登場国家紹介

登場人物及び国家紹介(三章の国家も含む)


国家


名称:国の名前

首都:首都は首都

総合国力:総合的な国力(二章終了時でのレムリア帝国を10とする)

軍事力:上に同じくレムリア帝国を10とする

経済力:貨幣経済の浸透具合。上に同じく

生産力:農業鉱業など。上に同じく。

政治的安定性:二章終了時。

レムリア帝国との友好度:二章終了時。


統治制度:中央集権、封建制、君主制、共和制など

主義:資本主義、共産主義などの国家理念

支配民族:何人とか、そういうの

言語:公用語。複数あるならば複数記す。

国教:国の中心とする宗教

君主:現在の君主

人口:二章終了時

国体変遷:ブルボン朝→第一共和政→第一帝政→復古王政など

具体的な歴史・概要:上記で書き切れないこと







名称:レムリア帝国

首都:ノヴァ・レムリア……人口七十万。湾岸都市。

総合国力:10

軍事力:10

経済力:10

生産力:10

政治的安定性:非常に安定している

レムリア帝国との友好度:


統治制度:専制君主制・中央集権・官僚制・侵略型長耳族エルフ国家

主義:長耳族エルフ至上主義

支配民族:純潔長耳族ハイ・エルフ

言語:第一公用語……レムリア語。第二公用語……キリス語。

国教:メシア教正統主義

君主:エルキュール・ユリアノス

人口:二千万

国体変遷:王政→共和政→帝政(ユリアノス朝)

具体的な歴史・概要:主人公の国。侵略型長耳族エルフ国家とは何ぞやとはあとで解説する。具体的な歴史に関しては作中で語られている通り。モデルはビザンツ(ローマ帝国)。領土的には現在の中東地域への比重が重いので、ぶっちゃけほぼ中東の国である。支配民族は長耳族エルフだが少数。もっとも数が多いのは人族ヒューマンであり、二番目は獣人族ワービースト。他民族国家であり、過半数を占める民族種族は存在しない。ちなみに肌の色のヒエラルキーは黄色(モンゴロイドとかではなく南欧系の色)、濃い黄色(中東系)、黒色(ネグロイド系)、白(北欧系)、黄色人種(遊牧民)の順番。濃い黄色と黒色、黒色と白の間には大きな壁がある。

身分は大きく分けて皇帝と自由民と奴隷に分けられ、自由民は貴族と平民に分けられる。

貴族と平民の身分差はあまりない。どちらかというと貴族だから偉いのではなく、偉い人のことを貴族と呼んでいる。

イメージ的には皇帝と貴族の間に越えられない壁があり、貴族と平民は流動的で、平民と奴隷の間に越えられない壁がある感じ。


尚、名前の由来はローマ→ロマリア→レムリア




名称:ファールス王国

首都:クルテリフォン……人口六十万。大河に隣接。

総合国力:13

軍事力:15

経済力:10

生産力:12

政治的安定性:安定している

レムリア帝国との友好度:敵対的


統治制度:君主制・中央集権と封建制の併用・官僚制・侵略型長耳族エルフ国家

主義:長耳族エルフ至上主義

支配民族:純潔長耳族ハイ・エルフ

言語:第一公用語……ファールス語。第二公用語……キリス語。

国教:聖火教

君主:ササン八世

人口:二千五百万

国体変遷:アルシャーク朝→アカイメネス朝

具体的な歴史・概要:作中に於いて唯一レムリア帝国を超える国力を持つ大国。といってもそこまで大きな違いがあるわけでもないが。現代で言うなればイラクからアフガニスタン、パキスタン辺りまでを領土とする。国土の多くは砂漠……のように見えるが、割と農地は広く肥えている。肥沃な三日月地帯の一部を押さえているのだから当然か。広い草原で馬をたくさん飼えるのは軍事力に直結している。何だかんだでインドや中国辺りとの交易路を直接押さえているのが大きい。とはいえその分遊牧民族と殴り合うことが多いので、特別立地が素晴らしいわけでもないが。

