第28話 忠告
アキラが口を開く
「君はもう知っているはずだ彼が動き出したのを」
「ああ…二回も喧嘩ふっかけられてんだこっちは」
アキラは周りを見渡し
「…話は変わるが何故君は1人で来た?確かにフレンズを不安にさせたく無いのはわかるが…」
「別にどうだっていいだろ?」
「トモカズ君…僕はあの2人に比べ君の背中を見た時間は短い…だが君はその背中1つでどれだけの荷を背負うつもりだい?もう十分だ…もう少しその重荷を僕たちに分ける気は無いのかい?」
「こいつは俺が背負わなきゃならねえ…」
「人間には限界がある…そして僕たち人間は命が1つしか無いんだ…わかっているだろ?」
「……」
カズは黙ってしまう
「こんな体でなきゃ僕は君に協力したいよ…ゴホッ…ゴホッ…」
アキラは咳き込んだ
「おい大丈夫かよ…」
「心配はないもう慣れたよ…だが僕にはもう時間がないんだ…だから彼を止めてくれ…僕のせいでこの島のフレンズが傷つくのは嫌なんだ…」
「お前のせいじゃねえさ…」
「いや僕のせいだ…僕がサンドスターロウ無しでセルリアンを生み出す方法を見つけてしまった…だから彼はセルリアンで再びパークを襲うつもりだ」
「……」
「そして…今になって動き出したのは他でもない…それは君が一番わかってるだろう?」
「ああ…よくわかってるさ…だからこそ俺がやらなきゃならねえ」
「君が1人でやる必要は無いんじゃないのか?フレンズと共に戦うべきだ勿論必要なら僕たちを使ってくれて構わない…だから!」
「ありがとよ…だがやっぱり俺がやるしかねえんだ」
「そうか…だが無理はしないでくれよ僕はそろそろ行く…本当に大丈夫かい?」
「ああ大丈夫さ…最後に1つ訊いていいか?」
「何だい?」
カズは夢の事を思い出す
「なんか変なもん食ったか?」
「変な物?いやいつも通りの食事さ急にどうしたんだい?」
「いや…何でもねえ」
カズはアキラを見送った後…
「一体何のようだ?さっきからバレてねえと思ったか?姿を見せやがれ…何処の誰だか知らねえがよ」
ガサ…ガサ…
カズが問いかけると茂みが揺れ…
「て…てめえは…」
「はあ…はあ…一体何処に…試しに港の方へ来ましたが…トモカズさん…」
ゼロが港へ到着した
「港には居ないのですかね…次のちほーへ行きますか…」
ゼロが港を出ようとすると…
「ぐは……」
「この声は…トモカズさん!」
ゼロは声のした方へ走り出した
「トモカズさん!トモカズさん!何処に居ますか!」
そして…
「トモカズさん!一体どうしたんですか!」
「げほ…よおゼロか…早くここから逃げやがれ…」
「一体誰にやられたのですか!」
「…あい…つだ…」
カズが指を指した
「あいつ?」
指を指す方を見るとそこには…
「何故…あなたがここに!」
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