第7話 因縁

「ククク…さてあいつはいつ来るかねぇ……」

男が呟くと

「ハハハ!ようやく来やがったなあ…トモカズ!」

不気味な笑みを浮かべる

カズはかばんに聞いた

「おい、もう疲れは取れたか?」

「あ、はい大丈夫です…ありがとうございます…」

カズはかばんを降ろすと木刀を男に向ける

「さっさとこの馬鹿騒ぎを止めさせてもらうぜ

「ククク…まだお前は木刀そんなもん振ってんのか」

男は…

「どうやらお互い馬鹿な事に変わりは無いらしいな」

木刀をカズに向ける

しかし…

「だが…まだ時期が早え…まだお前と殺りあうには早え…まあ楽しみはとっておくんだな」

カズは木刀で殴りかかるが

「おっと危ねえじゃねえか…」

躱されてしまう

「相変わらず喧嘩っ早いなお前は…止めてーならこの機械を止めなこいつを止めりゃあ祭りも終わりだ」

「て…てめえ…」

「ククク…早く止めねえと一番戦いたくないやつが来るぜ」

「一番…戦いたくないやつ…だと?」

「ククク…来やがったぜ」

カズが後ろを振り向くと


「ヒト…見つけた…」

サーバルが爪を構えていた

「チッ…めんどくせー事に……あいつ!どこ行きやがった!」

男はいつの間にか姿を消していた

カズは機械へ走る

「クソッ!どうやって止めればいいんだ!」

すると突然サーバルがカズに向け爪を振り下ろした

「みゃあッ!」

「やべッ!」

ドゴォ!

サーバルの顔面に木刀が飛んで来た

「みゃあああああ!!!」

「かばん…」

「間一髪…でしたね…サーバルちゃんは僕に任せてカズさんはそれを止めてください!」

「ふっ…まさか弟子に守られる日が来るとはな…任せたぞ…」

「はい…」


「やはりこの量を相手に1人は…厳しすぎましたかね?」

ゼロは膝をつき呟いた…

フレンズ達は動かなくなったゼロへ一斉に飛びかかる

しかし…

「まあ…以前の私ならの話ですがね」

ゼロの目が輝き始め…

「はあああああああああああ!!」

大剣で薙ぎ払った

「それでは第2ラウンドと洒落込みますか!!!」


「クソッ!」

ツチノコはトキに下駄を飛ばすが…

「あなた…手を抜いてるの?だけど裏切り者も始末するから私は本気で行くわよ?」

「勝手にしやがれ!」

ツチノコはジャンプする

「私は飛べるのよ?その程度じゃ届かないわよ」

「別に届かなくたっていいさ…また!!!!」

「え?」

トキが動きを止める

「今だ!」

「あ…」

ツチノコはトキに狙いを定め下駄を飛ばした

「ぐっ…」

トキは気絶しツチノコと共に落ちていく



「マジでわからねえ…どんな複雑な回路してんだよ…」

カズは機械を相手に苦戦していた


「カズさん!早くしてください!」

「みゃあ!みゃあ!」

(クソ…一体どうすれば…はっ!そうか!)

カズは木刀を構え…

「止めらないなら…壊すだけだ!」

木刀を思い切り振り下ろした

ガッシャアアン!

プス…プス…

機械からは煙が上がり…

「みゃ?あれ?私どうしてここに?」

「サーバルちゃん…サーバルちゃん!」

かばんがサーバルに抱きつく

「どうしたのかばんちゃん!」

「良かった…良かったよサーバルちゃん…」

「ふぅ…やれやれだぜ…」

カズは座り込んだ


その後山に集まったフレンズ全員に事情を話しカズ達はさばんなへ帰っていった



「止めらないならぶっ壊すか…相変わらず読めねえなあいつは…ククク…ハハハハハハハハ!」


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