モデルは言うまでもなく、ササン朝ペルシア。

身分は王族、貴族、平民、奴隷に分けられる。そして平民は都市で暮らし商工業に従事する市民と自分で農地を持つ自作農、そして土地に隷属させる農奴の三種に分けられる。人口の大部分は農奴である。

農奴と奴隷どちらの方が偉いかといえば農奴なのだが五十歩百歩。というか都市で働いている奴隷と農奴ならば絶対に都市で働いている奴隷の方がリッチ。


名前の由来はイラン南部の歴史的地域名であるファールスから。パールス、パルスともいう。





名称:ハヤスタン王国

首都:エルシュタット。人口十五万

総合国力:2

軍事力:0

経済力:4

生産力:2

政治的安定性:安定している

レムリア帝国との友好度:敵対→友好


統治制度:封建制・融和型長耳族エルフ国家

主義:特にないが生き残るためには手段なんて選べるほど贅沢じゃないぞ主義

支配民族:長耳族エルフ

言語:第一公用語……ファールス語→レムリア語。第二公用語……ハヤスタン語。

国教:メシア教アレクティア派

君主:フラーテス三世

人口:二百万

国体変遷:古王国時代→アルシャーク朝

具体的な歴史・概要:モデルはアルメニア王国。レムリアとファールスという史上稀にみるほど不幸な土地を引き当てた国。もうどうしようもない。大国になるビジョンは皆無であり、中堅国になることすらも許されない。緩衝地帯として小国に甘んずるのが精一杯である。基本、レムリアと結んでファールスと戦うか、ファールスと結んでレムリアと戦うか、両方と戦って滅ぶかの三択しか選択肢がない。ちなみに軍事力を有していないのはファールスが許してくれなかったからである。だって裏切られたら面倒じゃん? いざとなったら捨てる駒、便利な道路扱いをされていた。そしてこれからもされ続ける。レムリアか、ファールスかの違いしかない。希望の星はルナリエである。

身分制度は王族、貴族、平民。ファールス王国からの輸入品だが、若干レムリア帝国の影響もみられる。


名前の由来はアルメニア人が自国を指す時の名称「ハヤスタン」


名称:ブルガロン王国

首都:定期的に変わる

総合国力:4

軍事力:8

経済力:3

生産力:3

政治的安定性:遊牧民による連合体。皇帝を自称。

レムリア帝国との友好度:敵対的


統治制度:氏族制、千戸制のようなものがある。融和型長耳族エルフ国家。

主義:お馬さん大好き

支配民族:長耳族エルフブルガロン人

言語:第一公用語……ブルガロン語。

国教:土着信仰

君主:

人口:三百五十万(遊牧民が百五十万、農耕民が二百万)

国体変遷:

具体的な歴史・概要:モデルはブルガリア。作者はブルガリアと聞くとヨーグルトよりも先に遊牧民が浮かぶ。まあ所謂ブルガリア帝国である。ただ作者はブルガリア人の風俗に詳しくないし、さすがのなろうでも(というかなろうだから)ブルガリア警察は存在しないと思うので、その辺は適当に行こうと思ってる。要するに遊牧民っぽければ良い。チャイナドレスでも着せようと思ってる。あれ、可愛いし。適当で良いのよ、適当で。

身分制度は支配者であるブルガロン人と被支配者であるその他民族の二つに大別されている。

そしてブルガロン人は貴族である長耳族エルフブルガロン人と平民であるブルガロン人の二つに分けられる。

 

名前の由来はブルガリア→ブルガロン

 



