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 拝啓


 朝駆け時に、雨露や吐息が白く変化していく様を、視覚で感じては、その寒さを肌で実感する季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?



 タカシです。



 鉄の檻という囲いになっている猫車(一輪車ともいう)に乗せられ、連れていかれた場所というと、集落らしき所へとたどり着きました。



 道中にあった渓谷を、空を飛んで飛び越えていたのは気にしないでおきます。

 


 そうして、一つの建物らしきところに入っては、猫車から降ろされたかと思えば、あの、定番であろう光る指先を出されてきました。



 コレはアレかな?こちらも指先をあてるべきかな?と思ったりしていたのですが、そういう訳でもなく、眉間にグイグイと押し当ててきていました。



 ちょっと痛かった印象がありましたが、相手の声が聞こえてきた驚きで上書きされました。



 その聞こえてきた声の内容といえば「私は、貴官を保護するようにと命令を承っている」という事でした。

 あと、何気に声がすごくダンディだったのが印象的でした。



 その後も「化け物を確認している。貴官の安全を確保するために、簡易的ではあるが、一時的に拘束を行った事については、謝罪を述べさせてもらう」「食事を準備しよう。まともな食事にありつけていないと聞く。だが、大した振る舞いができない事を先に謝っておく」などなど、流暢に淡々と話されては行動を処理されていきました。




 

 その行動のどれもが、とてもキビキビとしており、どうみても軍人然としているというか、よく訓練されている兵士とでもいうか、そんな印象を受けます。




 ただ、説明を受ける度に眉間を突かれなければ、なお良かったのですが・・・




 そういえば、よくよく考えたら、宇宙船に乗ってやってくる人といえば、それなりのエリートなのではなかろうか?という事を考えたりできる余裕ができてきました。




 歓待を受ける様な形で、時間が過ぎ去っていった頃合いに「クライアントが面会を求めているが、構わないだろうか?」という話となり、クライアントと呼ばれている人と面会する形になりました。




 クライアント様、どこからどうみても灰色の人でした。




 どこから何を言えばいいのか分かりませんが、とりあえずは言葉・・・というよりも、非接触による念話?による意思疎通は可能でした。

 こちらは、すごく甲高い声でしたが・・・



 そして、話された説明を聞くに、やはりこの世界の神様という事でした。




 そうして、この世界に自分が来た経緯と、その状況を説明されましたが・・・疫病神が一枚どころか、二枚に三枚と噛みこんでいるのではないのか?という具合に、余計な事をしてくれている事だけは理解しました。



 とにかく異世界転移しやすいというか、検索に引っかかりやすい体質?みたいな物が、自分という存在事象に"タグ"として埋め込んでいたとか何とか。


 そうして、説明を受ければ受けるほど、さらに余計な事をしやがる存在だったと確定されていきます。



 なにしろ、タグ云々は埋め込まれては固定化してしまっているため、どうしようもできない。


 カモフラージュするために、衝撃スキルすらも、世界側の管理設定ではなく、自分自身の存在事象に埋め込まれていたりする。



 そして、それらの中で絡み合う形で周到に隠されていた、と。



 どうにかならないのでしょうか?という事を伝えてはみたのですが、スパゲッティコード状態になっているためと、ダミーとして幾つかに分散されていたりと、そう簡単にはいかないとも





 やはり、アイツは疫病神だったようです。





 ただ、フォローするかのように話された"帰還する方法"は簡単らしく、転移機械と術式を併用すれば、いともたやすく行えるからという話が出た時には、すぐさまに食いつきました。



 ただ、一緒に"君のフォースは素晴らしい"と仰られてもおり、"しばらくこの世界でフォースを鍛えないか?"と勧誘も受けました。


 しかし、そういうのはもう結構です、とにかくおウチに返してと、辞退させていただきました。



 "もったいない…ああ、もったいない…こんなに純粋で良いフォースを持っているのに…ああ、もったいない…"という言葉を、何度も何度も脳裏に響かせるのをやめてほしかったです。




 そうして、少し開けた場所に、何やら陣?機械?みたいなのをセッティングして、その中心に立っていてほしいという事で、従うようにその場所に立っては、帰還装置?が発動して、まばゆい光に包まれていきました。





 その瞬間、クリーチャーの顔が目の前にあった様な気がしないでもなかったと記憶していました。






                               敬具




追伸

 目が覚めた時、いつもの部屋の天井でいつものお布団の中でした。

 ですが、お布団が異様にモコモコしてる事に気づきました。

 モコモコの原因が何かと布団をめくると、

 沢山の尻尾らしきものがついてる全裸の子供が、

 丸々まってはスースーと寝息をたてながら眠っていま…………





('A`;):エッ?事案?コレ事案、案件ダヨネ?タイーホ案件?エッ?


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