新たな異世界へ レディ・ゴーッ!!
緑生い茂る山々が、色を変えては視覚で季節を感じれる時分、いかがおすごしでしょうか。
タカシです。
人間、疑問や問題を放り投げる事をするのは、余裕のない証拠なのか、それとも達観する事で心の平穏を取り戻そうとしている証左なのでしょうか。
兎にも角にも、幼女と女性が日本語を話しているという事に、疑問の念をいだきましたが、かなぐり捨てました。
厄病神がらみである事は、想像に難くありません。
そこで、二人の名前を聞き出してみたのですが、二人ともに何ともいえない回答を頂きました。
"けんたいさんじゅうさん"と"光魔法"という内容で。
固有名詞なのか敬称なのか呼称なのか、いえ、れっきとした名称ではあるのでしょうが・・・実際、何ともいえなくなるという体験をしました。
想定はできる範囲でもあるのですが、特に幼女の方が酷すぎるという印象にかられました。
なにせ、その言葉の意味としたら、多分、"検体"という名に数字の"三十三"が足されているという・・・
つまりは、そういう事なのでしょうか。
元があのクリーチャーであると想定はできますが、自分はそんな事に気付かないまま、かなりぞんざいな扱いをしていたと記憶しています。
にも関わらず、こちらにも笑顔で抱き着いてくる幼女をみてしまったら、とても心が痛かったです。
そうして、"そういう過去"を忘れてもらうという意味を含めた"新たな名前を決めてしまおう"と説明しました。
光魔法さんは特に反対意見もなく、"
その屈託のない感情に、心がとても痛かったです。
ただ、一緒に匂いを嗅いでるのは、やめて頂けたいなぁと。
そうして、光魔法さんは"レイ"と、幼女の方は"テール"としました。
光魔法さんはそのまま
が、二人共、レイとテールと呼びあっては、喜んでくれているみたいで、良かったと思います。
そうして、少なくともこれからの生活に関して、現代社会の知識を覚えてもらおうと、色々と教えていきました。
が、レイさん・・・いえ、レイの方といえばPCに腕そのものを突っ込んでは、映し出される画面がコロコロと切り替わっていき、色々と知識を吸収しているらしく、"ほぅほう・・・なるほど・・・"と言っていたりします。
ただ、どうみてもCUI画面で文字列が異様に流れていってるのはいかがなものかと
一方のテールといえば、レイの魔法(?)で衣服らしい姿恰好をしながら、定番ともいえる某教育番組に釘付けとなっていました。
ただ、一緒になって踊っているとき、尻尾群がみててあぶなっかしかったので床机を片しておきました。
こうしてみると、片方はほのぼの、片やSFなサイバー?そんな風に見える変な空間が出来上がってるのは気のせいだと思っておきます。
そうして、小腹がすいたなと時計をみるに夕刻になる頃合いになり、そろそろ夕食かと思い立っては冷蔵庫を開けてみるも、レトルト食材と少ない冷凍食品しかありません。
三人分には足りなさそうなので、二人の邪魔にならないように、静かに食材の買出しに出かけようと玄関を開けると・・・
その向こう側は一面の花畑でした。
敬具
追伸
玄関の扉を閉め、背後を確認するも自分の部屋(賃貸)でした。
ふたたび玄関の扉を開けると、今度は薄暗い岩窟らしき場所。
もう一度、扉を閉めて再び開けると、今度はレンガ積みらしい廃墟が・・・
('A`):あー、今度はそういうパティーンで来たか・・・
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