第26話 神出鬼没

 「これで主要な幹線道路は押さえましたね」


 ニアは地図を見ながら呟いた。

 エルキュールの命令を受けたニアはすぐさま動き、テリポル市からチェルダ市へと延びる幹線道路の関所を占領した。


 全ての関所と道路を押さえるのに掛かった日数はたったの二日と半日である。

 命令を受けた翌日の早朝から動き始め……

 結果、砂漠越えを開始してから六日目の正午までにはチェルダ市とテリポル市間の幹線道路を封鎖することに成功した。

 

 ニアの独立遊撃部隊は「馬に乗れる歩兵」といえる代物だ。

 その機動力は騎兵と同等で、一日に七十キロの進軍が可能である。

 騎乗戦闘も当然熟せる上に、下馬しての歩兵としての戦いも、攻城戦も可能である。


 迅速に動くには騎兵が、関所を落とすには攻城戦の技術が、そして落とした関所を守るには歩兵でなければならないが……

 

 ニアの独立遊撃部隊はそのすべてが可能である。

 故にエルキュールはニアにこの役目を課したのだ。


 「ニア将軍! 皇帝陛下から早馬が……」

 「本当ですか!」


 ニアは大喜びでエルキュールからの書状を運んできた兵士と顔を合わせ、そしてその書状を強引に奪った。

 そして中を開き、うっとりとした表情を浮かべる。


 「くんくん……陛下の匂いがします……」


 その書状にはエルキュールが二日前、テリポルの戦いで勝利したことが記されていた。

 そして命令した通りの任務を続行するように、と書かれていた。


 「分かりました。今から陛下にすべての関所を封じたことを伝えるお手紙を書きますから、少し待ってください。まあ……あなたが迷わずここに来たということは、もうすでに陛下は私が成功することを予想していた、ということでしょうけど」


 ニアはまだエルキュールに作戦の成功を伝えていない。

 それなのに早馬がこの関所に迷わず来たということは、ニアがこの時間にはすでにこの関所にいるだろうということを予想していたことを意味する。


 「陛下……必ずや任務、遂行してみせます!」

 

 ニアはギュッと拳を握りしめた。








 ニアが拳をギュッと、握りしめたその頃……

 チェルダ王国の首都、チェルダ市の王宮は大混乱に陥っていた。


 「バカな! レムリア軍はイアソンが拘束しているはずだし、海上からの攻撃への備えも万全だったはず! ど、どこから現れたというのだ!!」


 ヒルデリック二世は声を荒げて、立ち上がった。

 一方、そんなヒルデリック二世とテーブルを挟んで向かい側にいるソニアは呆然とした表情を浮かべている。


 「さ、砂漠です……」


 ソニアは小さな声で呟いた。

 ヒルデリック二世はソニアに聞き返す。


 「砂漠?」

 「は、はい……海も、陸も、陽動です。敵の狙いは最初から砂漠越えにより戦略的奇襲……ああ、もう少し早く私が気付いていれば!!」


 ソニアは悔しそうに机へ、拳を叩きつけた。

 そして立ち上がり、ヒルデリック二世に言う。


 「陛下! 今すぐ、援軍を出しましょう! チェルダ守備軍には六〇〇〇〇の兵力があります。まだ集まりきってはおらず、実質五〇〇〇〇ですが……そこから二〇〇〇〇ほど割いてテリポル市に向かわせれば、逆にレムリア軍を一網打尽にできるはずです!」


 これはピンチでもあるが、チャンスでもある。

 と、ソニアは主張した。


 一方ヒルデリック二世は少し考えてから、レムリア軍のテリポル市襲撃を伝えた兵士に尋ねる。


 「本当にレムリア軍は砂漠を越えてきたのか?」

 「……そうとしか考えられません。しかし、情報によってはレムリア軍ではなく、バルバル族の襲撃である、とも」


 少なくとも自分はただの兵士なので判断はできない。

 ただ、自分に与えられた役割は「レムリア軍と思しき・・・軍隊が、砂漠を越えてテリポル市の近郊に現れた。その数はおよそ三〇〇〇〇である」ということを王であるあなたに伝えることだ。


 と答える。


 「本当に約三〇〇〇〇なのだな?」

 「はい、陛下。私は三〇〇〇〇と伝えるように、とカーマイン将軍から命を受けました」


 兵士は頷いた。

 

