第15話 夜のロッジ

「はい、今回のサブタイ見て何かいけないこと考えた読者、正直に手を挙げなさいカズさん怒らないから」

「いや何言ってるんですかカズさん…」

かばんが突っ込む

「夜のロッジだぞ?絶対居るからそういうのを考える思春期真っ只中の男子が、特に鳥の交尾の短編書いた某饅頭先生とか絶対バベルの塔ビンビンだよ…あ、あとトキノコ星50おめでとうございます」

「何言ってるんですか!そういう話はやめましょうよ本人から許可もらってないんですから!」

「大丈夫だってあの人なら笑って許してくれるさ、という訳で本編始まりまーす」


「ロッジで怖い話をしろだあ?一体何でだよ…」

カズは博士と助手から怖い話をしろと言われた

「オオカミの嘘話にはうんざりしていたのです…」

「だから逆にオオカミに怖い話を聞かせて思い知らせてやるのです」

カズは悩み…



「お前らって小説内だとどっちが喋ってるか分からない時あるよな」

「「今はどうでもいいのです!」」

2人はカズを蹴飛ばした

「ゴフゥ…」


その版…じゃなかった…その晩…

ロッジのとある一室にフレンズ達が集まる

かばん、サーバル、ゼロ、オオカミ、博士、助手、アリツカゲラ、キリンである

「ではこれより怪談話というのを始めるのです」

博士が口を開いた

するとゼロが

「あの…なぜ私も聞かされるのでしょうか…」

汗を流しながら博士に訊いた

「何か嫌な理由でもあるのですか?」

「まさか怖い訳では無いですよね、ゼロ」

「ま、まさか私に怖いものなど!」

「なら良いのです…カズ…早速始めるのです…」


ガチャ…カズが部屋へ入ってくる

「それじゃ始めるぜ…」


それは…真夏の夜…とあるフレンズが歩いて居ると…

「こっちへおいで…こっちへおいで…」

という声が聞こえたので向かうが…

「あれ?さっき確かに声が…」

そこには誰もいなかった…


「ヒィッ!」

「あの…ゼロさん…痛いです…」

「おっとすみませんかばんさん」

ゼロはかばんから手を離す


不思議に思ったが気のせいだろうと思いその日は眠りについた…

しかし日にちが経つごとに声は大きくなっていった

「こっちへおいで…こっちへおいで…」

そのフレンズは怖くなり部屋から出ることをやめた…しかし…

ドンドンドンドンドンドンドン!

ドアを叩く音が聞こえ…

「こっちへおいで!こっちへおいで!」

あの声が今まで以上に大きくはっきりと聞こえた

「うわああああああ!」

フレンズはつい部屋から出てしまった…

その後そのフレンズを見たものはいない…ロッジには二つの声が聞こえるという…

「「こっちへおいで…」」と…


カズが話し終わるとフレンズ達は汗を流しながら震えていた…ゼロに至っては気絶寸前である

「な…中々素晴らしい話だったね…だけど作り話だろう?」

「作り話だぁ?聞こえねえのか…お前にはあの声が…」

すると声が…

「「こっちへおいで…こっちへおいで…」」


「ぎゃあああああああああッ!」

バタン…

ゼロが倒れた


「悪ふざけが過ぎたか…」

カズはポケットから何かを取り出した

「それは一体なんだい?」

「録音機だよ、こいつにかばんとサーバルの声を録音して流したのさ」

「な…なるほど…良かったよいや本当に…」

「んじゃ解散だな…」

フレンズ達は解散した…その後カズが眠っていると…


コンコン

ノックする音がした

「んだ?こんな時間に…」

ドアを開けると

「何やってんの?お前」

ゼロが立っていた

「い…いやその…お手洗いに…」

「お前…まさか…」


「トモカズさん?」

「何だ?」

「居ますよね!勝手に居なくならないでくださいよ!」

「うるせえええええ!!このやり取り何回目だよ!!」




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