第36話 怪事件

ダン!

「だから本当に居たと言っているでしょう!私は見たんですよ白い影を!」

「だから疲れてるだけだろ?見間違いだよ見間違い」

「音も聞いたんですよ壁を殴る音が!」

「はぁ…そこまで言うならもう1日だけ伸ばして調査してやるか」

ぐい…

カズの服をキタキツネが引っ張る

「じゃあ一緒にゲームやろうよ」

「まぁ夜に出るらしいからそれまで相手してやるさ」



そして夜になり…

ドン…ドン…ドン…

「この音か…」

カズは音のする方へ向かう

ドン…ドン…ドン…

音が近づいて来た

「ゼロの言ってた事は本当だったのか…さてここを曲がれば…」

ドン!ドン!ドン!

「おいおい…マジかよ…」

カズが見た先には白い影があり壁を殴っていた

(木刀でも投げてみるか?…いや、またロッジのドア修理みたいな事があったらヤバイからな…というか普通に嫌だ)

カズが白い影に近づこうとすると

「なっ!」

突然消えてしまった

「嘘だろ…」


翌日

「本当に居やがった…一体あれは」

「白い影?それってロッジで見たやつかなー?」

サーバルが口を開く

「ああ…なるほどそれはあるかもしれねえが…あの場にポンコツは居なかったぜ」


「つまりこれは怪事件ね!この名探偵アミメキリンが解決してあげるわ!」

キリンが声を出した

「お前いつの間に来たんだよ」

「とりあえず一回状況を整理しましょう!!」

「ねえ?話聞いてた?いつ来たのか聞いてんだよ」

「突然現れた白い影…それを最初に見たのは誰?」

「おーい人の話聞こうか」


一通り話を聞いたキリンは全員を外に集める

「全部わかったわ…犯人は…あなたね!」

指を指す


「ち、違う小生はただここに迷い込んだだけだ!」

何故か腕に鉄球をつけた男が反論する

「いやお前誰だよ」

男は後ずさりしながら

「小生はただ道に迷っただけなんだ!……あっ…」

男は転び…

「ああああああああああああああ!!何故じゃああああああああ!!何故こうなるんじゃああああああ!!」

鉄球と共に雪山を転がっていった

「いや何しにきたんだよあいつ!」

「…結局振り出しに戻ってしまいましたねカズさん…カズさん?」

カズは腕を組み

「なるほどね…」

そう呟いた

「え?」


全員が旅館に入るとカズが小声で

「おいサーバル少し訊きてえ事があるんだが…」

「うみゃ?」


その日の夜

ドン…ドン…ドン…

カズとゼロはは音のする方へ歩いていた、そして…


「やっぱりお前だったか…なあそうだろ?いや…お前らと言った方が正しいか…」

カズが曲がり角で隠れている犯人に話しかける

「今回の白い影事件…何が狙いか知らねえがこれ以上はやめようぜ?」

犯人が出てきた

「全く…前から用意周到に準備してやがったとはな」

「驚きですよ…トモカズさん…」

「さて理由を説明してもらおうか?」

「何故あなたがこのような事をしたのか…」



「かばん…」




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