 「ソニア、一先ず……軍議を行う。今は情報が混乱していて、判断ができない」

 「そんな! こうしている間にテリポル市が落ちたらどうするのですか!」

 「テリポル市を守るのはカーマイン将軍五〇〇〇〇。敵兵力が三〇〇〇〇であるならば、そう容易く突破されない」


 実はもうすでにカーマインは敗北し、その軍勢は一〇〇〇〇にまで減少しているのだが……

 その情報は未だ、ヒルデリック二世のところへは届いていなかった。


 「しかし……」


 ソニアは不満そうではあるが……

 しかしヒルデリック二世の言う通り、情報が不足しているこの状況下では下手に動けない。


 しぶしぶ……という表情でソニアは頷いた。







 それからしばらくして、軍議が開かれた。

 

 「今すぐにでも、援軍を出すべきです!! テリポル市の陥落はテリポルタニア地方の喪失を意味します!」


 そう声高に主張するのはソニアである。

 また、カーマインの派閥の将軍たちも同様に主張する。


 実際のところ(ソニアを除けば)カーマイン派の将軍たちの多くはテリポルタニア地方の心配はあまりしていなかった。

 ここはホアメルの支持基盤であり……失ったところでカーマインにとっての損失にはならない。

  

 しかしもしカーマインが敗北するようなことになれば、それはカーマインの失態となってしまう可能性がある上に……

 もしもカーマインが討ち取られる、もしくは捕虜として捕らえられることになれば一大事だ。


 故に彼らはテリポル市へ、援軍を出すべきであると主張している。


 「まだ判断するのは早いでしょう。もう少し、情報が届いてからでも遅くはありません」


 そう主張するのはホアメルとその派閥である。

 ホアメルにとってテリポルタニア地方は重要な支持基盤ではあるが……


 今はまだ、テリポル市に三〇〇〇〇のレムリア軍が出現しただけである。

 今すぐにテリポルタニア地方が脅かされるわけではない。


 実は現在、テリポルタニア地方にはマシニッサ率いるバルバル族シュイエン氏族が攻撃を仕掛けており、脅かされている最中ではあるが……


 その情報はまだ王宮へ届いていなかった。


 (カーマイン将軍が敗北した後でも、援軍を送るのは遅くはない。いや、むしろその方が好都合)


 ホアメルは内心でほくそ笑んだ。

 カーマインが敗北すれば、カーマインの政治的発言力は減少する。


 それはホアメルにとって、好都合なことだ。


 (っく、こいつら……こんな時に政争をしているのか!)


 ソニアは内心で怒り狂いながら……

 それをできるだけ表情には出さず、しかし怒りそのものは隠せない様子で、机を強く叩いた。


 「情報を待っていては、対応が後手に回ります。もしかしたら明日にでも、テリポル市が陥落するかもしれないのですよ!」

 「……大げさでしょう。敵兵はたった三〇〇〇〇でしょう?」

 「敵将はレムリア皇帝ですよ!!」


 あの名将と名高いエルキュール一世ならば……

 三〇〇〇〇と五〇〇〇〇の兵力差など、どれほど役に立つか。


 と、ソニアは主張した。


 しかしホアメルは首を横に振った。


 「あり得ません。レムリア皇帝自ら、危険な砂漠越えをすると? 確かにレムリア皇帝が軍を率いてやってきたという情報もありますが……誤りでしょう」


 「危険だからこそ、皇帝自ら軍を率いてくるのでしょう!」


 ソニアがそう主張するが……

 それはいまいちホアメルとヒルデリック二世の共感を得ることはできなかった。


 根本的に価値観が違うのだ。


 「そもそも敵がレムリア軍であるかどうかも怪しい。レムリアの軍旗を掲げた、バルバル族というのが実際のところではないですか? 砂漠越えなど不可能です」


 ホアメルの主張ももっともである。

 レムリア軍が直接砂漠を越えてくる可能性と、バルバル族がレムリア軍の軍旗を掲げて侵攻してくる可能性では、後者の方が遥かに現実的だ。


 「そもそもチェルダ守備軍が軍を引き抜きテリポル市へと送れば……その分、チェルダ市の防衛能力が低下します。それがレムリア軍、もしくはバルバル族の目的である可能性もあるでしょう」


 「っく……」


 ソニアは反論することができず、口を噤んだ。

 しかしそれでも納得はしていないのか、ソニアはホアメルを睨みつけた。


 ホアメルはソニアから目を反らし、ヒルデリック二世の方を向いた。


 「……ふむ、ソニアたちの主張もよくわかる。余もカーマインのことは心配だが……しかしここでむやみに動けば、むしろ敵の思うつぼとなる可能性がある。まずは情報を集め、その真偽を把握してからでも遅くはない」


