第32話 反撃開始
「つまり俺たちは分断されちまったわけか…」
カズが腕を組みながら言った
「ああ…俺たちと図書館に避難したフレンズ達の2つに…な…」
「だけどー…」
フェネックが口を挟む
「さばんなと図書館…明らかにこっちが不利だよねー…」
「……」
「ライオンさんも今は…」
「深手を負った状態だ…さてどうするトモカズ」
ゼロに訊かれたカズは…
「おいポンコツ…」
その呼びかけにラッキーがやって来た
「今すぐ図書館のポンコツに繋げてくれ…あいつらに伝える事がある」
「ワカッタヨ」
ピカー…
ラッキーが通信を始める
「よお聞こえてるか?」
するとラッキーから声が
「カズ…この声はカズなのですか!」
「今から言う事をしっかりと聞け…そしてそっちの奴らに伝えろコノハズク…」
「わかったのです…」
「これから俺たちは二手に分かれる…そして港…山に向かう班と別方向から図書館に向かう班にだ」
「二手に…そちらの少ない戦力を2つにすれば!」
「わかってる!!だがこのままじゃ何も変わらねえ…いや悪くなるだけだ…」
「しかし何故二手に…全員で山へ向かえば良いのでは…」
「山に居ねえかもしれねえからだ…女王が」
「女王…まさかセルリアンの!」
「ああ…蘇って来やがった…だからあいつを倒さなきゃならねえあいつを倒せば恐らく…」
「つまり山に居なかったことを考え…」
「ああだから二手に分かれる…そっちも港へ向かう班、さばんなへ向かう班の二手に分かれてくれ…恐らくどっかで合流出来るはずだ…」
「わかったのです…」
「ポンコツもういいぞ」
「ワカッタ」
「トモカズ…」
「今言った通りだ俺たちは二手に分かれる…俺とゼロの2人そしてかばん、サーバル、アライグマ、フェネックの4人だ」
「なるほど…な…」
「何言ってるんですかカズさん!」
「そうだよ!だってこっちの方が多いじゃない!」
2人が抗議するが
「分からねえのかテメエら!!」
ゼロがそれを一蹴する
「丁度半分に分けたら戦力が偏る…だが…数が違くとも個人の戦力が大きければ…」
「戦力自体は丁度半分って訳だ…セルリアンが大量にいる山に俺とゼロが向かうお前らは図書館から来る連中と合流してくれ合流して女王が見つからなかったら…」
「すぐに山に向かう…ですかカズさん…」
「ああその通りだ頼むぜ」
「でも僕たちだけで本当に大丈夫なんでしょうか…」
かばんが不安そうに言うが…
「大丈夫さ」
カズがかばんの頭に手を乗せる
「島の外を4人で旅したお前らを…お前らの絆を信じて言ってんだ信じてなかったら俺は全員で図書館に行くつもりだったよ…だからお前も俺達を信じろ」
「カズ…さん……分かりましたやります!」
6人は家を出た
「お前ら!わかってんだろうな!」
「わかってますよ…さばんなでまた会いましょう」
2人と4人がそれぞれの道へ
「いいかゼロ…俺は何があっても止まらねえからな」
「ふ…言われなくてもわかってるさ…俺も進み続けるさ」
「かばんちゃん…」
「僕はもう後ろを振り返らないよ…サーバルちゃん」
「まさにパークの危機なのだ!アライさんが解決して有名人になるのだ!」
「張り切りすぎて明後日の方向に全力疾走しないでよーアライさーん」
「そっちは任せましたよ助手」
「分かりました博士…」
図書館では博士が山に助手がさばんなへ向かおうとしていた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます