第14話 トモオ・カズサルディー

「しかし珍しいですねカズ」

「お前が自ら我々に料理を振る舞うとは」

カズは図書館に来ていた

「パーク復興に向けてな、もし復興したらレストラン開いて客に料理を出すみたいな話が出ててな…フレンズと人間が食える料理を作れだとよ」

「なるほど」

「ならさっさと作るのです」

「はいはいわかったから少し待ってろよ」


カズが調理場へ行った後博士と助手は話し合いを始める

「どう思います?博士…また我々に不味い料理を食わせる気では?」

「もしくはあの辛いカレーを食べさせるという事も…うう…」

「しかし食べなくては…」

「なら…これで決めるのです…ヒトはじゃんけんという物で勝負していたらしいのです」

「つまり負けた方が食べると…」

「その通りです助手…では早速…」

「「じゃんけんポイ!」」

結果は…


「さてお前ら出来たぞ…ってコノハズクのやつどこ行きやがった?」

「博士なら体調が悪いと先ほど図書館の中へ」

「んだよ折角作ってやったのに…しょうがねえワシミミズクだけに食わせるか…」

カズは料理を並べ始める

「なんなのですか?これは」

「これか?モッツアレラチーズとトマトのサラダだよ、んでこっちが娼婦風スパゲティだ」

「これは…中々…じゅるり…」


「助手…悪く思うななのです…」

博士は遠くから助手を見守っている


「それでは早速…いただきますなのです」

助手は料理を食べた…すると


「ンまぁぁ〜い!」

「え?」

「美味しすぎるのです!」

助手はあっという間に料理を食べ終えてしまった

「満腹満足なのです…おや?」

すると博士がやってくる

助手が肩を掻きながら博士に聞く

「どうしたのですか?博士」

「体調が良くなったので料理を食べに来たのです…助手さっきからなぜ肩を掻いているのですか?」

「なんか痒くなって来たのです…だんだん痒みがッ!」

助手は肩を掻き続ける

「やめるのです助手!肩が…肩がッ!」

ドシャアッ!

助手の肩からソフトボールサイズの何かが飛び出した


「肩の疲れが取れたのです!」

「え?」

「今出たのは垢だよ垢、だから肩こりが治ったのさ…さて次の変化は…」

カズがニヤリと笑うと

「歯が…歯が痛いのです…うう…」

助手が口のあたりを押さえると…

スポーン!

歯が抜けた

「助手ー!カズ!お前助手に何を!」


「待ってください博士!歯が…虫歯が治ったのです!」

「そんな…料理を食べただけで治るのはおかしいのです!」

「さあ…コノハズクは…ふふふ…」

カズは料理を博士に近づける

「や…やめるのです…それ以上…私のそばに近寄るなあああああああッ!」


「うわああああああああああッ!」

ガバッ!

「はあ…はあ…」

「どうしましたか?博士」

「夢…ですか…良かったのです…です」

「さあ博士今日はカズが料理を我々に作るそうなのです早く行きましょう」

「わかったのです助手…」

(あれは夢なのです…気にすることはないのです…)

2人が外に出ると料理が並べられていた…それを見た途端博士が青ざめる

「まさか…まさか…」


「よぉ来たなお前らに味見してもらうのはモッツアレラチーズとトマトのサラダ、娼婦風スパゲティの二品だ」


「うわあああああああああああッ!」

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