 ヒルデリック二世はそう結論付けた。

 つまりカーマインへの、テリポル市への援軍は後回しである。


 ソニアは悔しそうに拳を握りしめた。








 それから連日のように軍議は開かれた。

 そしてそこでは連日のようにソニアとホアメルが舌戦を繰り広げ、ヒルデリック二世がそれを諫めていた。


 そして五回目の軍議……つまり最初の軍議が開かれてから四日後。

 エルキュールが砂漠越えをしてから、十日目。


 いつものように軍議が開かれ、何の進展もない議論をしていると……

 新たな二つの情報が齎された。


 一つは敵将――おそらくニア・ルカリオス――によって、四日前(つまり最初の軍議を開いた日)からチェルダ市とテリポル市間の幹線道路が封鎖されていて、物資及び情報のやり取りが不可能になっている、ということ。


 もう一つは敵将――おそらくジェベ――が二日前にイフリキア地方に出現し、イフリキア地方で破壊活動や略奪をしているということだ。

 

 この二つの情報を、ソニアとホアメルはそれぞれ真逆に解釈した。


 「だから援軍を送るべきである、と言ったのです! 情報が封鎖されている時点で、もはやここでいくら待っていてもテリポル市の情報はここへ届けられません。今からでも遅くはありません。援軍を送り、敵による道路の封鎖を解除するべきです!」


 一方ホアメルは首を大きく横に振った。


 「とんでもない! 敵はイフリキア地方に攻め込んできているのです。敵の狙いが我が国の中枢部、イフリキア地方……すなわちこの首都チェルダ市であることは明確! 敵の誘いに乗り、援軍を出せばイフリキア地方を守り切れません!」


 ソニアはバン! と強く机を叩いた。


 「敵将、ジェベの軍勢は約三〇〇〇から四〇〇〇程度。大した数ではありません!」


 「大した数ではなくとも、この首都に迫ってきているのです! それに数が少ないと言えば、テリポル市に迫っているというレムリア軍もたった三〇〇〇〇。一方、カーマイン将軍の率いる軍勢は五〇〇〇〇……」


 「それは何日前の話ですか!!!」


 ソニアの怒鳴り声が会議場に響き渡る。

 ホアメルだけでなく、ヒルデリック二世やカーマイン派の将軍たちもギョッとした表情を浮かべた。


 これにはさすがのソニアも不味いと思ったのか、ヒルデリック二世の方へ向き直り、声を荒げたことを謝罪した。

 しかし発言を撤回するつもりはないらしく、さらに言葉を続ける。


 「お父様の……カーマイン将軍の軍が健在であれば、道路が封鎖されることなどあり得ません! されていたとしても、多少の情報がこちらに届くはず! それがあれから四日間、レムリア軍がテリポル市へ迫った時から数えて七日間、何の情報もないのですよ? これはあまりにも異常です!」


 ソニアは暗にカーマインが敗北をし、最悪テリポル市が陥落している可能性を示した。

 これにようやく事態の深刻さに気付いたホアメルの顔が青くなる。


 カーマインの敗北はホアメルにとって喜ばしいことだが……

 それがテリポル市陥落、そしてテリポルタニア地方の失陥に繋がるほどの大事となれば、逆にテリポルタニア地方に支持基盤を持つホアメルからすれば一大事である。


 「我々がやるべきことは三つ。まずは封鎖を解除すること、もう一つはイフリキア地方を襲撃しているレムリア軍を排除すること、そしてテリポル市への援軍を送ることです」


 ソニアはヒルデリック二世をじっと見つめて言った。

 ホアメルは……何も言わず、口を噤んでいる。

 暗にソニアの意見に賛同を示しているのだ。


 「確かにソニアの言う通りだ。では、まずはチェルダ守備軍から軍を割き、封鎖の解除とイフリキア地方に侵入したレムリア軍の排除を行おう。その後、情報を集めてテリポル市へ援軍を……」


 「陛下!」


 ソニアはヒルデリック二世の言葉を遮った。

 これにはヒルデリック二世も、驚きで目を見開く。


 「ご無礼を、お許しください。しかし……情報を集めてから、援軍を送っては遅いのです! 封鎖の解除と援軍は同時、つまり最低でも一〇〇〇〇から二〇〇〇〇の、機動力に長けた部隊をテリポル市へ送るべきです!」


 それだけの大群であれば、レムリア軍の小細工など一撃で粉砕できる。

 封鎖を解除したのちに、そのままテリポル市への援軍に向かえばいいとソニアは主張した。


 「いや……しかし、手薄のチェルダ市をレムリア軍か、バルバル族が襲撃する恐れがあるのではないか?」


 「それはあり得ません、陛下。確かにイフリキア地方の南に広がる砂漠地帯はバルバル族の領域ですが……そこは現在、レムリアと共謀していると思われるシュイエン氏族とは異なる部族の領域です」


