第11話 イカサマ師

「次の勝負と行こうか」

その後2人は勝負を続け…

オオカミのチップが9枚カズのチップが3枚となった

(…さっきから連続負けか…まさかアリツカゲラもグルでイカサマを?…仕掛けてみるか)

「もしかしたら次で終わりかもしれないよ?カズ」

「それではカードを配ります」


2人にカードが配られた

(ブタか…やっぱりこいつら組んでやがるな…だったら)

「5枚チェンジだ」

「おや?またブタかい?運がないんだね」

「黙ってろワン公」

カズはアリツカゲラにカードを渡した

しかしアリツカゲラは

(あれ?4枚しかないような…でもカズさんの所にカードは…気のせいですかね)

「早くしてくれよアリツカゲラ」

「あ、はいわかりました」

アリツカゲラはカズにカードを5枚渡す

「それじゃあ私は3枚チェンジで」

アリツカゲラはカードを受け取り3枚渡した

オオカミは渡されたカードを見て焦りだした

(何故だ!ここで私のカードはフルハウスが出来るはず!なんで…でもカズはブタのカードのはず…だったら勝負に…)


カズとオオカミはチップを3枚出しカードを公開する

「私はキングのワンペアだ」

「俺は…」

カズのカードは

「10のフォーカードだッ!」

カズは10のカードを4枚と1のカードを1枚並べる

「「え?」」

オオカミとアリツカゲラは同時に声を出した

「どうした?2人同時に声なんか出してよ、まさか

「う…いやそんなわけないじゃないか…」

(どういう事だ?まさかイカサマがバレた?いや仮にそうだとしてカズに一体何が出来る…そうだ今回だけだきっと…)


2人は勝負を続ける

そして…

「形勢逆転だな…オオカミ」

オオカミのチップが残り3枚となった

「くっ…次だ!次の勝負だ!」

「予言してやろう…次がラストゲームだッ!」

「ラストゲーム?そんなわけないだろッ!」

「さて…どうかな?」

カズはニヤリと笑う

その後カードが配られた

(私はワンペア…か)

「2枚チェンジ」

「はいわかりました、カズさんはどうします?」


「このままでいい」

カズはカードを見ずにそのまま座っていた


「えと…その今 なんて言ったのかね?聞きまちがいかな?『このままでいい』と言ったように聞こえたが…」

オオカミが聞いた

カズは

「言葉どおりだこのままでいい…

この5枚のカードで勝負する」

「分かっているッ!私が聞いているのは君はそのカードを見てもいないだろうということだ!」

「だからどうした?別にいいだろ?仮に俺が負けてもチップはまだあるんだからよ」

「くっ…いいだろ勝負だ!」


「私はクイーンの3カード!」

「俺は…」

バァンッ!

キングが4枚とジョーカーが…

「そんな…そんなはずは…」

「次にお前は『何故ファイブカードがッ!イカサマしたはずなのにッ!』と言うッ!」

「何故ファイブカードがッ!イカサマしたはずなのにッ!……っは」

「分かったか?俺にイカサマを仕掛けるなんざ100年早えんだよ」

「どうしてだ…どうして…」


「教えてやろうか?」

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