名称:フラーリング王国

首都:アルヘン。人口一万以下。

総合国力:5

軍事力:9

経済力:2

生産力:4

政治的安定性:やや安定している。

レムリア帝国との友好度:友好よりの中立。


統治制度:封建制度(但し諸侯の力は弱い)・爵位制度

主義:メシア教主義

支配民族:獣人族ワービースト、猫型の獅子族

言語:第一公用語……レムリア語。第二公用語……フラーリング語。

国教:メシア教正統主義

君主:ルートヴィッヒ一世

人口:五百万

国体変遷:フラーリング朝

具体的な歴史・概要:モデルはフランク王国。スーパード田舎国家なので経済力はゴミクズ。但しその分軍事力はレムリア帝国に肉薄する。ファールス王国が「国王が一定以上の強力な力を持ってれば封建制度でも中央集権国家の真似事ができる」を実践しているのに対して、フラーリング王国は「国王が弱くても諸侯の一つ一つがそれ以上に雑魚だったら実質国王が最高の諸侯だから中央集権国家の真似事ができる」を実践している。封建制度は未発達だが、爵位制度などを整備し始めているため直に完成する。なろうでは絶対に登場する爵位制度だが、この小説では爵位制度はフラーリング王国だけである。もっとも、まだ侯と伯しかないのだが。

身分制度は王族、貴族(騎士)、平民、奴隷。ファールス王国とあまり変わらない。ただ新興国家なので身分は割と緩く、まだ流動的なところがある。油断すると貴族から奴隷に真っ逆さま。


名前の由来はフランス+カロリング


名称:エデルナ王国

首都:エデルナ、人口二十五万

総合国力:5

軍事力:5

経済力:6

生産力:4

政治的安定性:やや不安定

レムリア帝国との友好度:友好的


統治制度:中央集権・氏族制度。封建制度併用

主義:他民族共存

支配民族:獣人族ワービースト

言語:第一公用語……レムリア語。

国教:メシア教西方派

君主:

人口:四百万

国体変遷:

具体的な歴史・概要:語るところはない。モデルは東ゴート王国。まだ荒れ果ててないので、割と国力は高い。


名前の由来はイタリアのラヴェンナ(東ゴート王国首都)。多分、千回くらい言えばエデルナになる。


名称:チェルダ王国

首都:チェルダ、人口五十万

総合国力:7

軍事力:7

経済力:7

生産力:7

政治的安定性:やや安定している

レムリア帝国との友好度:非常に敵対的


統治制度:中央集権・氏族制度・封建制度併用

主義:獣人族ワービースト至上主義

支配民族:犬型獣人族ワービースト

言語:第一公用語……チェルダ語。

国教:メシア教西方派

君主:ラウス一世

人口:六百万

国体変遷:

具体的な歴史・概要:モデルはヴァンダル王国。穀倉地帯であり、蛮族に全く荒らされなかった北アフリカ沿岸部を領土とするため国力は高い。また海軍も有している。


名前の由来はチュニス+カルタゴ(ヴァンダル王国の首都)。一万回も言えばチェルダになるはず。


名称:トレトゥム王国

首都:トレトゥム、人口二十万

総合国力:5

軍事力:5

経済力:6

生産力:4

政治的安定性:やや不安定

レムリア帝国との友好度:友好的


統治制度:中央集権・氏族制度・封建制度併用

主義:他民族共存

支配民族:獣人族ワービースト

言語:第一公用語……レムリア語。

国教:メシア教西方派

君主:

人口:四百万

国体変遷:

具体的な歴史・概要:モデルは西ゴート王国。正直あまり重要でもない国。


名前の由来はトレド(西ゴート首都)の旧名。


名称:黒突帝国

首都:移動する

総合国力:8

軍事力:18

経済力:7

生産力:7

政治的安定性:やや安定している

レムリア帝国との友好度:友好的


統治制度:部族連合・嫁入り型長耳族エルフ国家

主義:

支配民族:黒突人

言語:第一公用語……黒突語。

国教:土着宗教

君主:

人口:?????