 シュイエン氏族の支配するフェザーン地方は、レムリア帝国ミスル属州の南方から、テリポルタニア地方の南方まで。

 イフリキア地方の南は別の部族の支配領域である。


 よって、レムリア軍、またはバルバル族が大規模な軍隊を砂漠の向こう側からイフリキア地方、そしてチェルダ市へと送ってくる可能性は低い。


 「だが彼らもレムリアと同盟を結んでいる可能性もあるのではないか?」

 「それは……」


 さすがのソニアも、そこまでは決して否定できなかった。

 そしてヒルデリック二世はホアメルに尋ねる。


 「ホアメル、カーマイン将軍の率いる五〇〇〇〇が、レムリア軍三〇〇〇〇に敗北する可能性は低い。それがお前の考えであったな?」

 

 「え!? あ、はい……」


 もうすでに考えを改めているホアメルだが……

 先日から、少し前までの自分の意見を簡単に捨てきることも、否定することもできなかった。

 それは自分が間違っていることを認める行為だからだ。


 「ならばテリポル市が落ちている可能性も、カーマイン将軍が敗北している可能性も低い。むしろ下手に軍を動かし、チェルダ市とイフリキア地方の防衛能力を低下させることの方が危険ではないか」


 そんなホアメルの心変わりに気付いていないのか、ヒルデリック二世はそう結論付けた。

 ソニアはそんなヒルデリック二世の言葉を聞きながら、唇を噛み締めた。


 (この、臆病者め……)


 ヒルデリック二世がチェルダ守備軍を割いて、テリポル市への援軍を送りたがらない理由は三つある。


 一つはホアメルと同様に、今までの自分の判断が誤りであったことを認めたくないため。

 それも自分より年下の、苦手に思っている少女による指摘である。

 心情的に、そう簡単に覆すことはできない。


 もう一つは送った援軍が無駄になる可能性があるからだ。

 もし援軍に意味がなかった場合、それはヒルデリック二世の判断ミスということになる。


 最後の一つは、純粋にチェルダ守備軍を割くことによってチェルダ市が、つまり自分の身が危うくなることを恐れているからだ。

 少数とはいえ、レムリア軍が首都圏であるイフリキア地方に侵入しているのだ。


 レムリア軍か、バルバル族……敵の援軍が来ないとも限らない。


 「確か……道路を封鎖している敵軍も、イフリキア地方に侵入している敵軍もそれぞれ四〇〇〇程度なのだろう? 前者はおそらく分散していることを考えれば、五〇〇〇もあれば事足りる。後者は一〇〇〇〇で対応する。合計一五〇〇〇をチェルダ守備軍より割こう」


 合計六〇〇〇〇のチェルダ守備軍から、一五〇〇〇。

 それが今のところ、ヒルデリック二世にとって心理的に許せる最大のラインであった。


 ヒルデリック二世は砂漠の向こうから来る恐れがある、レムリア軍、またはバルバル族の軍勢に怯えているのだ。


 「では、これで軍議はお終いだ。早急に軍の再編成に取り掛かれ」


 ヒルデリック二世はそう言って、早々に退席してしまった。

 残された群臣たちは顔を見合わせる。


 「……どうするつもりですか、ホアメル大臣」


 ソニアは青い顔のホアメルを責めるように言った。

 ホアメルは苦々しい顔を浮かべる。


 「どうするもこうも、陛下の決定です」


 ホアメルはそれ以外、何も言うことができなかった。






 幸いにも、軍の再編成そのものは一日で終了した。

 しかし……再編成と同時にもたらされたその情報は、チェルダ王国の王宮をさらに混乱させた。


 それはジェベ率いる、イフリキア地方を荒らしているレムリア軍の動向であった。


 昨日もたらされた情報は、昨日から二日前(つまり現在から三日前)の時点でレムリア軍はチェルダ市から五百キロの地点を略奪して回っている……というものであった。


 しかし……その日、もたらされた情報によると、現在から二日前の時点でレムリア軍はチェルダ市から四百キロの地点を略奪している……というものであった。


 そして……現在から二日前の時点で四百キロの地点を略奪していた。

 その進軍速度は一日に百キロ。

 つまり現在では……首都から二百キロ離れた地点で暴れまわっているということを意味する。


 そしてその翌日、チェルダ守備軍から二つの別動隊……それぞれ一〇〇〇〇と五〇〇〇の兵が首都を発とうとした頃。


 ジェベ軍が昨日の時点で二百キロの地点を略奪して回っていた、という情報が伝えられ……

 それから数時間後、今日の早朝の時点で首都から百五十キロの地点を略奪していたということが伝えられた。


 それの意味することは……

 イフリキア地方に侵攻しているレムリア軍の進軍速度が、一日百キロという驚異的な数値であるということ。

 そして明日にはこのチェルダ市近郊に出現する可能性がある、ということであった。

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