('A`):これ、何ていうイジメ?ご褒美でもネーよ……

拝啓


 肌に感じる空気という装いが一層冷たく感じられ、

 景色が白く彩られる時節、いかがお過ごしでしょうか?





 タカシです。






 進展がありました。






 悪い方向に。



 それは管理神様宛の手紙という代物でとどきました。

 差出人は厄病……創世神だそうですが"嫌な予想"を強く感じてしまいます。



 そうして、管理神様が読み上げた内容をオブラートに包んだ内容で要約?意訳?すると……





"ごっめーん、ひさかた過ぎてやり方ド忘れしてテキトーに設定しちゃった(テヘペロ、

 判定基準の所、書き換えとくねー"




 という、本当の内容は、もっとフランクすぎて陽キャ的な代物で理解するのにも少し頭をひねる必要がある代物でした。






 なお、管理神様が読み上げた後、笑顔で握りつぶして光の粒子になっていたのは見なかったことにします。



 とりあえず、管理神様と御使い様のお二方の確認作業により、"対象に対して攻撃と判定された時"というシステム?理?の条件判定部分が"想定した対象に対して攻撃の意図、意思があると、見做みなした時"という内容に変わっていました。



 判定基準をシステムに判断させるのではなく、自身にゆだねられたために、多少なりとも進展しているようにみえます。





 みえますが……





 どう見ても、さらに厄介な事にしてくれてます。





 物理的な実行トリガー部分が、なくなっておりやがります。

 バカなの?アホなの?





 さすが厄病神クソ野郎です。


 確認の為に、実際にどういう風に変わったのか調べてみようとなりましたが、もう結果がわかってしまっていました。





 標的を視界にいれ、攻撃を行ったをします。












 みごとに弾け飛びました。











 正直、この結果に""です。



 判定基準が物理的な行動を伴っていたので、はっきりしていた前より、物理トリガーがまったくなくなってしまい、さらに悪化しています。





 なにせ、したら、こうなるという事は想定はしていましたが、実際に起こるとシャレになっていません。




 管理神様も疲れた表情をしながら、"この内容だと、そう思考しただけで実行されるよね……"と。



 つまり、何か対象に攻撃的なイメージ(例えば、"切りつける"とか"傷をつける"など)を妄想や想像を行っただけで、その対象を爆発四散させてしまいます。



 他にも気になったので、ためしに置いてあった食料を対象に包丁で切り付けて調理するイメージを……やっぱり遠くの置き場で爆発四散していました。



 包丁、つまり刃物で切り付けるという行為を妄想範囲で認識できたら、近くになてもなるんじゃないかなぁと思っていましたが、想定通りすぎて何も言えません。





 さらに言えば、実際に包丁などの武器?になる類の物を手に持って、相手に向かった瞬間に……





 もっといえば、相手に向かわなくても、武器を持ってイメージした途端に、イメージした対象が爆発四散になってしまいます。







 ここまで来たら、最悪中の最悪が想定できたので口頭で確認をしておきます。







 管理神様に聞きました。







 "を持ったらどうなりますか?"と。





 二人とも、特に管理神様の方はさらに青ざめて"やめてね?絶対やめてね?"と繰り返しておられました。


 そして、"ここまで来たら、もう洒落にもなってないから直談判してくる"と言っては、言葉には表せにくい、とてもすごい形相で去られて行かれました。



 "今回ばかりは殴ってきてやる……"など、物騒な事も仰られていたようですが、聞かなかったことにしておきます。







 それでは、就寝時にはくれぐれも風邪などに注意をし、健康管理には十分注意していただくよう、よろしくお願い申し上げます。


                                   敬具






追伸

 御使い(女性)の方が残られ、食事事情は多少改善されました。

 なお、私の視界範囲には入られないようにされているようですが……

 避けに避け続けられる行為というものは、結構、堪えるものだなと思いました。


 そんな精神的なストレス発散方法として、厄病神という存在をチェーンソーでぶった切るイメージトレーニングで解消しておきます。






('A`):これ、何ていうイジメ?ご褒美でもネーよ……


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る