第二話〜幕間3〜

影裏:いやー、厄いね!

春見:厄いね〜厄くしてる節はあるが。

影裏:だみGMのシナリオは本当に厄い(笑)

春見:本当にね。おかげでシリアスし放題ですよ。

影裏:まったくだ。



えるみん:ホントにシリアスだよね、このキャンペーン。なんていうか、重いよねー、全体的に雰囲気がさ。

だみ:まあ、俺がそういう雰囲気が好きっていうのも理由よな。

えるみん:そういえばさー、このセッションのボスって結局誰なのー? 序盤は薬島さんの流れだったけどさ、今調べたのは千夏ちゃんじゃないー?

だみ:ボスが誰かはちょっと言えないかな、まだ途中だし(笑)

 でも序盤と今とで流れが違う理由は説明してもいいよ。

えるみん:あ! やっぱり流れ違ったんだー! どうりでー!


 いや待て、えるみんよ。今なんて言った。お前、流れが違うことには気付いてたんじゃなかったんかい!?


だみ:あー、うん。そうなんだよ。事前に話した通り、このセッションはマルチシナリオなんだ。ルートによってボスが変わる仕組みになってるのさ。

えるみん:え? ……あー、そういえば言ってたねー、そんなこと!


 あ。コイツ完璧に忘れてて思い出せなかった奴だな。適当に合わせただろ。


だみ:まあそんな理由で序盤と今とで流れが違うんだ。

えるみん:ふーん? あ、ほら続きー! 早く早くー!


 この女、今の説明ちゃんと聞いてたか?

 そこはかとない脱力感に見舞われながら、セッションに戻っていく。

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