第9話 OPEN THE GAME
「え?僅差でカズさんの勝ち?マジかぁ…」
漆塗りはTwitterを見ていた
「ええ…ゼロが勝ったらいいネタになったのになぁ…『パークを護る者エピソードゼロ もう1人の主人公』とか考えたのに…残念…いやあまあフォロワーさんの自由ですし結果が全てですからねえ…はあ…」
ガシッ!
「あ…」
漆塗りの頭を何者かが掴む
「なーにがエピソードゼロだってぇ?漆く〜ん」
「あ…あ…カ、カズさん…いやなんでもないです!独り言です独り言!」
「お前俺が負けると思ってただろ、残念だがたかだかオリキャラなんぞに負けねえよ」
「いやあなたもオリキャラですよね?」
「細けえことはいいんだよ…それじゃあ久しぶりにアレやるか」
「アレってなんですか一体!」
カズは巨大な鉄板を持って来た
「パークを護る者お仕置き名物…焼きDOGEZAだ」
「い…いやだ!それだけは勘弁してくださいなんでもしますから!」
「ん?今なんでもって言ったな?」
「はい…」
「じゃあやっぱり焼き土下座だなほらあくしろよ本編始まらねえだろ?」
ゲシッ
カズは漆塗りを鉄板に上へ蹴飛ばした
ジュウゥゥゥゥゥ…
「ああああああああああああ!!」
「それじゃあ本編始まりまーす」
「ポーカー?」
ドアを修理したカズがロッジを出ていこうとするとオオカミに勝負を挑まれた
「ヒトはカードを使って賭け事をしていたらしいじゃあないかッ!私と勝負してくれないか?」
「勝負ったって賭けるもんなんかねえぞ?金はパチスロでほとんど擦っちまったし」
「ふふふ…あるじゃあないかッ!私はカズ…君の過去を知りたいんだッ!」
「俺の過去だあ?知ってどうするつもりだよ…」
「ヒトについていろいろ知りたくてねかばんは生まれたばかりでヒトについてあまり知らなかったが…」
オオカミはカズを指差し
「君はそれなりに長く生きている…私は今ヒトについて新しい漫画を描きたくてね…どうだい?勝負してくれるかい?」
「嫌だね」
「そうか…確かに君ばかりではなく私も何か賭けよう…そうだな私の漫画人生を賭けよう…どうだい?私が勝てば君のネタを君が勝てば私は漫画を描くのをやめよう…それぐらい本気だよ」
「だからやらねえって…世の中には知らなくていいことがたくさんあるんだよ」
カズは出ていこうとするが
「残念だよ…君は私に負けると思っているんだね?」
カズはオオカミの言葉に反応する
「どういう事だ…てめえ…」
「君は私に負けると思っているから断るのだろう?負け犬になりたくないから…違うかい?」
「上等だ…受けてやるよその勝負…覚悟しやがれイヌッコロッ!」
「そう来なくちゃ…ふふふ…」
こうしてカズVSオオカミのポーカー対決の火蓋が切って落とされた
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