国体変遷:

具体的な歴史・概要:モデルは突厥。軍事力ならば多分作中最強クラス。男も女も馬に乗れるので、騎兵の数は無尽蔵。しかも交易路を押さえているので経済力も何気に高い。ファールス王国の天敵。幸いレムリアとは接していない。勝つには持久戦に持ち込むしかないが、まずレムリアとファールスの国力では体力切れになるので撃退が精々。この時代、遊牧民はやはり最強。遊牧民とガチバトルできるのは黄河長江チートを持つ中華様くらいである。まあそれでも勝ち切るのは難しいのだが。


名前の由来は突厥から。確か黒羊朝とか白羊朝とかいう、トルコ系遊牧民の国があったなーと思い返し、色を加えてみようと思った。ハクトツとコクトツならば後者の方がカッコいい。



長耳族エルフ国家の解説


作中ではレムリア、ファールス、ハヤスタン、ブルガロン、黒突が長耳族エルフ国家とされる。

長耳族エルフ国家とはその名の通り君主や支配階層の貴族が長耳族エルフの国である。何で少数民族である長耳族エルフがこんなにイニシアティブを世界で得ているのか、と征服型、融和型、嫁入り型の解説をする。



征服型長耳族エルフ国家

比較的初期に成立した長耳族エルフ国家。

大森林を出た第一波が築いた国。

この時はまだ世界では都市国家が主流だったため、少数の長耳族エルフでも身体能力や精霊術で侵略することができた。その後何だかんだ頑張っているうちに周辺民族を支配するようになった国。

レムリア帝国とファールス王国がこれに当たる。

主な特徴は長耳族エルフ至上主義を掲げていることである。長耳族エルフであることをアイデンティティーとしている。また純血の保持にも熱心。また人種的差別が比較的緩いのも特徴。少数民族である長耳族エルフは他種族を刺激するような真似はしたくないのである。



融和型長耳族エルフ国家

中期から終期にかけて成立した長耳族エルフ国家。

大森林を出た第二派、第三派の子孫。

彼らが大森林を出た時には都市国家の殻を破り領域国家となりつつなる国が多く、少数である彼らは移民として被支配層に甘んじた。だがその身体能力や精霊術を生かしている内に徐々にその国内部でのヒエラルキーを挙げて行き……気が付いたら支配層になってたという国。

まあ考えてみれば単純な話なのだが、長耳族エルフは寿命が長いので政治の世界では圧倒的に有利なのである。二百年という寿命を考えるとその優位性は半端ではない。

日本で例えると今から二百年前は1818年である。これは寛政期であり、松平定信が頑張ってた時期。もし日本に1818年生まれの五右衛門という名前の長耳族エルフがいたとして、そいつが明治維新で活躍して官職を与えられたとしよう。そして今でも生きているのだ。最低でも二次大戦辺りまでには政界を牛耳ってそうなのが分かるだろうか? 

それに……できれば自分の一族や会社には末永く反映して欲しいのが人情である。そのために後継者には最善の教育はするが……さらにその次、つまり孫やひ孫の代まではどうなるか分からない。だが自分の息子が長耳族エルフだったらそれも解決する。最低でも二百年は自分が自信をもって育ててくれた子供が支えてくれるのである。

まあ、そんなこんなで気が付けば財界や政界を政略結婚だとか出世で支配してしまったのが融和型長耳族エルフ国家。

具体例はブルガロン王国。

彼らは自分たちが長耳族エルフであることにアイデンティティーを感じていないというかむしろ負い目を感じているので、積極的に血を薄めようとする傾向にある。




嫁入り型長耳族エルフ国家

侵略型や融和型の支配層から長耳族エルフの嫁を貰い続けた結果、極一部の頂点の支配階層だけが長耳族エルフ化した国。具体例は黒突で、黒突の皇族と一部の上流貴族の耳は長い。

これらの国は長耳族エルフに強いあこがれとコンプレックスを抱いているので、積極的に血を保持しようとする。そのため侵略型や融和型に対して、嫁を定期的に貰おうとする。

黒突はファールス王国とレムリア帝国からの政略結婚で長耳族エルフの血を輸入している。両国からすると嫁を通して黒突の事情が入ってくるので悪い話ではない。




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