EP2:底版いせかいファンタジー
共に在れ・・・
拝啓
白銀の大地が少なくなり、その下の大地から新たな芽生えが生まれ始めてくる時分、いかがお過ごしでしょうか?
タカシです。
とりあえず、お布団における事案から逃げるように、その場から静かに気付かれないように退散しては、コンビニへと出かけました。
その際、自分の部屋が間違っていないという確認作業を行いましたが、間違ってもおらず、そのまま同じ部屋という事でした。
記憶をたどって行きつく先といえば、厄病神がもたらした内容か、はたまた最後にみたクリーチャーなのだろうとは想像の範囲ででてきます。
ですが、どこからどうみても、あの生物を愚弄しているともいえる多種多様な形容しがたい姿のクリーチャーには到底見えない容姿というのには、何か納得ができかねます。
そんな事を考えながらも、とりあえず裸のままじゃ不味いよな・・・と、代わりになる物を買いにコンビニへと赴きました。
途中、コンビニの店舗の大きな駐車場に入って来るトラックを視界にとらえたため、嫌なことを思い出しました。
昨今、トラックがフラグ的な要素を持っている物が多く、その為、アレじゃないよな?違うよな?と、トラックへ警戒を強める事にしましたが、遠くの位置に何事もなく停車したトラックを見ては、率直なところ安心してしまいました。
そうして、入り口前のハイブリッドな乗用車を避けてから入店しようとうとした時、背後から強い衝撃が走り・・・そこからの記憶がありませんでした。
・・・・・・
・・・
次に意識が覚醒したのは、カビくさい古ぼけた建屋の中でした。
人間、三度目となると慣れてしまうのでしょうか。
"またか・・・"という認識しか出てきませんでした。
そして自分が置かれている状況の確認を冷静にしてしまっています。
一筋の光が差し込んでくる先を見据えると、そこにはステンドグラスがあり、その真下には、とても荘厳そうな人物像が置かれています。
ほかには、先ほどの像の周囲も、元は何かしらの装飾が施されてあったかの様な部分があり、自身の周囲には、朽ちてはいるものの長椅子が並べられてありました。
どこからどうみても、西洋風の教会の聖堂の様にしか見えません。
よくありそうな魔法陣?的な物も見あたりませんし、現地人がいる様にも見受けられません。
何しろ、あたりはそのどれもが朽ちかけており、崩れかけた壁からも光が差し込み、整備なりされずに幾日かが過ぎていることを如実に語っています。
こうなると、この教会と思しき場所の関係者がいる様にも見えません。
これはどういう事なのかと考えてみても、結局のところ、厄病神の仕業が影響しているとしか思えません。
今回も、
敬具
追伸
灰色の神様が言っていた不思議な力の事を思い出し、
たしか、周囲の状況を感知できるとかもあったよなぁ・・・と、
宇宙の戦争みたいに心を落ち着かせては瞑想して探ってみました。
そんな上手い話しがあるわけでもなく、なかなかそう上手くいきませんでした。
そんなおり、ふと、そういえばあの子供はどうなったのか?と考えたら
いきなり例の裸の子供が、お布団の中で丸まって眠っている姿が見えました。
色々な種類の14、5本の尻尾と、アレが付いていないとわかる角度で。
('A`;):チガウ!断じて違う!!オレはそういう趣味じゃない!!!
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