「ある程度の深さになったとき同時に手が止まりました。背中がじゃまになっててよく見えなかったんですけど、何かを発見したようでした。『×××××様だ』とか、『干からびてる』とか呟いたあと、合掌して拝みだしたんです」

 水槽の中の様子を見届け、ジップロックを冷凍庫にしまう。

「その時からです、今まで仲の良かった両親がおかしくなったのは」

 おじさんの正体と関係あるのかは不明ですけど……。と彼はつけ加えた。

 聞いたことのない言葉が出てきたので、『×××××様』とは何なのか、水を向けてみる。

「さあ……。よく分かりません」

 また首をふって、水槽の中に手を差し入れた。

 からかうように指をクイクイ動かし、中で食事をしていた生き物に舌を打って呼びかける。

 裸の小人が頭をもたげた。

 少年か少女なのかは判別できない中性的な顔立ち。

 ガツガツとうまそうに食っているのはおそらくピンクマウスだろう。

 動物の餌用に売られているネズミの赤子だ。

 岡野山さんは小人に穏やかな笑みを向ける。

「とっても可愛いでしょう? こいつ」

 まるで自分のきょうだいみたいに、愛情のある視線を注いでいた。


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